【完結】空の青と海の碧

榊咲

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《野原の章》

貴族と豪商への処罰③

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 青と梓が国王と宰相の手腕を見守っている間に、豪商達への神罰は下されていました。青と梓は豪商達が逃げない様に空と雲の眷族けんぞく達に見張らせていました。逃げようとした豪商は眷族に連れ戻されています。

「神罰なんかゴメンだ!ここから逃げてやる」
「おい、そんな事言って大丈夫か?そ、そいえば、オレの知ってるヤツも逃げようとしたんだが、連れ戻されたそうだ……」
「えぇ、そ、そんなバカな!どうやって戻されたんだよ!」

「それがな、ここを出て行って、違う国に行った筈なのに、いつの間にか戻ってるんだそうだ」
「ま、まさか。本当なのか?」
「ああ、そいつは何回か繰り返していて、今は諦めたらしい」

「そんな事されたら、どこにも逃げられないじゃぁないか」
「そうだな。もう諦めて、神罰を受けるしか無いよね。ハハハ」
「おいおい、まだ諦めるには早く無いか?」
「お前こそ、なに言ってんだよ。逃げられる訳ないだろう?神の眷族が連れ戻してんだぞ!」
「ヘン、神なんていないね!何言ってんだか」
「いや、神はいる。それで俺たちの事を見てるんだよ」

 豪商の1人は神の存在を否定し、神罰なんて眉唾物だっと思っているのが丸わかりの顔と態度を崩さずに神はいないと豪語しました。もう1人は懸命にも、同僚である商人に起こった事を信じて、神罰を真撃に受け止めて、粛々と神から授かった罰を受ける覚悟をしました。

 この2人のように、神を信じる者と信じない者とに別れてました。そして、その後の運命が変わって行きました。神を信じたものは、制度で出来た借金を返済して行きました。そのお陰で、商売も順調に伸びていき、民達からも信頼される様になりました。

 しかし神を信じなかったもの達は、その後も制度を続け、借金は倍増していき、この#カケ__・__制度を忌避した王家に目を付けられ、普通の商人の3倍の税を掛けられてしまい、税を払う事が出来なくなり没落していきました。

「ああ、あの時聞いた事は本当だったんだなぁ。何故オレはあの時、信じなかったんだ」
「ちょっと、あんた。なに言ってんのよ!これからどうするのよ!」
「うるさい!!元はと言えばお前のせいだ。この疫病神が!!」

「なに言ってんのよ!あんたの判断ミスでしょう。私のせいにしないでよ!」
「なにぉ!お前が神なんていないと言ったんじゃぁないか!!」
「ふん。神がいないって言ったのはあんたもでしょう!!」

 ある豪商の夫婦は自分達が行っていた事は棚に上げて、自分は悪くないと言い合い、借金と税金を払う事が出来なくなって、役人に牢屋に入れられてしまいました。そして役人によって家屋敷と家財道具が競売にかけられ、借金と税金に充てられました。それでも払い切れない者は奴隷として鉱山で働く事になってしまいました。

 家屋敷や家財道具を売り払っても払い切れない者はほとんどいませんでしたが、稀に払い切れない者が出た場合は、見せしめの為に、国王により借金奴隷とされ、鉱山に送られて行きました。これは貴族も同じ処罰になりました。
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