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第8章
第373話 クライスSIDE 黒魔法使いの予言
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「僕勉強するから、今日はえっちできない」
そんな一言からだったと思う。彼の様子がおかしいことに気づいたのは。
キルナは昔から勉強は嫌いだとはっきり言っていた。実際そうなのだと思う。たんまり宿題が出た日にはげっそりとした顔をしながら机に向かい、補習と聞けば、この世の終わりのような顔をする。
それでも今まで一度も宿題をサボることなく、セントラ理事長の補習にも毎日休まず通い、努力していた。俺が手伝おうとしても、「自分でやるからいい」と断り、時間をかけて最後までやり遂げていた。
彼が努力家だということは俺が一番よく知っている。頑張りたいというなら応援したい。
だが……。最近の彼は無理をしすぎる。少しずつ元気を無くしていく姿をみると、鬱陶しがられているとはわかっていても声をかけずにはいられなかった。
「キルナまだやっているのか?」
「今忙しいから話しかけないで」
「もう寝る時間だぞ」
「僕まだ起きてるから先に寝てて」
「おい」
「んもう、なに。僕は今忙しいんだってばぁ!!!」
(二日連続徹夜するつもりなのだろうか?)
目も充血しているし、うとうとしていて瞼が今にも閉じそうだ。さっきから問題も全然進んでいない。さっさと寝て明日やった方が絶対に効率がいい、と何度説明しても言うことを聞かない。
「心配なんだ」
といえばやっとこっちを向いて、鉛筆を置いた。「ん、わかった……。今日はもう寝る」頷いた彼を抱き上げると、なんだか前よりも軽くなった気がする。最近あまり食欲がないせいかもしれない。
抱っこした瞬間に眠りに落ちた彼をベッドに寝かせ、柔らかな指にできたペンだこを治癒魔法できれいに治し、ハンドクリームを塗り、額におまじないをする。長い漆黒の睫毛がふるっと震えた。髪はブレスレットの効果で藍色に染まっているが、睫毛はそのままなのか…と思う。
ーー漆黒
『厄災のようだな』
という父の言葉が頭の中を反芻する。
(キルナが厄災の魔物のはずがないのに……)
小さな体を抱きしめる。手が痺れるほど冷たくなっていて、彼の体を冷やしてしまわないか心配だった。
俺は王宮に行った日、きもだめしの報告会の後、父様の執務室を訪れた。本来なら約束もなしに王の執務室を訪れるなどありえないことだが、今回ばかりはどうしても尋ねたいことがあった。
「仕事中に申し訳ありません、父様」
「いや、構わない。入ってきなさい」
座るように促されて重厚なソファに座ると、向かいに父様が座った。
俺が来ることがわかっていたかのように、テーブルには二人分のコーヒーが用意してあった。
「聞きたいことがあるのだろう?」
「はい。……私は『厄災』について詳しく知りません。教えていただけますか?」
「ああ。この国の最も暗い、消された歴史について、お前には話しておくべきだろう」
人払いをし、執務室で二人きりになると、父様は静かに語り始めた。
「もうずっと昔。今から1000年ほど前の話だ。世界全体の情勢が不安定であちこちで国同士の争いが起きていた。我がアステリア王国も例に漏れず、周辺国との抗争が絶えなかった。それは知っているな?」
「はい、1000年前この国が他国と戦争をしていたということは知っています。ただその内容についてはほとんど知りません」
