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派遣勇者の進む道
123.エルフ飲み会
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■エルフの里
~第11次派遣1日目~
パパスの小屋で精霊の魔法具を作ることが決まった。ノルドとパパスは上手くやってくれるだろう。何といってもノルドはパパスにとっての神様なのだから。
タケルはノルドとパパスを連れて、エルフの里へ転移することにした。パパスもエルフの里、ノルドが住んでいる場所が見たいだろうと思ったのだ。初めて転移魔法を経験して、周りの景色が変わるのを見たパパスは文字通り言葉を失い、あたりを見回している。
「こいつは、一体・・・?」
「瞬きする間に遠くに来たと思ってください。宴会が終わったら、小屋までもう一度送りますので」
ノルドが酒を飲みたいと言っていたので、せっかくだから今日の夜はエルフの里で懇親会を開くことにした。ノルドも酒が飲めるならエルフの里でもパパスの小屋でもどちらでも良かったようだ。
宴会準備のために、スタートスへバーベキュー道具と焼酎を取りに、そして、皇都セントレアへ食材の調達へ5人全員で転移した。皇都で買った肉、野菜、果実酒を5人の大きなリュックでいっぱいにしてエルフの里に戻ると、里の中央にあった広場では、エルフ達も酒盛りの準備を・・・、いや、すでにドワーフ達は飲み始めていたようだ。
「それにしても、ドワーフだと思っていたのがエルフの男性だっていうのは衝撃だね」
「エルフとドワーフは仲が良くないって思ってましたもんね」
ダイスケ達は里でリーシャや他のエルフと色々な情報交換をしていた。買い出しに行く最中に聞いたのは・・・
-俺たちが異なる種、エルフとドワーフだと思っていたのは性別による違い。
-見た目エルフが女性、見た目ドワーフが男性・・・両方エルフと言うことで。
-不死ではないが長寿、その代わり子供の数が少ない。
-生まれてくるのは女性が多い。里はいつでもハーレム状態。
-魔法は使えないが、精霊の力で風を起こす事が出来る。
-長い間外の世界から切り離されていたので、霧が晴れて全員喜んでいる。
-リーシャの両親は、人間たちとの諍いで殺されたらしい ・・・等々。
ダイスケとマユミが買ってきた食材を大きな小屋の中で準備している間に、タケルはコーヘイと二人で網焼きの準備しようと石組みをしていたが、エルフの男たちがやってきて全部やり直してくれた。組み方がダメだったようだ。それでも、俺達がやりたいことが分かったらしく、何処からかマキを大量に持ってきてくれた。
「オオッーーー!」
タケルが魔法でマキに火をつけると周囲から大きな歓声が上がった。
「タケル殿、今のも魔法なのですか?」
リーシャがそばに来て興味深そうにしている。最初のころの敵意めいたものは完全に無くなったようだ。
「ええ、炎の魔法です。他には- ウォーター ― こうやって水を出したりできます」
タケルはパスタをゆでるための鍋に水を入れながら、リーシャに魔法の実演ショーを行った。
「話には聞いていましたが、実際に近くで見るのは初めてです。外の民はみな同じように魔法が使えるのでしょうか?」
「使える人は多いですね、得意不得意はあるようすけど。リーシャさんたちは霧に閉ざされるまでも、人との交流がなかったんですよね?」
「ええ、今となっては、申し訳ないと思っています。ですがその時は我らの森を奪いに来る敵だと思っておりましたので」
「リーシャさんは私たちと一緒に魔竜討伐をしてもらえるんですか?」
「もちろんです、我らの恩人にこの命を捧げることを誓います。・・・ときに、もう一人の恩人の方はあまり話さない方なのでしょうか?他のみなさんは、私たちの事を熱心に聞いておられましたが、あの方だけはほとんど口を開かれません。もしや、私たちのことを嫌っておられるのでは?」
「いえ、大丈夫です。アキラさんの本気はお酒が入ってからですから」
「?」
