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五章
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今日はサグイス様の二十歳の誕生日パーティー当日。
アネシーは前日に城下の産院に行ってエコーを撮ってもらった。現在、十三週目に入り四ヶ月になった。 アネシーは朝起きると体調がいい。
いつもの侍女長服の格好でサグイス様の部屋に向かった。すでに部屋の扉は開いていてノックを二回してから声をかけた。
「サグイス様、アネシーでございす」
「アネシーか、入ってくれ」
「失礼致します」
「今他の侍女たちが正装着を着せてくれたが似合っておるか?」
「サグイス様、とても似合っております」
「アネシーが言うならこれでいい」
サグイスは自分に自信が無い時は毎回アネシーに聞いて納得をする。
「サグイス様、今日から二十歳になりましたので今後は私の意見ではなく自分の思ったことを述べた方がよろしいかと」
「それもそうだな」
「サグイス様、そろそろ大広間に移動をお願い致します」
サグイスが部屋を出てからアネシーも部屋を出る。 そして大広間の扉の前でサグイスが立ち止まり、アネシーは大広間の扉を開けた。
大広間からは拍手の音が鳴り響き、サグイスはゆっくりと足取りで歩いてアネシーはサグイスの後ろに着いていく。
壇上の左に陛下が居り右には王妃が居る。 その真ん中のイスにサグイスが腰を下ろした時にアネシーは右端の一番前に並び、その隣にはオウラ料理長がいた。
そしてまずは陛下と王妃からの言葉から始まった。
「サグイス、お誕生日おめでとう。 時期国王としてこれからも勉学、業務に励む様に」
「サグイス、お誕生日おめでとう。 よくここまで怪我も病気もせず立派に育ちました。母は嬉しく思いますよ」
次に大臣たちが一斉にサグイスにお祝いの言葉を述べ始めた。 そして次に侍女長であるアネシーの番が回ってきた。
「サグイス様、この度は二十歳の誕生日おめでとうございます。 幼い頃から近くで成長を見守ってきました。 本日が二十歳と言う節目の歳となります。 素敵な日にお祝いが出来ることとても嬉しく思います」
そしてオウラ料理長からも言葉があった。
「サグイス様、本日はお誕生日おめでとうございます。 今回の料理はアネシー侍女長と話し合いをしてサグイス様の好きなものをバイキング形式でとなっておりますので楽しみにいただければと思います」
グラスを持って主役のサグイスから「乾杯」の言葉で盛り上がる。
アネシーの飲み物は水かと思いきやレモン水。
すると隣から「飲み物はラディウス医師から聞いたものになります」
「ありがとうございます」
オウラは調理場に戻って料理を作り大広間へと出来上がったものがどんどん出てくる。レモン水を飲みながらさっぱりした食べ物をお皿に取って少しずつ食べていく。
久しぶりの食事でどれも美味しく食べられた。
今日はサグイス様の二十歳の誕生日パーティー当日。
アネシーは前日に城下の産院に行ってエコーを撮ってもらった。現在、十三週目に入り四ヶ月になった。 アネシーは朝起きると体調がいい。
いつもの侍女長服の格好でサグイス様の部屋に向かった。すでに部屋の扉は開いていてノックを二回してから声をかけた。
「サグイス様、アネシーでございす」
「アネシーか、入ってくれ」
「失礼致します」
「今他の侍女たちが正装着を着せてくれたが似合っておるか?」
「サグイス様、とても似合っております」
「アネシーが言うならこれでいい」
サグイスは自分に自信が無い時は毎回アネシーに聞いて納得をする。
「サグイス様、今日から二十歳になりましたので今後は私の意見ではなく自分の思ったことを述べた方がよろしいかと」
「それもそうだな」
「サグイス様、そろそろ大広間に移動をお願い致します」
サグイスが部屋を出てからアネシーも部屋を出る。 そして大広間の扉の前でサグイスが立ち止まり、アネシーは大広間の扉を開けた。
大広間からは拍手の音が鳴り響き、サグイスはゆっくりと足取りで歩いてアネシーはサグイスの後ろに着いていく。
壇上の左に陛下が居り右には王妃が居る。 その真ん中のイスにサグイスが腰を下ろした時にアネシーは右端の一番前に並び、その隣にはオウラ料理長がいた。
そしてまずは陛下と王妃からの言葉から始まった。
「サグイス、お誕生日おめでとう。 時期国王としてこれからも勉学、業務に励む様に」
「サグイス、お誕生日おめでとう。 よくここまで怪我も病気もせず立派に育ちました。母は嬉しく思いますよ」
次に大臣たちが一斉にサグイスにお祝いの言葉を述べ始めた。 そして次に侍女長であるアネシーの番が回ってきた。
「サグイス様、この度は二十歳の誕生日おめでとうございます。 幼い頃から近くで成長を見守ってきました。 本日が二十歳と言う節目の歳となります。 素敵な日にお祝いが出来ることとても嬉しく思います」
そしてオウラ料理長からも言葉があった。
「サグイス様、本日はお誕生日おめでとうございます。 今回の料理はアネシー侍女長と話し合いをしてサグイス様の好きなものをバイキング形式でとなっておりますので楽しみにいただければと思います」
グラスを持って主役のサグイスから「乾杯」の言葉で盛り上がる。
アネシーの飲み物は水かと思いきやレモン水。
すると隣から「飲み物はラディウス医師から聞いたものになります」
「ありがとうございます」
オウラは調理場に戻って料理を作り大広間へと出来上がったものがどんどん出てくる。レモン水を飲みながらさっぱりした食べ物をお皿に取って少しずつ食べていく。
久しぶりの食事でどれも美味しく食べられた。
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