父は頷いた。
「そうだろう。それが秘された歴史であるからだ。この国の書物にその内容は残されていない」
膨大な蔵書を誇る国立図書館にも、戦争について詳しい内容が書かれた書は置いていなかった。前々から不自然だとは思っていたが……。
「話を続けよう。日に日に紛争は激化し、アステリア王国は肥沃な土地を狙う周囲の国々から攻め込まれ、国境沿いの村々が度々襲われるようになった。村人は殺され、大切に育てた作物が根こそぎ奪われた。さらにその手は止まることなく中央に向かって伸びていき、王都にまで迫る勢いだった。
そんな絶望的な情勢の中、魔法使いたちを従え活躍したのが、歴代最強の魔法使いと言われた黒魔法使い、アゼル=リード侯爵だった。
強力な黒魔法は敵兵をあっという間に蹴散らした。圧倒的な彼の力を恐れた周辺国は撤退し、戦争は終結した。
ーー人々は彼を救世主として崇めた。
しかし、長く続いた戦争が終わり、国が落ち着くと、黒魔法に利用された贄の多さと、その魔法が与えた甚大な被害の全貌が明らかになってきた。
罪のない多くの民が贄として残虐に殺され、多くの土地が呪いを受けて不毛の地となり、呪われた人間は悶え苦しみながら死ぬ、あるいはそれに耐えながら生きねばならなかった。
黒魔法は恐ろしい魔法だと危機感を持った国民たちは、その恐ろしさから黒魔法使いアゼルを避けるようになり、やがて彼を排除しようと動き始める。世論の動きに時の国王も同調し、黒魔法をこの世から消し去ることを決めた。
黒魔法に関する書物、資料を焼却処分し、アゼルを処刑することに決めたのだ。
対抗する準備をする間も無く多勢に無勢だった彼は捕らえられ、公開処刑された。国民たちは長い戦争を終え、黒魔法を消し、ようやくとこしえの平穏を手に入れたように見えた。
しかし、アゼル=リード侯爵は死ぬ間際に、不吉な予言を残したと言う。
『覚えておけ、愚民どもよ。
黒い靄と黒い炎の中から生まれる黒い魔物。その魔物がこの世界を滅ぼすだろう』
と。
それから1000年もの月日が経ち、もう当時のことを正確に知るものはほとんどいない。黒魔法については語ることが禁止されていたため、民の間ではただ彼の予言だけが言い伝えとして残るのみとなった」
「それが『厄災』……」
黒い魔物が世界を滅ぼす。
その暗い予言は今でも民の中に残っている。
いつまでも消えない黒い染みのように。
そんな一言からだったと思う。彼の様子がおかしいことに気づいたのは。
キルナは昔から勉強は嫌いだとはっきり言っていた。実際そうなのだと思う。たんまり宿題が出た日にはげっそりとした顔をしながら机に向かい、補習と聞けば、この世の終わりのような顔をする。
それでも今まで一度も宿題をサボることなく、セントラ理事長の補習にも毎日休まず通い、努力していた。俺が手伝おうとしても、「自分でやるからいい」と断り、時間をかけて最後までやり遂げていた。
彼が努力家だということは俺が一番よく知っている。頑張りたいというなら応援したい。
だが……。最近の彼は無理をしすぎる。少しずつ元気を無くしていく姿をみると、鬱陶しがられているとはわかっていても声をかけずにはいられなかった。
「キルナまだやっているのか?」
「今忙しいから話しかけないで」
「もう寝る時間だぞ」
「僕まだ起きてるから先に寝てて」
「おい」
「んもう、なに。僕は今忙しいんだってばぁ!!!」
(二日連続徹夜するつもりなのだろうか?)