大量の肉と野菜が切り終わったので、そろそろ乾杯の時間だ。広場の周りには見た目エルフと見た目ドワーフのエルフ達が200人ぐらい集まっている。長老の指示で全員のカップに酒や果実汁がいきわたったところで、タケルが乾杯の音頭をとる。
「それでは、めでたく霧が晴れて森の民の皆さんと交流が再会できたことを祝して、カンパーイ!!」
「「「カンパーイ!!」」」
声を出してくれたのはメンバーとパパスだけだったが、タケル達がカップをぶつけるのを見て、エルフのみんなも同じようにカップをぶつけたり、持ち上げたりしてくれた。みんな笑顔だ、霧の結界を解いたことは正解だったと改めて思った。人もエルフも閉ざされた世界にいるよりは、いろんな人や種族と交流する方が人生に潤いがある。異種族飲み会もよいものだ。
リーシャは酒の潤いが必要なアキラさん、パパス、ノルドのオッサンチームの傍で飲んでいる。壁を破壊した恩人のアキラさんの事が気になっているのかもしれない。
タケルはマユミと二人で網の上で肉をどんどん焼いて、エルフ達が用意した木皿の上に置いて行く、何といっても人数が多いのでひたすら焼き続ける。
ダイスケはエルフの女性たちと仲良くなったようだ、かなりのハーレム状態で鼻の下を伸ばしていた。
「タケルさんもあっち行ったらモテモテですよ」
「そうかな?マユミには悪いよね、若い男前のエルフって言うのは存在しないからね」
「そうなんですよ! ぱっと見いは美少年みたいなエルフがぎょーさん居るんですけど、全部女なんですよね」
「さすがに、ドワーフ的なのは無理なの?」
「置物にするにはええと思うんですけど、パートナーにはちょっとムリ」
「置物! さすがにそれは失礼だろ?」
タケルは笑いながらマユミを諭したが、頭の中では庭に置いてある小人の置物を思い浮かべていた。
「せやけど、まじめな話。女性の方が多いから、男性陣は気い付けてくださいね。エルフ女子から恋バナも聞きましたけど、エルフの女性陣は人間の男性にも興味があるみたいですからね。タケルさんも浮気したら、マリンダさんに叱られますよ」
「エッ! なんでマリンダのことが?」
「そんなん、見ただけですぐわかりますよ。彼女はタケルさんしか見てないですからね」
そうか、相変わらずそこまでバレバレの視線を送ってくれていたのか・・・
エルフの女性・・・、みんなきれいだけど、いろんな意味で我慢しよう。
~第11次派遣1日目~
パパスの小屋で精霊の魔法具を作ることが決まった。ノルドとパパスは上手くやってくれるだろう。何といってもノルドはパパスにとっての神様なのだから。
タケルはノルドとパパスを連れて、エルフの里へ転移することにした。パパスもエルフの里、ノルドが住んでいる場所が見たいだろうと思ったのだ。初めて転移魔法を経験して、周りの景色が変わるのを見たパパスは文字通り言葉を失い、あたりを見回している。
「こいつは、一体・・・?」
「瞬きする間に遠くに来たと思ってください。宴会が終わったら、小屋までもう一度送りますので」
ノルドが酒を飲みたいと言っていたので、せっかくだから今日の夜はエルフの里で懇親会を開くことにした。ノルドも酒が飲めるならエルフの里でもパパスの小屋でもどちらでも良かったようだ。
宴会準備のために、スタートスへバーベキュー道具と焼酎を取りに、そして、皇都セントレアへ食材の調達へ5人全員で転移した。皇都で買った肉、野菜、果実酒を5人の大きなリュックでいっぱいにしてエルフの里に戻ると、里の中央にあった広場では、エルフ達も酒盛りの準備を・・・、いや、すでにドワーフ達は飲み始めていたようだ。
「それにしても、ドワーフだと思っていたのがエルフの男性だっていうのは衝撃だね」
「エルフとドワーフは仲が良くないって思ってましたもんね」
ダイスケ達は里でリーシャや他のエルフと色々な情報交換をしていた。買い出しに行く最中に聞いたのは・・・
-俺たちが異なる種、エルフとドワーフだと思っていたのは性別による違い。
-見た目エルフが女性、見た目ドワーフが男性・・・両方エルフと言うことで。
-不死ではないが長寿、その代わり子供の数が少ない。
-生まれてくるのは女性が多い。里はいつでもハーレム状態。
-魔法は使えないが、精霊の力で風を起こす事が出来る。
-長い間外の世界から切り離されていたので、霧が晴れて全員喜んでいる。
