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一章
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満月の夜――。
フェアリーキタス王国の陛下として毎日の業務が忙しく毎日飲む血薬を飲んでも飲んでも足りないでいた。
「ドルーク、血薬はもう無いのか⁉︎」
「陛下、血薬は一日二本まででございます」
「二本飲んでも身体中に血薬が行き届いて無いように感じるんだが」
「でしたら数日間、業務をお休みになられては?」
「数日で身体が回復するならいいんだけどな」
「そうですね、陛下の運命の血を持つ女性が見つかればいいのですが」
確かにドルークが言うことは間違ってはいない。
王国で生まれたものは初代から受け継がれているヴァンパイア一族。主に男の子がヴアンパイアのちが受け継がれている。 毎日血薬という血の代わりのものを一日に二本飲まないといけない。
そして、運命の血を持つ女性を見つかれば王国の迎え入れるのが決まり。
「自分で探してはいけないのか?」
「陛下が運命の血を持つ女性は国家の御令嬢とお決まりですし」
「五日程業務を休むがいいか?」
「かしこまりました」
サグイスは寝巻きのままで寝室の窓を開けて背中から黒い翼を出した。
「へ、陛下! 一体何をするおつもりですか⁉︎」
「五日目の夜は戻る」
「夜の飛行は危ないでございますよ陛下。 直ちに翼を仕舞われてください」
俺はドルークの言葉を無視して城から飛び立った。
***
「森の上空を飛んでいるといきなり視界がぼやけて気づいたら地面に落ちていてサラーナが見つけてくれて手当てをし助けてくれたんだ」
「それで今は大丈夫なの?」
「身体が回復すれば太陽を浴びても大丈夫だ」
私はサグイスの話を聞いて思いついた。
「ねえ、サグイス」
「なんだ」
「私、国家の御令嬢ではないけれど試してみる?」
するとサグイスは驚いた顔をした。
「運命の血を持つ女性を探しているんだよね?」
「ああ、そうだが」
サラーナは来ている衣服のボタンを外して首元をサグイスに差し出す。
「本当にいいのか?」
「いいわよ」
サグイスはサラーナの首元に歯を当てて吸いついた。
「ンッ――」
チクッと痛みがして血を吸われる感覚はあった。すると、サグイスは苦しみだした。
「――ゴホッ、ゴホッ!」
「サ、サグイス!?」
サグスはさっきまでの人間の姿とは逆に背中から黒い翼を広げて鋭い牙に瞳は紅色をしていた。
「み、見るな――!」
サラーナはサグイスに近づこうとしたら「来るな!」と突き飛ばされた。
「キャー!」
「――サ、サラーナ」
強く突き飛ばされたサラーナはベッドサイドに置いてあった水差しも床に落ちて割れた。
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