24 / 183
勇者候補たちの想い
22.現世ではまだ8時間後
しおりを挟む
■ファミリーセブン 札幌駅前店倉庫
「お帰りー。」
大きな声と拍手が聞こえている。
タケルが目を開けると、水晶のある薄暗い部屋だった。
寝ている間にコンビニの倉庫内に戻って来ている。
横にはダイスケとアキラさんもいて、二人も起き上がろうとしていた。
西條がニコニコしながら近づいて来た。
「みんなお疲れ様。中島さんから聞いたけど、色々すごかったらしいじゃない。」
「山田さんは着替えが終わったら、向こうで少し話し聞かせてもらえるかな?」
タケルはロッカーで着替え、連絡先を交換してからダイスケとアキラさんを見送った。
倉庫の打ち合わせスペースに座って西條と話す。
「もう、火と水の魔法が使いこなせるんだって? 勇者とはいえ、普通のレベルじゃないと思うよ。ドリーミアでも最高に神に愛されているはずだ。」
西條はかなり興奮しているが、ナカジーがいなかった森での出来事をまだ知らない。
「治療魔法も使ったと思います。」
「・・・!? どう言うこと? 詳しく教えて!!」
タケルは森での出来事を西條に説明した。
「アシーネ様も・・・。そうだったんだ。光・炎・水の魔法を使いこなせる魔法士はドリーミアでは、教皇と枢機卿のお二人だけです。それを、二日で・・・」
「俺は言われたとおりに、ただただ神様にお願いしてるだけなんですけどね。」
「それは、みんなそうだけど。神は等しく恩恵を与えるわけではないからねぇ。とは言え・・・」
「ところで西條さん、二つ相談したいことがあります。一つ目はシフトの件です。土日はどうしましょう?」
「土日ねぇ、中島さんの代わりが必要だよね。それと山田さんの休みはどうする?週に1日は休んでもらわないといけないからね。」そういって、西條はリストを出した。
○シフト候補○
中島姫子 女39歳 主婦 子供あり 平日9時から15時 (残業不可)
小澤大輔 男21歳 大学生 全日8時から18時 (残業不可)
高田 明 男55歳 フリーター いつでも可(但し不定休)
ヤン リャオメイ 女20歳 専門学校 平日17時以降 と土日祝日の昼間
グエン タン 女20歳 専門学校 平日17時以降 と土日祝日の昼間
「俺の休みはいつでも良いです。中島さんの代わりにヤンさんかグエンさんですかね?」
「その二人は友達でセットになってるんだよね。」
「だったら、高田さんに休んでもらいましょう。小澤君は来週入れない日があるって言ってたから。次の土日は出勤してもらったほうが良いです。」
「じゃあ、それで行こうか。ヤンさんとグエンさんに連絡しておきます。それと、中島さんからこれを預かったから。」ナカジーの連絡先メモだった。
「それと小澤さんが試験なので、2週間ぐらい平日が手薄になります、もう1名ぐらい採用してもらえませんか?」
「その件は私もそうしたいんだけど、ちょうどいい人がいなくてね。応募次第だね。」
「わかりました、もうひとつは向こうに持って行けるものなんですけど、細かい制約はどうなってます?」
「最初に理解して欲しいのは、「魔法」は理屈ではないと言うこと。「科学」のように、完璧に証明できるものではないんだ。」
「転移の魔法をイメージで伝えると、『こちらにあるものを一旦消して、向こうの世界で再現している。』っていう感じ。」
「ただし、再現できるものは神様が決めるから、制約は私にもわからない。いろんなものを持ち帰ろうとしたけど、ドリーミアに絶対存在しないものが材質だとすべて消滅してしまったんだ。一方で機械でも、完全に金属だけの部品ならもって行けた。」