-リーシャの両親は、人間たちとの諍いで殺されたらしい ・・・等々。
ダイスケとマユミが買ってきた食材を大きな小屋の中で準備している間に、タケルはコーヘイと二人で網焼きの準備しようと石組みをしていたが、エルフの男たちがやってきて全部やり直してくれた。組み方がダメだったようだ。それでも、俺達がやりたいことが分かったらしく、何処からかマキを大量に持ってきてくれた。
「オオッーーー!」
タケルが魔法でマキに火をつけると周囲から大きな歓声が上がった。
「タケル殿、今のも魔法なのですか?」
リーシャがそばに来て興味深そうにしている。最初のころの敵意めいたものは完全に無くなったようだ。
「ええ、炎の魔法です。他には- ウォーター ― こうやって水を出したりできます」
タケルはパスタをゆでるための鍋に水を入れながら、リーシャに魔法の実演ショーを行った。
「話には聞いていましたが、実際に近くで見るのは初めてです。外の民はみな同じように魔法が使えるのでしょうか?」
「使える人は多いですね、得意不得意はあるようすけど。リーシャさんたちは霧に閉ざされるまでも、人との交流がなかったんですよね?」
「ええ、今となっては、申し訳ないと思っています。ですがその時は我らの森を奪いに来る敵だと思っておりましたので」
「リーシャさんは私たちと一緒に魔竜討伐をしてもらえるんですか?」
「もちろんです、我らの恩人にこの命を捧げることを誓います。・・・ときに、もう一人の恩人の方はあまり話さない方なのでしょうか?他のみなさんは、私たちの事を熱心に聞いておられましたが、あの方だけはほとんど口を開かれません。もしや、私たちのことを嫌っておられるのでは?」
「いえ、大丈夫です。アキラさんの本気はお酒が入ってからですから」
「?」
大量の肉と野菜が切り終わったので、そろそろ乾杯の時間だ。広場の周りには見た目エルフと見た目ドワーフのエルフ達が200人ぐらい集まっている。長老の指示で全員のカップに酒や果実汁がいきわたったところで、タケルが乾杯の音頭をとる。
「それでは、めでたく霧が晴れて森の民の皆さんと交流が再会できたことを祝して、カンパーイ!!」
「「「カンパーイ!!」」」
声を出してくれたのはメンバーとパパスだけだったが、タケル達がカップをぶつけるのを見て、エルフのみんなも同じようにカップをぶつけたり、持ち上げたりしてくれた。みんな笑顔だ、霧の結界を解いたことは正解だったと改めて思った。人もエルフも閉ざされた世界にいるよりは、いろんな人や種族と交流する方が人生に潤いがある。異種族飲み会もよいものだ。
リーシャは酒の潤いが必要なアキラさん、パパス、ノルドのオッサンチームの傍で飲んでいる。壁を破壊した恩人のアキラさんの事が気になっているのかもしれない。
タケルはマユミと二人で網の上で肉をどんどん焼いて、エルフ達が用意した木皿の上に置いて行く、何といっても人数が多いのでひたすら焼き続ける。
ダイスケはエルフの女性たちと仲良くなったようだ、かなりのハーレム状態で鼻の下を伸ばしていた。
「タケルさんもあっち行ったらモテモテですよ」
「そうかな?マユミには悪いよね、若い男前のエルフって言うのは存在しないからね」
「そうなんですよ! ぱっと見いは美少年みたいなエルフがぎょーさん居るんですけど、全部女なんですよね」
「さすがに、ドワーフ的なのは無理なの?」
「置物にするにはええと思うんですけど、パートナーにはちょっとムリ」
「置物! さすがにそれは失礼だろ?」
タケルは笑いながらマユミを諭したが、頭の中では庭に置いてある小人の置物を思い浮かべていた。
「せやけど、まじめな話。女性の方が多いから、男性陣は気い付けてくださいね。エルフ女子から恋バナも聞きましたけど、エルフの女性陣は人間の男性にも興味があるみたいですからね。タケルさんも浮気したら、マリンダさんに叱られますよ」
「エッ! なんでマリンダのことが?」
「そんなん、見ただけですぐわかりますよ。彼女はタケルさんしか見てないですからね」
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