20 / 238
第3話「君のぬくもりに触れて」
◆君に触れたい
そのまま、柔らかそうな渚の唇にそっと自分の唇を触れ合わせた。
「んぅ……っ」
渚は一瞬驚いて目を見開いたが、それでも俺の口づけを受け入れてくれる。
柔らかい唇の感触とそこから伝わる熱が、凄く心地よくて。
あぁ……俺、渚と……キスしてる。
これ、夢じゃないんだよな……?
その現実に、心の中が温かいもので満たされていくのを感じた。
「ンっ……、ちゅ……」
啄むような口づけを交わしながら、華奢な腰に腕を回して抱き寄せ体を密着させた。
「ンンン……っ!? ちゅ……、んふ……っ」
突然のことに渚がびっくりして体を跳ねさせて俺の胸を押すが、逃さないように腕に力を込めて更にきつく抱き寄せる。
「ふ……っ、ちゅ……、ぁ……っ、ンぅ……っ」
苦しそうに鼻で息をする渚の唇から、ほんの少しだけ自分の唇を離して息継ぎを挟んだ。
「ぷは……っ、はぁ……、は……っ、渚……」
「はぁ……っ、い、きなり……っ、なに――ンんぅ……っ?!」
何か言おうとするその唇にもう一度自分の唇を重ねにいくと、少しだけ開いていた口の中に自分の舌を割り込ませて、逃げようとする渚の舌に絡めて深く触れ合った。
「ンンっ!? ふっ……、ンン……っ、ぁ……っ、んふっ……、ちゅっ……、んぅ……っ!」
頭がぼぅ……っとして何がなんだか分からなくなっていく中、ただ気持ちいいという感覚だけが脳の中を支配していた。
(……これ、セックスまでいけるか……? 今でも、やばいのに……)
絡めた俺の舌からなんとか逃れて逃げる渚の舌を追いかけて捕まえると、逃さないように自分の舌で拘束し、その柔らかな唇を必死に貪る。
唾液の混じり合う音が耳を犯し、自分の中にある余裕が削り取られていくのを感じた。
時々漏れる渚の甘い声を聞くだけで理性が波に飲まれるように奪われていく。
キスってこんなに、気持ちいいんだ……。
よく、キスだけで性的に興奮できると聞くが、確かにそうだなと思えるほどに気持ちよかった。
「ぁ……っ、ンンっ、ぢゅるっ、ぢゅぱ、ちゅっ……、はふっ……、すざく、ちゅっ……、んぅ……っ、ぷはっ、はぁっ……」
絡めていた舌を解放してゆっくり唇を離すと、唾液の糸が互いの舌を繋いで、その光景が更に興奮を掻き立てた。
チラリと渚の顔に視線を向ければ、その蒼い瞳がさっきと違ってとろんと蕩けて、頬がほんのり赤く染まっている。
「渚……そろそろ、触っていいか……?」
「え……? 触るって……なに……」
頭が働いていないのかぼんやりした顔で俺を見る渚の首元に唇を近づけ、舌を這わせて耳元まで優しく舐める。
「ふぁっ! ちょっ……それ、だめ……ぇっ、あっ、あぁ……っ、ふぅん……っ!」
そのまま腰に回していた手をそろそろと下へとおろしていき、渚の尻を優しく撫でた。
「あ……っ、ちょっと! 何、して……っ」
くすぐったいのか身をよじって逃げようとする体を力ずくで引き寄せ、耳元に唇を近づけると囁くように声をかける。
「渚、その……男同士は尻を使ってやるんだけど……ローションあるとはいえ痛いと思うから、指で慣らしておいてもいいか?」
