いらない子の悪役令息はラスボスになる前に消えます

日色

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第6章

第295話 気持ちの正体⑩※

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出しては注がれ出しては注がれ、イき狂う獣のような交わりは終わりがなく、永遠に浸っていられる気がした。そんな僕に対し先に正気に戻ったのは彼のようだった。

「あ、あ、きもちぃ、きもちぃ、もっともっと!!! またイくぅ! やぁ……っ、やめないれ。イかせて」

「ダメだ。休憩も入れないと」

どうやら彼は連続射精させるのも好きだけど、寸止めも好きらしい。ペニスを中に挿れたまま、上下に動かす手の動きをどんどん速めていき射精寸前のところで動きを緩め、今度はゆっくりじっくり焦らしてくる。

「いぁ……」
「感じ過ぎてとろけた顔も可愛い」

腰の動きこそゆっくりだけど、先端を親指でくるくると撫でるように揉み込むとか、時折きゅっと柔らかくカリを絞るとか、ペニスと穴の間をぐっと強めに押してきたりとか、あらゆる技法を使って彼は僕を追い詰める。自分でも知らなかった性感帯をどんどん開発され続け、僕はもうろくに会話も出来なくなっていた。(休憩とは?)

「ん……ふぁ……。っあ……ぁあ」
「気持ちいいか?」
「そ……ぁあ」

そんな次元じゃ無いよ……。

「ここもか?」
「やぁ、ちく……ん……ふぁ……。っあ……ぁあ」

やめてえ、乳首も一緒に触ったら、とんでもないことになるよ……。

「そろそろ、もう一度動くぞ」

え? もっかい獣セックスするってこと? そんなことしたら死んじゃうよ……。

「まっ……」
「待てない」
「ふぇ!?」
「どうなっても知らないといっただろう?」

(あ、もーじゅーがいる……)

ぐっちゅぐっちゅと硬い棒が容赦無く奥深くを穿うがってくる。なんだかライオンに食べられるうさぎにでもなった気分。ふふ、クライスがここでガオーとか言ったらおもしろいのに……。

「なぜ笑ってるんだ?」
「ん……なんれもなぃ…んぁ……ぼく、おいし?」
「ああ……最高にうまい。全部食べてもいいか?」
「ん、いい…よ。その…かわり、がおーって…いって」
「ガオー?」
「あ…カッコいい……、すき……」

首を傾げながら色気たっぷりの美少年がライオンの鳴き声を発すると、おもしろいというよりは、なんかイイって思って、僕もまた盛り上がってしまった。


そこからどのくらい時間が経ったのかな。
朝早くに来たとき低い位置にあった太陽はほぼ真上にきていた。

「んぁ……あ……きもちぃ…おく……アッ…っ…」

無意味な言葉を放つ口、ゆっさゆっさと揺らされる体はもうクライスのなすがまま。じゅっぽじゅっぽと貫かれ、太くて硬いものにゴリゴリ擦られる中、僕はもう出すものすらなくなって力なく揺れている自身を見た。

それに引き換え、クライスのはまだまだ元気いっぱい。彼だって何度もイッてるはずなのに変なの。どうやって鍛えてるのか今度聞いておこう。


出入りする立派なナニから目を離し、ふと空を眺めた。雲一つない、青く澄んだ空。

(青色っていいな、見ていると落ち着く)

空から少しだけ視線をずらせば、ここにも別の青を見つける。

アイスブルーの瞳……氷のようにキラキラ輝いていて美しい。ひんやりしたその色とは裏腹に、燃えるような熱が宿っているのを僕は知ってる。この情熱的な瞳に僕はどう映ってきたのだろう。

思い出したいなぁ。クライスのこと。
僕たちのこと。

「キルナ、大丈夫か? すまない、抑えが効かなくて。今抜くから」

ぼんやりしている僕の様子に彼が焦り出す。ずるずると出ていこうとしているのを阻止するため、僕は穴をぎゅうっと締め付けた。さすがにそうくるとは思っていなかったのか、彼の動きが止まった。

「いいよ…っん……もっと……突いて……。クライスの、まだおおきいままでしょ」
「だが」
「いいの、もっとして。もっといっぱいにして。僕を満たして……ね、おねがい、キスもちょうだい」

グッと腰を押し付けられ、彼のものが奥の奥まで届く。中にいる彼の存在を感じていると、ふわりと優しいキスが降ってきた。同時に温かい熱がお腹の中に広がり僕は彼の魔力で満たされる。

「ん、ぅ……あい…してる、クライス」
「俺も……、愛してるよ、キルナ」

やっと欲しかったキスがもらえた。シフォンケーキみたいに甘くて愛情のこもったキス。重なった唇から彼のアイスブルーの魔力とともに、冴え冴えとした銀の魔力が流れ込んでくる。その瞬間、あり得ない光景と脳内に流れ込む膨大な情報に目を見開いた。


――月が、視える

快晴の空は闇に包まれ月だけが煌々と輝く。
小さなキルナがいう。

『ぼく、あくやくれいそくだ』と。



思い出した。

僕は、

悪役令息だ。

僕は、


ーー悪役なのに彼を愛してしまった。
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