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四章
もう一人の「ボク」
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「―――――っ!?」
言葉を失うというのはこういう状況の事を言うのだろうか
身体が何かに縛られたみたいに硬直して動けなかった。
目の前の光景―いや【人物】
から目が離せなかった。
目の前に居たのは夢で出会い
会話もした『彼』だったのだから。
「な…っ。何で…っ。」
声をふり絞り出てきたのは
こんな言葉だけだった。
『君に会えるのをずっと楽しみにしていたんだよ。』
身体の硬直がだんだん解けてきた僕は彼に問いかけた。
「会えるのを楽しみにしていたってなんだよ!?そもそもキミは誰なんだよ!?」
『忘れたの?夢で言ったじゃないか。もうすぐ《会えるよ》って。だからボクは君に会いに来たんだ。』
「それが解らないって言ってるんだよ!キミは僕と同じ顔じゃないか!」
『当たり前じゃないか。『ボク』は「君」なんだから』
またそれか。
僕の混乱状態の頭が更に
混乱状態に陥った。
「じゃあキミは僕のドッペルゲンガーとでも言うのかよ!?」
『違うよ。ボクはもう一人の「君」だ。』
―――もう一人の『僕』?
言葉を失うというのはこういう状況の事を言うのだろうか
身体が何かに縛られたみたいに硬直して動けなかった。
目の前の光景―いや【人物】
から目が離せなかった。
目の前に居たのは夢で出会い
会話もした『彼』だったのだから。
「な…っ。何で…っ。」
声をふり絞り出てきたのは
こんな言葉だけだった。
『君に会えるのをずっと楽しみにしていたんだよ。』
身体の硬直がだんだん解けてきた僕は彼に問いかけた。
「会えるのを楽しみにしていたってなんだよ!?そもそもキミは誰なんだよ!?」
『忘れたの?夢で言ったじゃないか。もうすぐ《会えるよ》って。だからボクは君に会いに来たんだ。』
「それが解らないって言ってるんだよ!キミは僕と同じ顔じゃないか!」
『当たり前じゃないか。『ボク』は「君」なんだから』
またそれか。
僕の混乱状態の頭が更に
混乱状態に陥った。
「じゃあキミは僕のドッペルゲンガーとでも言うのかよ!?」
『違うよ。ボクはもう一人の「君」だ。』
―――もう一人の『僕』?
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