「……っ! そう、なんだ……わかった……。……その、優しく……してくれると助かる……。俺、初めてだから……」
「…………。あぁ、優しくする」
渚の初めてという言葉にドキリと心臓が跳ねた。
そりゃ、初めてだろうけど……そうか。
渚の初めての相手はちゃんと俺なんだと思うと、嬉しさで胸の奥が熱くなった。
ひとまず本人からの承諾がもらえたので、ベッド横にあるサイドテーブルに置いていたボトルを取って、右手にローションを垂らすと、もう片方の手で渚のズボンをずらしていく。
そんな俺の行動を知ってか、少し尻を浮かせてくれた。
先に脱がせておけばいいのにそこまで気が回らず、自分でもテンパってるなと心の中で自嘲が漏れてしまう。
ゆっくりズボンを膝下までずらしてから、渚の後ろの縁にローションのついた右手を這わせて優しく塗りつけていく。
そのまま傷つけないようにそっと中指を窄まりの中へと侵入させた。
「ふぁぁ、ぁ……っ! あ、あぁ、ぁ……っ、ンぅ……っ、はぁ……っ、あ……っ」
指が入ってくる感触にびっくりしたのか、渚がしがみついている俺の首筋に爪を立てて喘ぎ声を漏らした。
俺は震える背中を優しく撫でてあげながら声をかける。
「痛くないか?」
「あぁっ、んぁ……っ、だ、いじょ……ぶ……っ、はっ……、ん……っ」
なるべく痛みを感じさせないようにゆっくり指を動かしながら、渚の中を丁寧にほぐしていく。
ローションで滑るおかげで動くのはまだスムーズだった。
これだったらもう一本くらいはいけそうか……?
「指、増やすぞ……」
「え……?」
俺は短くそう告げてから、もう一本、人差し指を窄まりの中に挿入させると、二本の指の腹で優しく中を掻き混ぜた。
「い゙……っ?! あ゙ぅ……ッ! あっ、あぁっ! はぁ……っ、ンンっ!」
渚は大きく体を震わせながら俺にしがみつき、浅く呼吸を繰り返した。
頬にかかる髪から仄かに漂う柑橘系のシャンプーの匂いが鼻腔を擽り、陶酔したように頭の中がぼぅっとした。
中を広げるように指をくの字に曲げたり、二本の指を少し広げたりしながら上下に動かしつつ、奥のコリコリとしたしこりを擦り上げてやると、渚の体がビクン!と跳ねて甘い矯声が噛み締めた唇から漏れ出た。
ローションがかき混ざる淫猥な音と淫らな喘ぎ声が部屋に響き、俺の興奮を更に掻き立ててきて自然と自分の呼吸が荒くなっていく。
「ひぅ……っ! 指でナカ広げちゃ、やだ、ぁ……っ! あぁ……っ、んん、ぅ……っ、んぁっ! 音、はず、かし……ぃっ!」
渚が体を震わせてふるふるとかぶりを振るが、それでも俺は指を動かすのをやめない。
むしろもっと気持ちよくなって欲しくて、一番反応を示す場所を執拗に責め立てた。
「渚……ナカ、すごい締まってる……。気持ちいいのか?」
「ひぁ……っ! そ、いうこと、聞くなぁ……っ! あぁっ、んっ……、んんっ! あぁっ、ぁん……っ」
指を動かしながら渚のパジャマのボタンを外して服を脱がせると、そこから見える肌の白さと身体から漂う石鹸の香りで目眩を覚えた。
そのまま吸い寄せられるように胸元に唇を寄せ、少し硬くなった胸の突起を舌で舐めて甘噛みする。
