月の沙漠の物語〜ある少女の話〜

榊咲

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③街へ

⑸街へ向かう②

 セイ達に出発する事を話したヒロトは、自分の馬に跨がりキャラバン隊の皆の準備が終わるのを待っていました。そこへセイがやってくるのが見えます。どうしたのか聞くために馬から降りて、セイに近づいた。

「セイ、どうしたんだ?」
「それが…」
「どうしたんだよ。オレに言えないことか?」
「いえ、そんな事は無いです」
「じゃあ、言えよ!」
「あ、あの、ユーリなんですが…」
「なんだ、ユーリがまたワガママを言ってるのか?」
「いえ、ワガママでは無いのですが…」
「なんだ、ハッキリ言えよ」
「え、えっと…」

 ハッキリと言わないセイに段々と苛立ちを募らせるヒロト。そこに大きな声でユーリが割り込んできました。

「ちょっと待って。セイ、言わないで!」
「でも、ユーリ…」
「セイ、こっちにきて!」
「なんだ、なんだ。ユーリ、父さんには言えないのか?」
「そうだよ!ナイショなの!」

 ユーリはヒロトに内緒だと言うとセイの手を引っ張って自分の馬の所に行ってしまいました。ヒロトは娘の考える事は分からんと思いながらキャラバンの準備が終わるのを待つ事にしました。



 セイを引っ張って来たユーリは小声でセイに「ごめんなさい」と謝りました。セイはユーリに「別にいいけど、ナイショにしておくのは良く無いよ」と苦言を言いました。
 ユーリも父親に言わなくてはと思っているのですが、どうしても言えないのです。もう少し考えてから話をしたいとセイに話しました。
 セイは「ふぅ」と溜め息を出すとユーリに「ちゃんと話すんだよ」と言ってユーリから離れて、移動をする準備を手伝いに馬車に向かいました。
 一人になったユーリは、セイと話をしていた時に思い出した事を考えました。
感想 3

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みんなの感想(3件)

スパークノークス
2021.08.30 スパークノークス

おもしろい!
お気に入りに登録しました~

2021.08.30 榊咲

スパークノークス様

お読み頂きありがとうございます。
よろしくお願いします。

解除
花雨
2021.08.09 花雨

全ての作品お気に入り登録しました(^^)

2021.08.09 榊咲

花雨様

お読み頂きありがとうございます。
これからも頑張りますのでよろしくお願いします。

解除
柚木ゆず
2021.08.09 柚木ゆず

新作スタート、おめでとうございます。

砂漠での、キャラバンの物語。まず舞台が非常に興味深いですし、ユーリさん。すでに、好感をいただいております。
そんな方(方々)が、どんな世界を紡がれてゆくのか。今後が、とても楽しみです。

2021.08.09 榊咲

柚木ゆず様

お読み頂きありがとうございます。
まだ始めたばかりで、漠然とした構想で見切り発車で連載を始めました😓
始まりと終わりだけ考えているだけで、どうなるかわかりませんが、よろしくお願いします💦

解除

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