「それと印刷物なんかは文字だけのものは大丈夫だった。これもインクは化学薬品なんかが入っているはずだけど、ちゃんと黒い文字が写った紙を持って行けた。」
「仮説だけど、神様が向こうの世界で置き換えられる範囲なら、存在しない材質も多分持っていけるんだと思う。」
「インクも向こうのインクに変わったと言うことですか?」
「科学じゃないから証明はできない。あくまでも、過去の経験上ってところだね。」
「反対に向こうからこっちに持ち込むことは出来るんですか?」
「持っていったもので身に着けていれば、持って帰れるよ。元々向こうにあったものは、別の魔法じゃないと持ってこれない。」
「ところで、中島さんに聞いたけど、現地では魔法だけじゃなくてみんなの面倒もしっかり見てくれたらしいねぇ。さっきのシフトもそうだけど、山田さんはいろんなことを考えてくれてるんだね。」
「いやぁ、いろんなことが気になる性格なんで、思いついたことを言ってるだけです。」
「その、「気になる」ってところと「思いつく」ってことが大事なんだよ。神様に愛されている理由もそこにあるかもね。引き続きその調子で頑張って。」
「これは今日の分のお給料です。前渡し処理で税金は引いてない。税金とかの源泉徴収は締め日に精算させてもらうので注意してね。」
「ありがとうございます。」そう言って、茶色の封筒をタケルは受け取った。
(さあ、買出しだ!!)
■ドリーミア西方州都 ムーア 西方大教会 司教の部屋
「司教様、失礼いたします。」
麻の服の上に、黒いローブを羽織った男が、オズボーンの部屋に入ってくる。
大きな樫の机で書類にサインをしていたオズボーンは顔を上げ、入ってきた男を見た。
「スタートスはどうであったか。」
「新しい勇者が3日前に到着したそうです、今度の勇者は次も来るようだと。詳しくはこちらに。」
男は丸められた書簡をオズボーンに手渡す。
紐の封緘を外して、オズボーンは内容に目を通した。
「これ以外に、何か言っておったか。」
「特には、なにも。何か指示がございますか?」
「いや、田舎町の方はしばらく放っておいて良い。時にわが町の勇者はどうしておる。」
「相変わらず、女の尻を追い回しております。何か手を打ちませんと、教会の信用を傷つけかねませんが、いかがいたしましょうか?」
「好きにさせておけば良い。機嫌を損ねて帰られてしまえば、それこそ西方大教会の威信が傷つくわ。適当に女をあてがっておけ。」
「仰せのままに。」 男は部屋から退出した。
オズボーンは立ち上がり、ガラス越しに町の通りを眺める。
ムーアの町は今日も活気がある。多くの荷馬車が行きかい。露天商も多く賑わっていた。
(勇者はここに居るだけでよい。)
(他の勇者も魔竜討伐のためには、この炎の大魔法士に教えを請うであろう)
(さすれば、いずれの勇者が討伐しても、わがオズボーンの功績となろう・・・)
■ドリーミア西方州都 ムーア 教会寄宿舎 食堂
「勇者様、そのようなことをされては困ります。」
ホールのテーブルに座った男は、酒を片手に女を抱き寄せ、口付けを迫っている。
「いいじゃねえか、お前らは俺の言うことを聞くように教会様から言われてんだろ。」
そう言って、強引に首に手を回して、女へ唇を重ね、胸をもみしだく。
女は泣きがら突き放そうとするが、男の力は強く離れられない。