「んぁぁっ!? あ゙っ、や……っ、あぁぁ……っ」
急な別の場所からの快感に渚はビクンッ!と大きく体を跳ねさせた。
それと同時に、中がキツく締まって痙攣を繰り返す。
「ふぅんっ? あっ……、らめ、ぇ……っ、荒玖っ……、も、やだぁ……っ!」
それでも俺はその快感に追い打ちをかけるように、しこりの部分を指でトントンと弾いて中を刺激し続けた。
「あ、ぁ……ッ! や……っ、んぅぅ……ッ!!」
渚の矯声が耳に、頭に響いて、自制心がガラガラと崩れていく。
好きな人が自分の指で気持ちよくなってくれているというだけで、刺激を受けているわけでもないのに自身のモノがズボンの中で膨張し痛みを覚え始めた。
そろそろ我慢の限界で、中から指を抜いて渚をベッドに押し倒すと、半脱ぎになっていたズボンと下着を完全に取っ払った。
そのまま自分も衣服を全て脱いで、僅かに閉じられている渚の膝に手を添えて広げる。
その間に入り込み後孔に腰を押し付けた。
「はぁ……っ、渚、もういいか……? 俺、そろそろ、ちょっとキツいかも……」
「は、ぁ……っ、ん……。……うん……。いいよ。荒玖の好きなように、していい……」
渚は深呼吸を繰り返してから、少しの間をおいて小さく呟く。
その言葉にゴクリと息を呑んでから自身のモノを収斂を繰り返す窄まりに手で固定する。
そのままゆっくりと中に挿入していき、まだ誰の侵入も許したことのない未開発な渚の秘所を己のモノで貫いた。
「あ゙……っ、あぁ……っ、ン゙ン゙ン゙ッ!!?」
「う……っ、なぎ、さ……っ」
一番奥まで入ってから一旦腰の動きを止めて、そのまま渚の華奢な体をそっと優しく抱きしめてやる。
……抱きしめて、初めてその体が震えていることに気づいた。
そりゃあ、そうだよな。
痛いし怖いに決まってる。
初めてなのに、こんな形で、同性と……親友と、情交を結ぶのだから。
その気持ちを考えると傷口を抉られるような痛みを胸に感じ、気づけば俺は謝罪の言葉を口にしていた。
「渚……ごめん……。……ごめんな」
「はぁ……っ、ん……っ、……なんで、謝るんだよ……」
「だって……本当はしたく、ないだろ…………」
「…………」
俺のそんな言葉に、渚は答える代わりに髪を梳くように優しく頭を撫でてくる。
その手に、温もりに、何もかも許されているようで。
涙が出そうだった。
あぁ……やっぱり、渚が、好きだ……。
頭がおかしくなりそうなほど、渚のことが好き……。
この気持ちを言葉にして伝えられないことが、今は一番辛かった。
「荒玖、もう、動いていい。このままはキツイだろ……? それに、LP回復しないと」
その言葉に俺はゆっくり起き上がると、渚の深く透き通るような蒼い瞳を見つめた。
そう。これは、LPを回復するため。
この行為に、お互いの愛はない。
一方通行な俺の愛しかないのだから。
でも、それでもいい。
大好きな君と繋がれるなら。
「んぅ……っ」
渚は一瞬驚いて目を見開いたが、それでも俺の口づけを受け入れてくれる。
柔らかい唇の感触とそこから伝わる熱が、凄く心地よくて。
あぁ……俺、渚と……キスしてる。
これ、夢じゃないんだよな……?