目も充血しているし、うとうとしていて瞼が今にも閉じそうだ。さっきから問題も全然進んでいない。さっさと寝て明日やった方が絶対に効率がいい、と何度説明しても言うことを聞かない。
「心配なんだ」
といえばやっとこっちを向いて、鉛筆を置いた。「ん、わかった……。今日はもう寝る」頷いた彼を抱き上げると、なんだか前よりも軽くなった気がする。最近あまり食欲がないせいかもしれない。
抱っこした瞬間に眠りに落ちた彼をベッドに寝かせ、柔らかな指にできたペンだこを治癒魔法できれいに治し、ハンドクリームを塗り、額におまじないをする。長い漆黒の睫毛がふるっと震えた。髪はブレスレットの効果で藍色に染まっているが、睫毛はそのままなのか…と思う。
ーー漆黒
『厄災のようだな』
という父の言葉が頭の中を反芻する。
(キルナが厄災の魔物のはずがないのに……)
小さな体を抱きしめる。手が痺れるほど冷たくなっていて、彼の体を冷やしてしまわないか心配だった。
俺は王宮に行った日、きもだめしの報告会の後、父様の執務室を訪れた。本来なら約束もなしに王の執務室を訪れるなどありえないことだが、今回ばかりはどうしても尋ねたいことがあった。
「仕事中に申し訳ありません、父様」
「いや、構わない。入ってきなさい」
座るように促されて重厚なソファに座ると、向かいに父様が座った。
俺が来ることがわかっていたかのように、テーブルには二人分のコーヒーが用意してあった。
「聞きたいことがあるのだろう?」
「はい。……私は『厄災』について詳しく知りません。教えていただけますか?」
「ああ。この国の最も暗い、消された歴史について、お前には話しておくべきだろう」
人払いをし、執務室で二人きりになると、父様は静かに語り始めた。
「もうずっと昔。今から1000年ほど前の話だ。世界全体の情勢が不安定であちこちで国同士の争いが起きていた。我がアステリア王国も例に漏れず、周辺国との抗争が絶えなかった。それは知っているな?」
「はい、1000年前この国が他国と戦争をしていたということは知っています。ただその内容についてはほとんど知りません」
父は頷いた。
「そうだろう。それが秘された歴史であるからだ。この国の書物にその内容は残されていない」
膨大な蔵書を誇る国立図書館にも、戦争について詳しい内容が書かれた書は置いていなかった。前々から不自然だとは思っていたが……。
「話を続けよう。日に日に紛争は激化し、アステリア王国は肥沃な土地を狙う周囲の国々から攻め込まれ、国境沿いの村々が度々襲われるようになった。村人は殺され、大切に育てた作物が根こそぎ奪われた。さらにその手は止まることなく中央に向かって伸びていき、王都にまで迫る勢いだった。
そんな絶望的な情勢の中、魔法使いたちを従え活躍したのが、歴代最強の魔法使いと言われた黒魔法使い、アゼル=リード侯爵だった。
強力な黒魔法は敵兵をあっという間に蹴散らした。圧倒的な彼の力を恐れた周辺国は撤退し、戦争は終結した。
ーー人々は彼を救世主として崇めた。
しかし、長く続いた戦争が終わり、国が落ち着くと、黒魔法に利用された贄の多さと、その魔法が与えた甚大な被害の全貌が明らかになってきた。
罪のない多くの民が贄として残虐に殺され、多くの土地が呪いを受けて不毛の地となり、呪われた人間は悶え苦しみながら死ぬ、あるいはそれに耐えながら生きねばならなかった。
黒魔法は恐ろしい魔法だと危機感を持った国民たちは、その恐ろしさから黒魔法使いアゼルを避けるようになり、やがて彼を排除しようと動き始める。世論の動きに時の国王も同調し、黒魔法をこの世から消し去ることを決めた。
黒魔法に関する書物、資料を焼却処分し、アゼルを処刑することに決めたのだ。
対抗する準備をする間も無く多勢に無勢だった彼は捕らえられ、公開処刑された。国民たちは長い戦争を終え、黒魔法を消し、ようやくとこしえの平穏を手に入れたように見えた。
しかし、アゼル=リード侯爵は死ぬ間際に、不吉な予言を残したと言う。
『覚えておけ、愚民どもよ。
黒い靄と黒い炎の中から生まれる黒い魔物。その魔物がこの世界を滅ぼすだろう』
と。
それから1000年もの月日が経ち、もう当時のことを正確に知るものはほとんどいない。黒魔法については語ることが禁止されていたため、民の間ではただ彼の予言だけが言い伝えとして残るのみとなった」
「それが『厄災』……」
黒い魔物が世界を滅ぼす。
その暗い予言は今でも民の中に残っている。
いつまでも消えない黒い染みのように。
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