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《山の章》
木樵達と領主への処罰③
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森の領主に処罰が実行されている頃、#木樵__きこり__達にも神殿の神官から神託が届きました。その神託を神官から聞いた彼らは、どうしたら神罰の期間が少なくなるのか、神官に詰め寄って聞きました。それに対して、神官は答えを持っていませんでした。
「神官様、森に一年も入れないなんて、生活出来ないだよ」
「私にそう言われてもね~」
「なんとかならないかね、神官様」
「そう言われても、私は神託を授けに来ただけだから」
「そう言わずに、知恵を授けてくだせぇ。お願いしますだ」
木樵達に神託を授けに来た神官は、木樵達に捕まってしまい、困ってしまいました。神官にはどうする事も出来ないのですが、木樵達は神官の周りから離れようとしません。
「皆さんが困るのはわかりましたが、私にはどうする事も出来ません。ですから、私から離れて下さい」
「そんな、神官様はオレたちを見捨てるのかよ」
「そうではありませんよ。神殿に帰れば、過去に今回の様な事があったか調べる事が出来ます。そうすれば、対策も分かると思うのです」
神官も大変だとわかるからこそ、木樵達に提案しました。その提案に木樵達は一縷の望みを託す事にしました。
「じゃぁ、神官様はオレ達の苦境の事が昔にあったか調べてくれるんだな」
「そうです。それで対策があれば良いのですがね……」
「なら、オレらの仲間が付いて行って、神官様の手伝いをしてもいいか?」
「それはありがたいですよ。何分、資料が膨大ですからねぇ」
「じゃぁ、決まりだ。神官様、明日からお手伝いでも、いいか?」
「大丈夫ですよ。じゃぁ、明日からお願いしますね。待ってますから」
こうして、神官と木樵の有志で対策を過去の資料から探す事になりました。その中には、ある日突然獣がたくさん現れた時に神罰の事を口にした木樵もいました。それとなく、神官に神罰の事を聞く様にしました。
「神官様、この神罰は森の最奥まで入った事への罰でないかなぁ?」
「どうして、そう思うのですか?」
「前に獣が沢山出て来て、森に入る事が出来なかった日があったのです」
「では、その日の前後の日は、その様な事は無かったのですか?」
「はい、ありませんでした。その日、1日だけです」
「そうですか。1日だけ……、その可能性は高いですね」
神官はこの木樵の言う事が真実なら、今回の神罰の対象方は無いかも知れないと思いました。しかし、過去の資料から対処法を探すと約束をしています。一度は探さねばと思い直して、神殿の資料室に向かいました。でもその神官の思いは裏切られる事になるのです。
神官と木樵達が神殿の資料室で過去の資料を調べ始めて、数日。思う様な資料は出て来ず、時間だけが過ぎて行き、段々と焦りが木樵達から出始めました。そうすると、木樵達から絶望感が漂い始めました。
「おい、これだけ調べても対処法が無いなんて、あるのか?」
「そんな筈は……」
「だが、こんなに探して無いなら、やっぱり、無いんじゃぁないか?」
木樵達は絶望感が増して来ていました。しかし、一縷の希望を持って調べているが、調べる資料は減る一方で、調べる者たちの顔色は段々と赤から青へ、青から白へ変わっていきます。神官は、この様子を見て、やはり、この神罰を対処する方法は無いのではかと思い出しました。その為、木樵達に話をする事にしました。
「皆さん、この神罰の対処法は無いのかもしれません」
「神官様、それはどういう事ですか?」
「これだけ探しても見つけられないのです。今回の神罰は森の神の思し召しでは無いかと思うのです」
「そんな~……」
「神官様、なんとかなりませんか?」
「私では、なんともなりません」
神官は木樵達に、もう諦める様に言いました。しかし、木樵達は諦める気配がありません。もう1度、神官は諦める様に言います。
「あなた方が森の神を怒らせたのです。ですから、粛々と罰を受けて下さい」