その現実に、心の中が温かいもので満たされていくのを感じた。
「ンっ……、ちゅ……」
啄むような口づけを交わしながら、華奢な腰に腕を回して抱き寄せ体を密着させた。
「ンンン……っ!? ちゅ……、んふ……っ」
突然のことに渚がびっくりして体を跳ねさせて俺の胸を押すが、逃さないように腕に力を込めて更にきつく抱き寄せる。
「ふ……っ、ちゅ……、ぁ……っ、ンぅ……っ」
苦しそうに鼻で息をする渚の唇から、ほんの少しだけ自分の唇を離して息継ぎを挟んだ。
「ぷは……っ、はぁ……、は……っ、渚……」
「はぁ……っ、い、きなり……っ、なに――ンんぅ……っ?!」
何か言おうとするその唇にもう一度自分の唇を重ねにいくと、少しだけ開いていた口の中に自分の舌を割り込ませて、逃げようとする渚の舌に絡めて深く触れ合った。
「ンンっ!? ふっ……、ンン……っ、ぁ……っ、んふっ……、ちゅっ……、んぅ……っ!」
頭がぼぅ……っとして何がなんだか分からなくなっていく中、ただ気持ちいいという感覚だけが脳の中を支配していた。
(……これ、セックスまでいけるか……? 今でも、やばいのに……)
絡めた俺の舌からなんとか逃れて逃げる渚の舌を追いかけて捕まえると、逃さないように自分の舌で拘束し、その柔らかな唇を必死に貪る。
唾液の混じり合う音が耳を犯し、自分の中にある余裕が削り取られていくのを感じた。
時々漏れる渚の甘い声を聞くだけで理性が波に飲まれるように奪われていく。
キスってこんなに、気持ちいいんだ……。
よく、キスだけで性的に興奮できると聞くが、確かにそうだなと思えるほどに気持ちよかった。
「ぁ……っ、ンンっ、ぢゅるっ、ぢゅぱ、ちゅっ……、はふっ……、すざく、ちゅっ……、んぅ……っ、ぷはっ、はぁっ……」
絡めていた舌を解放してゆっくり唇を離すと、唾液の糸が互いの舌を繋いで、その光景が更に興奮を掻き立てた。
チラリと渚の顔に視線を向ければ、その蒼い瞳がさっきと違ってとろんと蕩けて、頬がほんのり赤く染まっている。
「渚……そろそろ、触っていいか……?」
「え……? 触るって……なに……」
頭が働いていないのかぼんやりした顔で俺を見る渚の首元に唇を近づけ、舌を這わせて耳元まで優しく舐める。
「ふぁっ! ちょっ……それ、だめ……ぇっ、あっ、あぁ……っ、ふぅん……っ!」
そのまま腰に回していた手をそろそろと下へとおろしていき、渚の尻を優しく撫でた。
「あ……っ、ちょっと! 何、して……っ」
くすぐったいのか身をよじって逃げようとする体を力ずくで引き寄せ、耳元に唇を近づけると囁くように声をかける。
「渚、その……男同士は尻を使ってやるんだけど……ローションあるとはいえ痛いと思うから、指で慣らしておいてもいいか?」
「……っ! そう、なんだ……わかった……。……その、優しく……してくれると助かる……。俺、初めてだから……」
「…………。あぁ、優しくする」
渚の初めてという言葉にドキリと心臓が跳ねた。
そりゃ、初めてだろうけど……そうか。
渚の初めての相手はちゃんと俺なんだと思うと、嬉しさで胸の奥が熱くなった。
ひとまず本人からの承諾がもらえたので、ベッド横にあるサイドテーブルに置いていたボトルを取って、右手にローションを垂らすと、もう片方の手で渚のズボンをずらしていく。
そんな俺の行動を知ってか、少し尻を浮かせてくれた。
先に脱がせておけばいいのにそこまで気が回らず、自分でもテンパってるなと心の中で自嘲が漏れてしまう。
ゆっくりズボンを膝下までずらしてから、渚の後ろの縁にローションのついた右手を這わせて優しく塗りつけていく。
そのまま傷つけないようにそっと中指を窄まりの中へと侵入させた。
「ふぁぁ、ぁ……っ! あ、あぁ、ぁ……っ、ンぅ……っ、はぁ……っ、あ……っ」
指が入ってくる感触にびっくりしたのか、渚がしがみついている俺の首筋に爪を立てて喘ぎ声を漏らした。
俺は震える背中を優しく撫でてあげながら声をかける。
「痛くないか?」
「あぁっ、んぁ……っ、だ、いじょ……ぶ……っ、はっ……、ん……っ」
なるべく痛みを感じさせないようにゆっくり指を動かしながら、渚の中を丁寧にほぐしていく。
ローションで滑るおかげで動くのはまだスムーズだった。
これだったらもう一本くらいはいけそうか……?
「指、増やすぞ……」
「え……?」
俺は短くそう告げてから、もう一本、人差し指を窄まりの中に挿入させると、二本の指の腹で優しく中を掻き混ぜた。
「い゙……っ?! あ゙ぅ……ッ! あっ、あぁっ! はぁ……っ、ンンっ!」
渚は大きく体を震わせながら俺にしがみつき、浅く呼吸を繰り返した。
頬にかかる髪から仄かに漂う柑橘系のシャンプーの匂いが鼻腔を擽り、陶酔したように頭の中がぼぅっとした。
中を広げるように指をくの字に曲げたり、二本の指を少し広げたりしながら上下に動かしつつ、奥のコリコリとしたしこりを擦り上げてやると、渚の体がビクン!と跳ねて甘い矯声が噛み締めた唇から漏れ出た。
ローションがかき混ざる淫猥な音と淫らな喘ぎ声が部屋に響き、俺の興奮を更に掻き立ててきて自然と自分の呼吸が荒くなっていく。
「ひぅ……っ! 指でナカ広げちゃ、やだ、ぁ……っ! あぁ……っ、んん、ぅ……っ、んぁっ! 音、はず、かし……ぃっ!」
渚が体を震わせてふるふるとかぶりを振るが、それでも俺は指を動かすのをやめない。
むしろもっと気持ちよくなって欲しくて、一番反応を示す場所を執拗に責め立てた。
「渚……ナカ、すごい締まってる……。気持ちいいのか?」
「ひぁ……っ! そ、いうこと、聞くなぁ……っ! あぁっ、んっ……、んんっ! あぁっ、ぁん……っ」
指を動かしながら渚のパジャマのボタンを外して服を脱がせると、そこから見える肌の白さと身体から漂う石鹸の香りで目眩を覚えた。
そのまま吸い寄せられるように胸元に唇を寄せ、少し硬くなった胸の突起を舌で舐めて甘噛みする。
「んぁぁっ!? あ゙っ、や……っ、あぁぁ……っ」
急な別の場所からの快感に渚はビクンッ!と大きく体を跳ねさせた。
それと同時に、中がキツく締まって痙攣を繰り返す。
「ふぅんっ? あっ……、らめ、ぇ……っ、荒玖っ……、も、やだぁ……っ!」
それでも俺はその快感に追い打ちをかけるように、しこりの部分を指でトントンと弾いて中を刺激し続けた。
「あ、ぁ……ッ! や……っ、んぅぅ……ッ!!」
渚の矯声が耳に、頭に響いて、自制心がガラガラと崩れていく。
好きな人が自分の指で気持ちよくなってくれているというだけで、刺激を受けているわけでもないのに自身のモノがズボンの中で膨張し痛みを覚え始めた。
そろそろ我慢の限界で、中から指を抜いて渚をベッドに押し倒すと、半脱ぎになっていたズボンと下着を完全に取っ払った。
そのまま自分も衣服を全て脱いで、僅かに閉じられている渚の膝に手を添えて広げる。
その間に入り込み後孔に腰を押し付けた。
「はぁ……っ、渚、もういいか……? 俺、そろそろ、ちょっとキツいかも……」
「は、ぁ……っ、ん……。……うん……。いいよ。荒玖の好きなように、していい……」
渚は深呼吸を繰り返してから、少しの間をおいて小さく呟く。
その言葉にゴクリと息を呑んでから自身のモノを収斂を繰り返す窄まりに手で固定する。
そのままゆっくりと中に挿入していき、まだ誰の侵入も許したことのない未開発な渚の秘所を己のモノで貫いた。
「あ゙……っ、あぁ……っ、ン゙ン゙ン゙ッ!!?」
「う……っ、なぎ、さ……っ」
一番奥まで入ってから一旦腰の動きを止めて、そのまま渚の華奢な体をそっと優しく抱きしめてやる。
……抱きしめて、初めてその体が震えていることに気づいた。
そりゃあ、そうだよな。
痛いし怖いに決まってる。
初めてなのに、こんな形で、同性と……親友と、情交を結ぶのだから。
その気持ちを考えると傷口を抉られるような痛みを胸に感じ、気づけば俺は謝罪の言葉を口にしていた。
「渚……ごめん……。……ごめんな」
「はぁ……っ、ん……っ、……なんで、謝るんだよ……」
「だって……本当はしたく、ないだろ…………」
「…………」
俺のそんな言葉に、渚は答える代わりに髪を梳くように優しく頭を撫でてくる。
その手に、温もりに、何もかも許されているようで。
涙が出そうだった。
あぁ……やっぱり、渚が、好きだ……。
頭がおかしくなりそうなほど、渚のことが好き……。
この気持ちを言葉にして伝えられないことが、今は一番辛かった。
「荒玖、もう、動いていい。このままはキツイだろ……? それに、LP回復しないと」
その言葉に俺はゆっくり起き上がると、渚の深く透き通るような蒼い瞳を見つめた。
そう。これは、LPを回復するため。
この行為に、お互いの愛はない。
一方通行な俺の愛しかないのだから。
でも、それでもいい。
大好きな君と繋がれるなら。
あなたにおすすめの小説
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
世間に秘された名門男子校・平坂学園体育科
空手の名選手であった高尾雄一は、新任教師として赴任する
高潔な人格と鋼のように鍛えられた肉体
それは、学園にとって最高の生贄の候補に他ならなかった
至高の筋肉を持つ、精神を削られ意志をなくした青年を太古の神に捧げるため、“水”、“風”、“土”の信奉者達が暗躍する
意志をなくし筋肉の操り人形と化した“デク”
消える教師
山奥の男子校で繰り広げられるダークファンタジー
人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます
七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。
歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。
世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。
気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。
僕に双子の義兄が出来まして
サク
BL
この度、この僕に双子の義兄が出来ました。もう、嬉し過ぎて自慢しちゃうよ。でも、自慢しちゃうと、僕の日常が壊れてしまう気がするほど、その二人は人気者なんだよ。だから黙って置くのが、吉と見た。
そんなある日、僕は二人の秘密を知ってしまった。ん?知っているのを知られてしまった?が正しいかも。
ごめんよ。あの時、僕は焦っていたんだ。でもね。僕の秘密もね、共有して、だんだん仲良くなったんだよ。
…仲良くなったと、そう信じている。それから、僕の日常は楽しく、幸せな日々へと変わったんだ。そんな僕の話だよ。
え?内容紹介が内容紹介になってないって?気にしない、気にしない。
ふたなり治験棟 企画12月31公開
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!
バツイチ上司が、地味な僕を特別扱いしてくる
衣草 薫
BL
理性的でクールなバツイチ上司・桐原恒一は、過去の失敗から、もう誰も必要としないと決めて生きてきた。
男が好きだという事実を隠し、「期待しなければ傷つかない」と思い込んできた部下・葉山直。
すれ違いと誤解の果てに、直が職場を去ろうとしたとき、恒一は初めて“追いかける”ことを選ぶ。
選ばれないと信じてきた直と、逃げないと決めた恒一。
二人の距離が近づくことで、直は「ここにいていい」と思える場所を見つけていく。
元ノンケ上司×自己肯定感低め部下の社会人BL。※ハッピーエンド保証。
病み墜ちした騎士を救う方法
無月陸兎
BL
目が覚めたら、友人が作ったゲームの“ハズレ神子”になっていた。
死亡フラグを回避しようと動くも、思うようにいかず、最終的には原作ルートから離脱。
死んだことにして田舎でのんびりスローライフを送っていた俺のもとに、ある噂が届く。
どうやら、かつてのバディだった騎士の様子が、どうもおかしいとか……?
※欠損表現有。本編が始まるのは実質中盤頃です
兄と、僕と、もうひとり
猫に恋するワサビ菜
BL
とある日、兄が友達を連れてきた。
当たり前のように触れ、笑い、囲い込む兄。
それを当然として受け入れる弟。
そして、その“普通”を静かに見つめる第三者。
そんな中事件がおこり、関係性がゆらぐ。