それ行け!! 派遣勇者(候補)。33歳フリーターは魔法も恋も超一流?

初老の妄想

文字の大きさ
88 / 183
勇者候補たちの想い

86.複合魔法

しおりを挟む
■シベル大森林 
~第7次派遣3日目~

昨夜の宴会も盛り上がった。
ワグナーも酒が入れば友達だ、タケルが希望するロッドを何本でも作ってくれるそうだ。
もちろん、見返りに色んな聖教石が必要になるが。

夜はロブもスタートスにコッソリ連れて宿舎で寝かせた。
ベッドでゆっくり休めたので今日は全員快調だ。
昨日の転移ポイントに朝から移動して馬を連れて歩き出す。

タケルはロブと並んで先頭を歩きながら頭のなかでイメトレを続けていた。

二つの神様へ同時に・・・
獲物を見つけて、早く試したくてしょうがない。

だが、狼が遠くでチラチラ見えるが、中々近づいてこない。
本能的にこちらの力に気がついたのだろうか?

かなり歩くと、やっと狼の代わりに森の中から突っ込んでくるヤツが現れた。

氷獣化したイノシシだ!

まだ、30メートルは離れているがタケルは聖教石を二つ右手に握り締めた。

(グレン様、ウィン様、お力を貸して下さい)
(『ファイアウィンド』と叫びますので、炎に強い風を与えてください)

20メートルぐらいに近づいたところで右手を上げて火炎風をイメージする。

「ファイアウィンド!」

タケルの右手の先に炎が浮かぶと同時に肘から先へ強い風が吹き付ける!
伸びた火炎風が突っ込んでくるイノシシを包み込んだ!

-ブギャァー!!-

イノシシは大きな悲鳴を上げて突進を止めた。
横へ逃げようとするがタケルは前進しながら火炎風を送り続けた。

-ブギ、ブギィャァー!!-

全身が燃え始め、イノシシは炎の中でのた打ち回っている。
30秒ぐらい焼き尽くして、完全に動きが止まったことを確認してから右手を下ろす。

「ちょっと! あんた、また勝手なことしてるじゃない! いつの間にコンビ芸を一人でやることにしたのよ!」
いつものようにお怒りです。

「いや、昨日ワグナーさんにアイディアをもらったからね。二人の神様に同時にお願いしてみた。意外と簡単だった。何でこんなことに俺達は気がつかなかったんだろうね」

「簡単ってねぇ。簡単なのはアンタだけよ!」

「いや、これが簡単に出来るロッドをワグナーさんに作ってもらうから、ナカジーもすぐに出来るはず」

「本当に?」

「本当に」

「じゃあ、いいわ。早くそのロッドを作ってよ」
ご納得いただけたようです。

その先も獣の気配はするが襲ってくるものはいなかった。

タケルは二つ魔法の組み合わせを考えながら歩いていた。

(風+水、水を叩きつけても威力は限られているが広範囲に撒けるか・・違う!氷だ!)
(風+水、氷の槍を風で飛ばせば致命傷まで持っていけるだろう!)
(火+水、水蒸気爆発的なやつが出来るかもな・・)
(光+? 光は何ができる? 雷?・・・)
(水+? 一通り考えたか・・・)

「ワグナーさんは水魔法で雨を降らしたりできるんですか?」

「できるが、あまり得意じゃないな。俺のは細かい水を撒いてやるって感じだな。達人は雨雲を作って、しばらくしてから雨をしっかり降らせることが出来る」

(!)

(水+光 雨雲を作って雷を呼び出す! いけるんじゃないか!?)
(スタートスに戻って、ノックスに雲のつくり方を教わろう!)

やっぱり、二つ組み合わせれば魔法の威力が全然違う。
そろそろ魔竜も倒せるような気がして来た。

だが、その魔竜というのが何なのか?
未だにはっきりしないのが厄介だ。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います

ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。 懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

世界一簡単にレベルアップ ~魔物を倒すだけでレベルが上がる能力を得た俺は、弱小の魔物を倒しまくって異世界でハーレム作る事にしました~

きよらかなこころ
ファンタジー
 シンゴはある日、事故で死んだ。  どうやら、神の手違いで間違って死んでしまったシンゴは異世界に転生することになる。  転生する際にオマケに『魔物を倒すだけでレベルが上がる』能力を貰ったシンゴ。  弱小の魔物を倒してレベルを上げ、異世界でハーレムを作る事を企むのだった。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

処理中です...