5 / 40
ぶっ飛ばされた「市長」
しおりを挟む
私がかつて仕えた上司は、それはもうとんでもないサボり魔でした。
3人1組で仕事に取り組むのですが、リーダーとしてその上司、サブが私、ヒラ隊員の後輩の3人でした。
上司は仕事中もパソコンを開いて、周りが言うところの
画面を見て瞑想している
状態でした。
書類1枚書かない上に、書かせるとひっくり返ってしまいそうなほどお粗末な出来でした。
仕事の方針も立てられず、書類1枚書けません。
上司が大あくびする中、私とヒラ隊員で3人分働き、走り回り、何とか業務を支えている状態でした。
そんな中、唯一上司が熱心にしていたのが
仕事をサボってしていた
「シムシティビルドイット」
でした。
市長となって、街づくりをするゲームです。
仕事は出来ないのにこまめに開いては街の様子を眺め、手を入れています。
私もやってましたが、スマホゲーによくある時間経過でスタミナが溜まると進めるタイプでした。
建物を立てたりできるわけです。
私は横で多忙なのではらわた煮えくり返り状態だったのですが、周囲はそんな私の怒りを知った上で、私をからかう意図で、上司に絡んでいました。
「街どうですか!?進んでますか! 」という具合に…
アホな上司は「まあね~ なかなか仕事が忙しいから進まなくてね~」とか嬉しそうに返答するんですが…
その街を作る時間私は馬車馬の如く働いてるのです。
私はもうブチ切れそうでした。
シムシティ2000を愛好していた私は、こっそりとメルトダウンでも起こしてやろうかと思っていましたよ…(ビルドイットはメルトダウンありませんね)
やるならエイリアンとロボットをけしかけて街を潰させることですね。
お前ごときが俺の「シムシティ」で遊ぶな!とも思ってました(笑)
そして、上司は陰で「市長」と呼ばれるようになりました。
市長は日に日に街を大きくしていくのですが……
それに伴い現実の業務もより一層ポンコツになっていきました…
周りは私に「市長また街づくりしてますよ」とこっそり告げ口するんですが、私は
「市政が忙しいからね」
と返答するようになっていました。
しかし、市長の平穏な日々は終わりを告げます。
現実世界では仕事が出来なさすぎて、閑職に左遷されることになったのです。
異動の発表を受け、絶望する上司
周りは私にこっそりと「市政に励みすぎましたね」と言ってきました。
しかし、市長にとってはそれもまた望ましいことかもしれません。
閑職で、有り余る時間で思い切り、身を粉にして市政に向き合えるからです……
市長…街はどうなっていますか?
もう広島市くらいの政令指定都市レベルにはなりましたか?
頑張って街をさらに発展させて下さいませ。
首都レベルに大規模成長した暁には、
僕が必ず極悪エイリアンとロボットをけしかけてやりますから。
3人1組で仕事に取り組むのですが、リーダーとしてその上司、サブが私、ヒラ隊員の後輩の3人でした。
上司は仕事中もパソコンを開いて、周りが言うところの
画面を見て瞑想している
状態でした。
書類1枚書かない上に、書かせるとひっくり返ってしまいそうなほどお粗末な出来でした。
仕事の方針も立てられず、書類1枚書けません。
上司が大あくびする中、私とヒラ隊員で3人分働き、走り回り、何とか業務を支えている状態でした。
そんな中、唯一上司が熱心にしていたのが
仕事をサボってしていた
「シムシティビルドイット」
でした。
市長となって、街づくりをするゲームです。
仕事は出来ないのにこまめに開いては街の様子を眺め、手を入れています。
私もやってましたが、スマホゲーによくある時間経過でスタミナが溜まると進めるタイプでした。
建物を立てたりできるわけです。
私は横で多忙なのではらわた煮えくり返り状態だったのですが、周囲はそんな私の怒りを知った上で、私をからかう意図で、上司に絡んでいました。
「街どうですか!?進んでますか! 」という具合に…
アホな上司は「まあね~ なかなか仕事が忙しいから進まなくてね~」とか嬉しそうに返答するんですが…
その街を作る時間私は馬車馬の如く働いてるのです。
私はもうブチ切れそうでした。
シムシティ2000を愛好していた私は、こっそりとメルトダウンでも起こしてやろうかと思っていましたよ…(ビルドイットはメルトダウンありませんね)
やるならエイリアンとロボットをけしかけて街を潰させることですね。
お前ごときが俺の「シムシティ」で遊ぶな!とも思ってました(笑)
そして、上司は陰で「市長」と呼ばれるようになりました。
市長は日に日に街を大きくしていくのですが……
それに伴い現実の業務もより一層ポンコツになっていきました…
周りは私に「市長また街づくりしてますよ」とこっそり告げ口するんですが、私は
「市政が忙しいからね」
と返答するようになっていました。
しかし、市長の平穏な日々は終わりを告げます。
現実世界では仕事が出来なさすぎて、閑職に左遷されることになったのです。
異動の発表を受け、絶望する上司
周りは私にこっそりと「市政に励みすぎましたね」と言ってきました。
しかし、市長にとってはそれもまた望ましいことかもしれません。
閑職で、有り余る時間で思い切り、身を粉にして市政に向き合えるからです……
市長…街はどうなっていますか?
もう広島市くらいの政令指定都市レベルにはなりましたか?
頑張って街をさらに発展させて下さいませ。
首都レベルに大規模成長した暁には、
僕が必ず極悪エイリアンとロボットをけしかけてやりますから。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる