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第3話
かくして呪いを受けた僕は平民になった。家を出る時お父様から最後の情けとしてお店が一つ与えられた。軍資金を少し渡すからそれで店の準備を整えて、自分で働いてお金を稼いで生きていけという。店の内容は自分で決めていいらしい。
(ふむふむ、お店かぁ。服屋、雑貨屋、本屋。何がいいだろう)
前世の知識を生かしつつ猫と共にいられるものをと考え、『猫カフェ』に決めた。
「ふふっ、完璧だ。僕のお城、猫カフェがついに完成!」
だけどこんな辺鄙な場所に客なんて来るのだろうか。森の中で、徒歩では遠すぎるし、木が多くて道が悪いから馬車も使えない。どう考えたって交通の便が悪すぎる。
世間知らずでバカな悪役令息ルジアならともかく。喫茶店を経営していた葉山千秋の記憶を思い出した今では、これは店として成り立たないなと開店前からわかってしまった。
客がこない場所に店を開かせて、野垂れ死にさせ、生活能力がなかった僕の自己責任として処理するつもりなのでは? そう考えるとぞっとする。
でもしばらく考え、まあいいか、と開き直った。客なんて来たって面倒なだけだ。知ってる人間が来た日には、婚約解消された僕を馬鹿にするに決まっている。月々の生活費は少しだけど侯爵家からもらえることになっているし、節約してそれで生きていこう。
今日は初めての営業日(と書いて営業届を提出した)。普通なら表の看板を緊張しながら『営業中』にするところだけど、そうしない。今日は一日『準備中』。明日も明後日も『準備中』。立地も最悪な上に永遠に準備中。これで店には誰もこない。ここは僕と猫だけの居場所なんだからこれでいい。
「届けを出したのに営業しないなんて悪い奴」と言われるかもしれないが、今更いいことをしたって僕は悪役令息だと決まっている。婚約解消(そういえばゲームとは違って破棄じゃなかったな)も終わってるのだし、頑張る必要なんてない。
「ん~。気持ちのいい朝。コーヒーを飲みながら、誰にも気を遣わずまったりできるって、最高っ」
窓から差し込む光に猫たちも気持ちよさそうに微睡んでいる。
「ふふ、朝って眠いよね。わかるわかる。僕も寝ちゃおぅっと」
どうせお客さんは来ないはずだし、悪役令息には訪れてくるような友達もいない。予定もないし、一日中ゆっくりできそう。
そのはずだったのに。机に突っ伏して寝そうになっていたとき、ギィーと木の扉が開く音がした。
(ん? 何? 泥棒?)
びくりと警戒して扉を見ると、そこには僕が毎日毎日飽きもせず追いかけていた、王子様の姿があった。
「レ……オン? ん~でも王都の中とはいえ、こんな森の中に王子が来るはずないしなぁ。もしかして夢?」
「何を寝ぼけているんだ。夢なわけあるか。今日は開店初日じゃなかったのか? なぜまだ寝ている?」
「……本日の営業は終わりました」
あの頃は何度名前を呼んでもこちらを見てもくれなかったくせに。一体何の用だろう。
僕は適当なことを言って、とりあえず目の前の侵入者を追い出そうと考えた。でもさすがにそんな言い訳は通らないようだ。
「朝の8時に営業が終わるカフェがあるか。おい、俺にもコーヒーを淹れろ。あと敬語はやめろ、お前に敬語なんて使われるとムズムズする。名前も今まで通り呼び捨てでいい」
どっかりとカウンターの椅子に座るレオン、様。俺様王子め、急に現れて自分ちみたいに寛いじゃって! 腹の底から怒りが湧いてくる。
だけど……う~む、こうしてみるとやっぱりこの人、カッコいい。
輝く金の髪に蒼い瞳。整った顔立ち。王子様だと知らなくてもみんなが彼を王子様と呼ぶであろう完璧な容姿。僕が惚れて無駄に長年追いかけていただけのことはある(ゲームでも人気ナンバーワンの攻略対象だった)。とはいえ、今はもう帰って欲しい。ここは猫と僕以外立ち入り禁止なんだから!
「はぁ~あ!」
僕は聞こえるようにわざと大きくため息を吐いてから言った。もちろん敬語で。
「レオン王子、残念ながらうちには王子にお出しできるようなものはありません。王宮に帰って高級な美味しいコーヒーでも紅茶でも好きなだけ召し上がって下さい」
水のひとつも出さずにレオンを放置して、猫たちに新鮮な水と餌をあげる。にゃあと可愛く鳴きながら一番にご飯に寄ってきたのは白猫のみるく。僕が王子に捨てられたあの日に出会った子猫だ。
あの後彼女はたくさんの仲間を連れて戻ってきた。親猫を探したけどいないようだったので、一緒にいてもらうことにしたのだ。彼女がいなければこうして前向きに楽しく生きていくことなんて思いつきもしなかっただろう。素敵な出会いに感謝だ。
真っ白な毛並みを撫でながら、あの日の出会いに思いを馳せていると、視界の端に王子の姿が映る。ってこの人まだいたの?
「まだいらっしゃったんですか?」
「……」
さすがにこれだけ冷たく突き放せば、彼だっておよびじゃないって気づくよね。ルジアとして人に意地悪することなんて慣れているはずなのに、千秋の記憶があるせいで、この程度の発言にも罪悪感を覚える。
(うう、王子、なんかしょげてる?)
蒼い瞳がうるうるしちゃって、捨てられた子猫みたいでちょっと可哀想。僕は今、みるくのおかげもあって小動物に弱い。
「……コーヒーだけ、ですからね」
コーヒーミルをぐるぐる回して豆を挽いて、ゆっくりとお湯を注ぐ。プクプクと豆が膨らみ、ふわぁっと香ばしい香りが広がった。
(ん~、いい香り! ああ、努力した甲斐がある。この空間はやはり完璧だ。王子は余分だけど)
ただ、今まで悪役パワー全開でわがまま放題してこの人にも何かと迷惑をかけてきた自覚はある。今だけは仲間に入れてあげることにしよう。
ミルクをたっぷり入れて彼に差し出す。彼は絶対にブラック派のような顔をしているけど、ミルク多めが好きなことを僕は知っている。
「はい、どうぞ」
「ああ、ありがとう」
こくりと喉が動くのを見ながら、そういえばお付きの人とかいないのかな、と考える。彼の側にはいつも誰かしら人がいた。こうして何かを食べたり飲んだりするときには、お毒見が必要なはずだ。
つい先日婚約解消したばかりの相手が提供した飲食物なんて怪しいもの、彼らがここにいたら絶対に飲ませないだろう。
「うまいな。いい豆じゃないか」
レオンがつぶやいた。僕は自慢の豆を褒められて少しうれしくなる。
「でしょう! 酸味が少なくて飲みやすい豆を見つけたんです。値段も高くないからなんとか買えるし」
「豆をなんとか買える……だと? そんなに金に困っているのか?」
ガチャンと音を立ててカップを置いた彼が問う。しまった。ついうれしくていらない情報を与えてしまった。振られた相手に可哀想な目でみられるなんてごめんだ、と僕は全力でレオンの言葉を否定する。
「困ってないです。最低限生きていくだけのお金は侯爵家からもらっていますし。僕はコーヒーと猫の餌と、ご飯を食べるだけのお金があればやっていけるので心配は無用です」
侯爵家に渡された生活費は決して多くはない。貴族の生活には全然足りない額だけど、平民だった前世の生活水準に戻せばそこまで困ることはない。そして何よりそんなことレオンには関係ない。
「あれからたった数日しか経っていないのにお前は変わったな。今のお前ならもう……。あ、いや、それは俺だけでは決められないんだが」
王子はそこで言葉を切った。何かぶつぶつ言っているけど何の話か全然わからない。こんなふうに自信なさげに話す人じゃなかったと思うんだけどな。いやどうだっけ? 記憶を辿ってみても、わからなかった。
そもそもこんなに彼と話をしたのはとても久しぶりだ。ずっと相手にされず、一方的に追いかけ無視されるだけの日々だった。別れてからの方がよく話せるなんて、皮肉なものだなと思う。
(ふむふむ、お店かぁ。服屋、雑貨屋、本屋。何がいいだろう)
前世の知識を生かしつつ猫と共にいられるものをと考え、『猫カフェ』に決めた。
「ふふっ、完璧だ。僕のお城、猫カフェがついに完成!」
だけどこんな辺鄙な場所に客なんて来るのだろうか。森の中で、徒歩では遠すぎるし、木が多くて道が悪いから馬車も使えない。どう考えたって交通の便が悪すぎる。
世間知らずでバカな悪役令息ルジアならともかく。喫茶店を経営していた葉山千秋の記憶を思い出した今では、これは店として成り立たないなと開店前からわかってしまった。
客がこない場所に店を開かせて、野垂れ死にさせ、生活能力がなかった僕の自己責任として処理するつもりなのでは? そう考えるとぞっとする。
でもしばらく考え、まあいいか、と開き直った。客なんて来たって面倒なだけだ。知ってる人間が来た日には、婚約解消された僕を馬鹿にするに決まっている。月々の生活費は少しだけど侯爵家からもらえることになっているし、節約してそれで生きていこう。
今日は初めての営業日(と書いて営業届を提出した)。普通なら表の看板を緊張しながら『営業中』にするところだけど、そうしない。今日は一日『準備中』。明日も明後日も『準備中』。立地も最悪な上に永遠に準備中。これで店には誰もこない。ここは僕と猫だけの居場所なんだからこれでいい。
「届けを出したのに営業しないなんて悪い奴」と言われるかもしれないが、今更いいことをしたって僕は悪役令息だと決まっている。婚約解消(そういえばゲームとは違って破棄じゃなかったな)も終わってるのだし、頑張る必要なんてない。
「ん~。気持ちのいい朝。コーヒーを飲みながら、誰にも気を遣わずまったりできるって、最高っ」
窓から差し込む光に猫たちも気持ちよさそうに微睡んでいる。
「ふふ、朝って眠いよね。わかるわかる。僕も寝ちゃおぅっと」
どうせお客さんは来ないはずだし、悪役令息には訪れてくるような友達もいない。予定もないし、一日中ゆっくりできそう。
そのはずだったのに。机に突っ伏して寝そうになっていたとき、ギィーと木の扉が開く音がした。
(ん? 何? 泥棒?)
びくりと警戒して扉を見ると、そこには僕が毎日毎日飽きもせず追いかけていた、王子様の姿があった。
「レ……オン? ん~でも王都の中とはいえ、こんな森の中に王子が来るはずないしなぁ。もしかして夢?」
「何を寝ぼけているんだ。夢なわけあるか。今日は開店初日じゃなかったのか? なぜまだ寝ている?」
「……本日の営業は終わりました」
あの頃は何度名前を呼んでもこちらを見てもくれなかったくせに。一体何の用だろう。
僕は適当なことを言って、とりあえず目の前の侵入者を追い出そうと考えた。でもさすがにそんな言い訳は通らないようだ。
「朝の8時に営業が終わるカフェがあるか。おい、俺にもコーヒーを淹れろ。あと敬語はやめろ、お前に敬語なんて使われるとムズムズする。名前も今まで通り呼び捨てでいい」
どっかりとカウンターの椅子に座るレオン、様。俺様王子め、急に現れて自分ちみたいに寛いじゃって! 腹の底から怒りが湧いてくる。
だけど……う~む、こうしてみるとやっぱりこの人、カッコいい。
輝く金の髪に蒼い瞳。整った顔立ち。王子様だと知らなくてもみんなが彼を王子様と呼ぶであろう完璧な容姿。僕が惚れて無駄に長年追いかけていただけのことはある(ゲームでも人気ナンバーワンの攻略対象だった)。とはいえ、今はもう帰って欲しい。ここは猫と僕以外立ち入り禁止なんだから!
「はぁ~あ!」
僕は聞こえるようにわざと大きくため息を吐いてから言った。もちろん敬語で。
「レオン王子、残念ながらうちには王子にお出しできるようなものはありません。王宮に帰って高級な美味しいコーヒーでも紅茶でも好きなだけ召し上がって下さい」
水のひとつも出さずにレオンを放置して、猫たちに新鮮な水と餌をあげる。にゃあと可愛く鳴きながら一番にご飯に寄ってきたのは白猫のみるく。僕が王子に捨てられたあの日に出会った子猫だ。
あの後彼女はたくさんの仲間を連れて戻ってきた。親猫を探したけどいないようだったので、一緒にいてもらうことにしたのだ。彼女がいなければこうして前向きに楽しく生きていくことなんて思いつきもしなかっただろう。素敵な出会いに感謝だ。
真っ白な毛並みを撫でながら、あの日の出会いに思いを馳せていると、視界の端に王子の姿が映る。ってこの人まだいたの?
「まだいらっしゃったんですか?」
「……」
さすがにこれだけ冷たく突き放せば、彼だっておよびじゃないって気づくよね。ルジアとして人に意地悪することなんて慣れているはずなのに、千秋の記憶があるせいで、この程度の発言にも罪悪感を覚える。
(うう、王子、なんかしょげてる?)
蒼い瞳がうるうるしちゃって、捨てられた子猫みたいでちょっと可哀想。僕は今、みるくのおかげもあって小動物に弱い。
「……コーヒーだけ、ですからね」
コーヒーミルをぐるぐる回して豆を挽いて、ゆっくりとお湯を注ぐ。プクプクと豆が膨らみ、ふわぁっと香ばしい香りが広がった。
(ん~、いい香り! ああ、努力した甲斐がある。この空間はやはり完璧だ。王子は余分だけど)
ただ、今まで悪役パワー全開でわがまま放題してこの人にも何かと迷惑をかけてきた自覚はある。今だけは仲間に入れてあげることにしよう。
ミルクをたっぷり入れて彼に差し出す。彼は絶対にブラック派のような顔をしているけど、ミルク多めが好きなことを僕は知っている。
「はい、どうぞ」
「ああ、ありがとう」
こくりと喉が動くのを見ながら、そういえばお付きの人とかいないのかな、と考える。彼の側にはいつも誰かしら人がいた。こうして何かを食べたり飲んだりするときには、お毒見が必要なはずだ。
つい先日婚約解消したばかりの相手が提供した飲食物なんて怪しいもの、彼らがここにいたら絶対に飲ませないだろう。
「うまいな。いい豆じゃないか」
レオンがつぶやいた。僕は自慢の豆を褒められて少しうれしくなる。
「でしょう! 酸味が少なくて飲みやすい豆を見つけたんです。値段も高くないからなんとか買えるし」
「豆をなんとか買える……だと? そんなに金に困っているのか?」
ガチャンと音を立ててカップを置いた彼が問う。しまった。ついうれしくていらない情報を与えてしまった。振られた相手に可哀想な目でみられるなんてごめんだ、と僕は全力でレオンの言葉を否定する。
「困ってないです。最低限生きていくだけのお金は侯爵家からもらっていますし。僕はコーヒーと猫の餌と、ご飯を食べるだけのお金があればやっていけるので心配は無用です」
侯爵家に渡された生活費は決して多くはない。貴族の生活には全然足りない額だけど、平民だった前世の生活水準に戻せばそこまで困ることはない。そして何よりそんなことレオンには関係ない。
「あれからたった数日しか経っていないのにお前は変わったな。今のお前ならもう……。あ、いや、それは俺だけでは決められないんだが」
王子はそこで言葉を切った。何かぶつぶつ言っているけど何の話か全然わからない。こんなふうに自信なさげに話す人じゃなかったと思うんだけどな。いやどうだっけ? 記憶を辿ってみても、わからなかった。
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