「そんな神官様。我々に死ねというのですか?」
「いえ、そんな事は言っていないですよ。ただ、出来る範囲で罰を受けて欲しいと言っているのです」
「それが、死ねと言っているのですよ、神官様」
「神官様、森に一年も入れないなんて、生活出来ないだよ」
「私にそう言われてもね~」
「なんとかならないかね、神官様」
「そう言われても、私は神託を授けに来ただけだから」
「そう言わずに、知恵を授けてくだせぇ。お願いしますだ」
木樵達に神託を授けに来た神官は、木樵達に捕まってしまい、困ってしまいました。神官にはどうする事も出来ないのですが、木樵達は神官の周りから離れようとしません。
「皆さんが困るのはわかりましたが、私にはどうする事も出来ません。ですから、私から離れて下さい」
「そんな、神官様はオレたちを見捨てるのかよ」
「そうではありませんよ。神殿に帰れば、過去に今回の様な事があったか調べる事が出来ます。そうすれば、対策も分かると思うのです」
神官も大変だとわかるからこそ、木樵達に提案しました。その提案に木樵達は一縷の望みを託す事にしました。
「じゃぁ、神官様はオレ達の苦境の事が昔にあったか調べてくれるんだな」
「そうです。それで対策があれば良いのですがね……」
「なら、オレらの仲間が付いて行って、神官様の手伝いをしてもいいか?」
「それはありがたいですよ。何分、資料が膨大ですからねぇ」
「じゃぁ、決まりだ。神官様、明日からお手伝いでも、いいか?」
「大丈夫ですよ。じゃぁ、明日からお願いしますね。待ってますから」
こうして、神官と木樵の有志で対策を過去の資料から探す事になりました。その中には、ある日突然獣がたくさん現れた時に神罰の事を口にした木樵もいました。それとなく、神官に神罰の事を聞く様にしました。
「神官様、この神罰は森の最奥まで入った事への罰でないかなぁ?」
「どうして、そう思うのですか?」
「前に獣が沢山出て来て、森に入る事が出来なかった日があったのです」
「では、その日の前後の日は、その様な事は無かったのですか?」
「はい、ありませんでした。その日、1日だけです」
「そうですか。1日だけ……、その可能性は高いですね」
神官はこの木樵の言う事が真実なら、今回の神罰の対象方は無いかも知れないと思いました。しかし、過去の資料から対処法を探すと約束をしています。一度は探さねばと思い直して、神殿の資料室に向かいました。でもその神官の思いは裏切られる事になるのです。
神官と木樵達が神殿の資料室で過去の資料を調べ始めて、数日。思う様な資料は出て来ず、時間だけが過ぎて行き、段々と焦りが木樵達から出始めました。そうすると、木樵達から絶望感が漂い始めました。
「おい、これだけ調べても対処法が無いなんて、あるのか?」
「そんな筈は……」
「だが、こんなに探して無いなら、やっぱり、無いんじゃぁないか?」
木樵達は絶望感が増して来ていました。しかし、一縷の希望を持って調べているが、調べる資料は減る一方で、調べる者たちの顔色は段々と赤から青へ、青から白へ変わっていきます。神官は、この様子を見て、やはり、この神罰を対処する方法は無いのではかと思い出しました。その為、木樵達に話をする事にしました。
「皆さん、この神罰の対処法は無いのかもしれません」
「神官様、それはどういう事ですか?」
「これだけ探しても見つけられないのです。今回の神罰は森の神の思し召しでは無いかと思うのです」
「そんな~……」
「神官様、なんとかなりませんか?」
「私では、なんともなりません」
神官は木樵達に、もう諦める様に言いました。しかし、木樵達は諦める気配がありません。もう1度、神官は諦める様に言います。
「あなた方が森の神を怒らせたのです。ですから、粛々と罰を受けて下さい」
「そんな神官様。我々に死ねというのですか?」
「いえ、そんな事は言っていないですよ。ただ、出来る範囲で罰を受けて欲しいと言っているのです」
「それが、死ねと言っているのですよ、神官様」
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