「シンジさん、ほどほどにしときましょうよ。まだお昼ですよ。みんなすごい目で見てますから。」 テーブルの向かいの男がシンジを諌める。
厨房やホールに居る人間は、眉間にしわを寄せ、困りきった顔でこの状況を眺めていた。
「何いってんだ、タケシ。午前中はちゃんと魔法の練習もしたじゃねえか。火も出るようになったし、このぐらいのご褒美がないと、やってられるか!こっちは時給2000円で、こんなテレビもスマホも無いようなところに来てやってんだからよ。」
「女ぐらい好きに出来ないんだったら、こんなとこ二度と来るか! 大体8倍換算だったら、時給も250円じゃねぇか。」毒づきながら女の胸を触り続けている。
「お、お許しください。勇者様。」女は必死で振り払おうとするが、シンジは女の首元へ唇を這わしながら、こんどは手を女の股間に入れる。
「あんまりひどいなら、もう一緒に来ませんよ。それでも良いんですか? アンタが無茶苦茶するから、誰もついて来なくなったのに、もう来れなくなりますよ。」タケシも嫌悪感をあらわに、シンジを睨む。
「何だよ、つまんねーな。だったらお前は何が楽しくて、こんなショボイ町に来てるんだよ!」
ようやく女を放したシンジが、テーブルに向き直って、タケシを睨む。
女は立ち上がって、ホールの奥へ走り去った。
「俺は、やっぱり違う世界に興味があるし、魔法ももっと上達したいですよ。大体、勇者がこんな鬼畜でどうするんですか?」
「お前、本気で言ってんのか? 勇者ごっこで魔竜とか言うのを倒したってメリット無いだろうが? 遊んでても練習してても時給同じだぞ?バカじゃねぇか?」
「完全に見解の相違ですね。俺は町へ出てきますから、ほどほどにしてくださいよ。」
タケシはイラつきながら、立ち上がり出て行った。
「チッ、いい子ちゃん振りやがって。オイ、酒と違う女を呼んで来い!」
シンジは、出て行くタケシの後姿を見ながら、教会士に怒鳴った。
■ 札幌市内 100円ショップ
(まずは100均、次はスーパーで何買って行こうかな~♪)
(みんなが喜ぶものが良いよな~♪)
タケルは16,000円の封筒を握り締めて、家の請求書にはもう少し我慢してもらうことにした。
「お帰りー。」
大きな声と拍手が聞こえている。
タケルが目を開けると、水晶のある薄暗い部屋だった。
寝ている間にコンビニの倉庫内に戻って来ている。
横にはダイスケとアキラさんもいて、二人も起き上がろうとしていた。
西條がニコニコしながら近づいて来た。
「みんなお疲れ様。中島さんから聞いたけど、色々すごかったらしいじゃない。」
「山田さんは着替えが終わったら、向こうで少し話し聞かせてもらえるかな?」
タケルはロッカーで着替え、連絡先を交換してからダイスケとアキラさんを見送った。
倉庫の打ち合わせスペースに座って西條と話す。
「もう、火と水の魔法が使いこなせるんだって? 勇者とはいえ、普通のレベルじゃないと思うよ。ドリーミアでも最高に神に愛されているはずだ。」
西條はかなり興奮しているが、ナカジーがいなかった森での出来事をまだ知らない。
「治療魔法も使ったと思います。」
「・・・!? どう言うこと? 詳しく教えて!!」
タケルは森での出来事を西條に説明した。
「アシーネ様も・・・。そうだったんだ。光・炎・水の魔法を使いこなせる魔法士はドリーミアでは、教皇と枢機卿のお二人だけです。それを、二日で・・・」
「俺は言われたとおりに、ただただ神様にお願いしてるだけなんですけどね。」
「それは、みんなそうだけど。神は等しく恩恵を与えるわけではないからねぇ。とは言え・・・」
