いらない子の悪役令息はラスボスになる前に消えます

日色

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第8章

第441話 久々の抱き枕※

 まずはズボンを脱がせてやわやわと揉む。下着の上から触っているだけで、クライスくんはすぐに硬く大きく育っていった。このままじゃ苦しそうなので下着から出してあげると、勢いよく飛び出してきて、べちっと僕の頬を打ってきた。
 熱くて硬いクライスくんが触れたことで、僕も一気にいやらしい気持ちになってきて、散々準備された後ろの穴が疼いてくる。

(さっきいっぱい準備してくれたから、もう挿れて大丈夫なはず)

 彼の寝間着の残りを脱がせると、自分も穴あきパンツだけの姿になってその上に跨った。カチカチになったクライスくんを持ち、さきっちょを潜り込ませ、ふううっと一息つく。

 ああ、早く挿れたい。寂しい穴をこれで満たしたい、という思いが強くなるのをぐっと我慢する。

 急いじゃだめ。傷つけないように慎重にやらないと。今日は緩やかに動いて眠気を誘おう。そう決めて、ゆっくりゆっり腰を下ろしていくと、

「待て!」
「え?」

 まだ入り口付近なのに、クライスくんのご主人様からまさかのがかかった。わんちゃんなら「ワン!」って答えちゃいそうなキリッとした静止の声に、僕は入れかけの状態で止まってしまう。
 なんでしょうご主人様、って感じで彼をみる。もちろんアイマスクをしているから目は合わないのだけど、なぜか目を見ながら彼の指示を待つ。

「してくれるのは嬉しいが、するなら魔道具を使え。そこのサイドボードに入ってるから。ローションと、避妊用の魔道具は絶対だ」

(そうだったそうだった。大事なものを忘れてた)

 引き出しを開け、ビー玉みたいな魔道具を取り出すと、僕はクライスのものにそれをぴたっと当てる。ぱあ、とペニスを薄い光が覆って、装着が完了した。
 あとは、ローション。もう穴の中は味見でぐちょぐちょだからなくてもいけそうだけど、クライスが言うから念の為。クライスのモノにもしっかりとそれを塗りつけていく。

(あ、これ一番強い媚薬入りのやつだ)

 まあ、いいかもう塗っちゃったし。


 ローションを塗り込めながらぐちゅぐちゅと手で扱くと、先っぽから透明の汁が溢れ出てきた。ローションとそれが合わさって、なんだかすごく卑猥な感じになっている。

「じゃ、続けてもいい?」

 と聞くと、色っぽい声で、「は、あ、頼むっ」という声が聞こえた。

 腰を下ろすとぬるぬるになったそれが僕のとろとろの穴に、入ってくる。
 滑りがよすぎて、そのままずるっと入りそうになるのを膝に力を入れることでなんとか堪えた。

 ちゅくっ。くちゅっ、ちゅく……

 ちょっと入っては、腰を上げて、もっかいぐっと押し込んで、を繰り返す。一番太い部分を通すのが怖くて、どうしても躊躇ってしまう。
 ここが通ればあとはいけると思うんだよね。ゆっくり、挿れていこう。
 それでも思う通りに体を動かすのは難しかった。

 くぷっと穴が広がる瞬間が気持ちいい。ちゅぽっと抜けていく感覚もまた気持ちいい。もう一回。もう一回。
 しばらくそれを続けていると、自分の息が上がっているのと同じように、クライスの息も上がっているのに気づいた。

「ごめん……遅いよね。もう挿れるから」
「いや……いい。すごくいい感じだ。よすぎて、はあ、我慢できないくらいだが我慢できる」
「?」

 なんかクライスの言葉、矛盾してるような。
 んなにガチガチなのだから早く入れたいに決まってるのに先っぽばかり刺激されて焦れているに違いない。
 実際どぱどぱと透明の先走りが出ていて、水音が大きくなっている。うん、覚悟を決めよう。
 もう一度腰を下ろすと、ちゅうっと口付けのようにくっついたところから一歩進んで、太いところがハマった。

「あぐっ……」

(……どうしよう。動けない)

 そこからゆっくりゆっくり体重をかけると、体が沈む。クライスが入ってくる。あ、あ、入った!
 ふぅ。とそこで一旦動きを止めた。
「う」とうめき声が聞こえた気がしてクライスの顔を見ると、なんだか眉を寄せていて苦しそうな顔をしている。一瞬僕の腰を掴みかけた手はシーツを強く握った。

「どこか痛かった?」
「いや……ふぅ、大丈だ。まだ耐えられる」
「そう?」

 久しぶりだからクライスの方も体が慣れていないのかな。なら抜いたほうがいい?
 わからないから、ゆるゆると控えめな動きになってしまう。このまま続けていいのかな。

「はぁ、はぁ、もう。終わりなのか?」
「クライス苦しそうだけど、ほんとに続けても大丈夫?」
「ああ」

 じゃあいいか。
 早く出して眠ってもらう。そのためにはもっと早い動きをしなくては。勢いよく腰を動かすと、さっきより順調にくぷくぷとそれは入ってきて、ついに、ずん、と根元まで入ってきた。

「あん……きもちい」

 中がうごめいて、それを甘く締めつけているのがわかる。
 きゅうん、と締めつけながら、上下に動く。
 みちみちに満たされているものがごりごり中を擦る感覚がたまらない。

 大好き、大好き、大好き。

 クライスに習ったいいところに当てて、腰を動かす。

「ふああああんっ」
「ぐっ」

 最高速度を目指して腰を振ると、中で熱が弾けた。

 きもちいい。

 もっかい、いいかな。

 また、熱が。ああ、気持ちいい。
 もっともっと気持ちよくしたい。


 クライスの目がどうしても見たくて、アイマスクを外すと、熱のこもったアイスブルーの瞳と目が合った。

「クライス、愛してる!」
「俺もだ。もっともっと愛させてくれ」
「ん。いいよ」

 全部愛してほしい。クライスになら、僕を全部、あげてもいい。

 くるっと体をひっくり返され、今度は僕が下に、クライスが上になった。
 隅から隅までキスされて、何度もお互いに精を放って。
 たくさんたくさん愛し合った後、僕たちは一緒に眠った。
 前のように抱き枕状態で寝られることが、とてつもなくうれしかった。



 次の日からはまたクライスは忙しく、会えない日々が続いた。全身についたキスマークが消えていくのが寂しい。
 そうこうしているうちに、あっという間に期末試験当日を迎えた。
 水の花(中)はギリギリ5分キープでき、僕はなんとか及第点をもぎ取った。お父様はお手紙でそのことをすごく褒めてくれた。

 二学期は終わり、長期休暇を挟み、三学期になった。
 三学期がはじまると、休学していたユジンが学園に戻ってきた。顔色もいいし、どうやら元気になったみたい。

 それはすごくうれしいことのはずなのに。
 僕は、そのことを素直に喜べなかった。


 なぜなら──

 クライスが、ユジンに優しい笑みを浮かべていたから。

 二人が見つめ合っていたから。

 彼らが互いの背に手を回し、『虹の海』の主人公とヒーローのように、


 ーー抱きしめ合っていたから。
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