「ところで西條さん、二つ相談したいことがあります。一つ目はシフトの件です。土日はどうしましょう?」
「土日ねぇ、中島さんの代わりが必要だよね。それと山田さんの休みはどうする?週に1日は休んでもらわないといけないからね。」そういって、西條はリストを出した。
○シフト候補○
中島姫子 女39歳 主婦 子供あり 平日9時から15時 (残業不可)
小澤大輔 男21歳 大学生 全日8時から18時 (残業不可)
高田 明 男55歳 フリーター いつでも可(但し不定休)
ヤン リャオメイ 女20歳 専門学校 平日17時以降 と土日祝日の昼間
グエン タン 女20歳 専門学校 平日17時以降 と土日祝日の昼間
「俺の休みはいつでも良いです。中島さんの代わりにヤンさんかグエンさんですかね?」
「その二人は友達でセットになってるんだよね。」
「だったら、高田さんに休んでもらいましょう。小澤君は来週入れない日があるって言ってたから。次の土日は出勤してもらったほうが良いです。」
「じゃあ、それで行こうか。ヤンさんとグエンさんに連絡しておきます。それと、中島さんからこれを預かったから。」ナカジーの連絡先メモだった。
「それと小澤さんが試験なので、2週間ぐらい平日が手薄になります、もう1名ぐらい採用してもらえませんか?」
「その件は私もそうしたいんだけど、ちょうどいい人がいなくてね。応募次第だね。」
「わかりました、もうひとつは向こうに持って行けるものなんですけど、細かい制約はどうなってます?」
「最初に理解して欲しいのは、「魔法」は理屈ではないと言うこと。「科学」のように、完璧に証明できるものではないんだ。」
「転移の魔法をイメージで伝えると、『こちらにあるものを一旦消して、向こうの世界で再現している。』っていう感じ。」
「ただし、再現できるものは神様が決めるから、制約は私にもわからない。いろんなものを持ち帰ろうとしたけど、ドリーミアに絶対存在しないものが材質だとすべて消滅してしまったんだ。一方で機械でも、完全に金属だけの部品ならもって行けた。」
「それと印刷物なんかは文字だけのものは大丈夫だった。これもインクは化学薬品なんかが入っているはずだけど、ちゃんと黒い文字が写った紙を持って行けた。」
「仮説だけど、神様が向こうの世界で置き換えられる範囲なら、存在しない材質も多分持っていけるんだと思う。」
「インクも向こうのインクに変わったと言うことですか?」
「科学じゃないから証明はできない。あくまでも、過去の経験上ってところだね。」
「反対に向こうからこっちに持ち込むことは出来るんですか?」
「持っていったもので身に着けていれば、持って帰れるよ。元々向こうにあったものは、別の魔法じゃないと持ってこれない。」
「ところで、中島さんに聞いたけど、現地では魔法だけじゃなくてみんなの面倒もしっかり見てくれたらしいねぇ。さっきのシフトもそうだけど、山田さんはいろんなことを考えてくれてるんだね。」
「いやぁ、いろんなことが気になる性格なんで、思いついたことを言ってるだけです。」
「その、「気になる」ってところと「思いつく」ってことが大事なんだよ。神様に愛されている理由もそこにあるかもね。引き続きその調子で頑張って。」
「これは今日の分のお給料です。前渡し処理で税金は引いてない。税金とかの源泉徴収は締め日に精算させてもらうので注意してね。」
「ありがとうございます。」そう言って、茶色の封筒をタケルは受け取った。
(さあ、買出しだ!!)
■ドリーミア西方州都 ムーア 西方大教会 司教の部屋
「司教様、失礼いたします。」
麻の服の上に、黒いローブを羽織った男が、オズボーンの部屋に入ってくる。
大きな樫の机で書類にサインをしていたオズボーンは顔を上げ、入ってきた男を見た。
「スタートスはどうであったか。」
「新しい勇者が3日前に到着したそうです、今度の勇者は次も来るようだと。詳しくはこちらに。」
男は丸められた書簡をオズボーンに手渡す。
紐の封緘を外して、オズボーンは内容に目を通した。
「これ以外に、何か言っておったか。」
「特には、なにも。何か指示がございますか?」
「いや、田舎町の方はしばらく放っておいて良い。時にわが町の勇者はどうしておる。」
「相変わらず、女の尻を追い回しております。何か手を打ちませんと、教会の信用を傷つけかねませんが、いかがいたしましょうか?」
「好きにさせておけば良い。機嫌を損ねて帰られてしまえば、それこそ西方大教会の威信が傷つくわ。適当に女をあてがっておけ。」
「仰せのままに。」 男は部屋から退出した。
オズボーンは立ち上がり、ガラス越しに町の通りを眺める。
ムーアの町は今日も活気がある。多くの荷馬車が行きかい。露天商も多く賑わっていた。
(勇者はここに居るだけでよい。)
(他の勇者も魔竜討伐のためには、この炎の大魔法士に教えを請うであろう)
(さすれば、いずれの勇者が討伐しても、わがオズボーンの功績となろう・・・)
■ドリーミア西方州都 ムーア 教会寄宿舎 食堂
「勇者様、そのようなことをされては困ります。」
ホールのテーブルに座った男は、酒を片手に女を抱き寄せ、口付けを迫っている。
「いいじゃねえか、お前らは俺の言うことを聞くように教会様から言われてんだろ。」
そう言って、強引に首に手を回して、女へ唇を重ね、胸をもみしだく。
女は泣きがら突き放そうとするが、男の力は強く離れられない。
「シンジさん、ほどほどにしときましょうよ。まだお昼ですよ。みんなすごい目で見てますから。」 テーブルの向かいの男がシンジを諌める。
厨房やホールに居る人間は、眉間にしわを寄せ、困りきった顔でこの状況を眺めていた。
「何いってんだ、タケシ。午前中はちゃんと魔法の練習もしたじゃねえか。火も出るようになったし、このぐらいのご褒美がないと、やってられるか!こっちは時給2000円で、こんなテレビもスマホも無いようなところに来てやってんだからよ。」
「女ぐらい好きに出来ないんだったら、こんなとこ二度と来るか! 大体8倍換算だったら、時給も250円じゃねぇか。」毒づきながら女の胸を触り続けている。
「お、お許しください。勇者様。」女は必死で振り払おうとするが、シンジは女の首元へ唇を這わしながら、こんどは手を女の股間に入れる。
「あんまりひどいなら、もう一緒に来ませんよ。それでも良いんですか? アンタが無茶苦茶するから、誰もついて来なくなったのに、もう来れなくなりますよ。」タケシも嫌悪感をあらわに、シンジを睨む。
「何だよ、つまんねーな。だったらお前は何が楽しくて、こんなショボイ町に来てるんだよ!」
ようやく女を放したシンジが、テーブルに向き直って、タケシを睨む。
女は立ち上がって、ホールの奥へ走り去った。
「俺は、やっぱり違う世界に興味があるし、魔法ももっと上達したいですよ。大体、勇者がこんな鬼畜でどうするんですか?」
「お前、本気で言ってんのか? 勇者ごっこで魔竜とか言うのを倒したってメリット無いだろうが? 遊んでても練習してても時給同じだぞ?バカじゃねぇか?」
「完全に見解の相違ですね。俺は町へ出てきますから、ほどほどにしてくださいよ。」
タケシはイラつきながら、立ち上がり出て行った。
「チッ、いい子ちゃん振りやがって。オイ、酒と違う女を呼んで来い!」
シンジは、出て行くタケシの後姿を見ながら、教会士に怒鳴った。
■ 札幌市内 100円ショップ
(まずは100均、次はスーパーで何買って行こうかな~♪)
(みんなが喜ぶものが良いよな~♪)
タケルは16,000円の封筒を握り締めて、家の請求書にはもう少し我慢してもらうことにした。
0
あなたにおすすめの小説
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~
北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。
グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・
しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。
これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
世界一簡単にレベルアップ ~魔物を倒すだけでレベルが上がる能力を得た俺は、弱小の魔物を倒しまくって異世界でハーレム作る事にしました~
きよらかなこころ
ファンタジー
シンゴはある日、事故で死んだ。
どうやら、神の手違いで間違って死んでしまったシンゴは異世界に転生することになる。
転生する際にオマケに『魔物を倒すだけでレベルが上がる』能力を貰ったシンゴ。
弱小の魔物を倒してレベルを上げ、異世界でハーレムを作る事を企むのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる