この異世界は絶対にゆるふわVRMMOなんかじゃない!

もやもや、もやしん

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第一章この章の後半を読んではいけない。

第2話 彼と彼女のオープニング2

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 人間はたまに不思議な事を考える事がある。
 何故人間は動き考えれるのか、何故私はこの場に立っているのか。
 考え続けて考えて、それでも答えは一つや二つではなくいくつもあって。

 実は見ている世界は本来と全く違うもので本来はもっと厳しい世界だったり、やさしく華やかな世界かもしれない。
 複雑過ぎて断定できないのが当たり前だけど考え始める事が人生に一度はあっただろう。
 何故この様に人間がいるのかそして世界が出来ているのか。



 いつまで考えても分からない不思議な物だ、でもそれで良かったはずだった・・・・・・。



「ナフィ? ここがどこか分かる?」

 そもそも、こんな近くにこんな子が居たか?
 やっぱり違和感がある。何だろうこの感じ。
 何でナフィがここに平然とたっているんだ?
 そもそも何で僕達は普通に喋ってるんだ?
 疑問が増えすぎて理解が追いつかない。
 最初は簡単な話だったはずだ。

「マスターの家だと思いますよ?」

 僕がおかしいのか? 
 綺麗な顔立ちはもちろん匂いやふわっとした柔らかそうな服。こんな綺麗な子が家で一緒に住んでいただろうか?
 
「ナフィ、ちょっと失礼するよ」

 僕が考えている方法が今どのような状況に置かれているか一番手っ取り早く調べれる。

「えっ、マスター? ンーン! やめてくだはムニュムニュ」
「ンーン、ン、ムニュムニュ、ムニュンッ、マスター! いきなりほっぺたふねったりはしいたりするなんて! 痛いじゃないでふか」
「やっぱり夢じゃない、どういう事だ?」

 暖かく柔らかいそしてサラサラとした感覚が手を伝わる。
 まだ半寝している様に頭がぱっとしない。
 今は何が起こっているのか情報が少なすぎる。最も僕だけじゃなくナフィも何も知らない。

「マスター・・・・・・」

 そもそも何故、今まで気づかなかった?起きる時は何の違和感もなかった。
 深く考えるべきか? それとも分かりそうな所から調べていくか?

「マスター・・・・・・」

 まさか寝ていた二日間の間に何かあったか?
 いや、ゲームの世界に閉じ込められた? JVPが暴走した?それとも僕は元々こんな生活をしていた?
 考えの選択肢が増えすぎる話が大きすぎる。もっと時間をかけなければ。
 でもこれって本当ならもっと焦らなきゃいけない事なんじゃないか?

 いや、焦っても一緒か。

「マスター! 引っ張ったまま無視なんてひどいですよ!」
「ナフィごめん今は考え事してて痛いっ、痛いっちょっなふぃ! 痛い! おやゆひくちにはひって」

 ナフィの親指が口に入っているが彼女自身は全く気にしていない。
 痛いんだけど!? 力強くない? 怒ってるから?

「マスターが無視した仕返しです。どんどん行きますよ!」
「なふぃ、そんなに引っ張らないで押したらコケるっ!」

 そして僕はナフィに盛大に押し倒された。
 この体制はマズイ。

「マウントポジションは取りましたよ、いつまで耐えれるか楽しみです」

 押し倒された僕の腹の上当たりにナフィは乗りもう一度ほっぺたをつねり弾く。
 何かちょっとエロくない? じゃなくて早くこの体制から抜け出さなくてわ。
 さっきの豆打が出てきそうだ。

「かなりしんどくなってきおぇっ!」

 ナフィはマウントをとってからさらにその体制から跳ねてヒップドロップを食らわす。
 柔らかいお尻の感覚と程よい重みが心地よいがそれ以上にお腹とほっぺたに痛みが走った。

「マスター、これでもうナフィを無視しないと約束しますか?」

 これを了承すれば多分だが許してくれるだろう。

「します、しますからもう止めて」

 そう言い負けを認める。こういう時よく自分の情けなさを感じる。
 弱く見える事は仕方ないかもしれないけど折角なら強く見られたいよね。

「仕方が無いですねぇ止めましょう」

 案外すんなりと引いてくれたナフィがゆっくりよいしょっ、とでも言いそうなぐわいで立ち上がった。

「ひ、酷い目にあった流石にここまでしなくても・・・・・・」
「マスターが弱くて耐久性が無いからこういう事になるんですよ」
「べ、別に耐久性なくたって良いじゃないか。まぁ、確かに少しは鍛えなきゃと思ってるんだけど」
「そうですね。考えても見ればマスターが強くなってしまうと私が守る機会が無くなってしまいますからね」

 な!? ひょっとして舐められてる?

「自分の身くらい自分で守るよ!」
「フフフッ、あんなにヘコヘコで折れそうな体でですか?」
「怒るよナフィ」
「ヨシヨシ、落ち着く為に暖かいミルクでも入れましょうか?」

 ナフィはひょっとしなくても僕のことを舐めてるんじゃないか?

「ムカッ! 何そのヨシヨシ!」
「マスターは可愛いままで良いのです」
「可愛くなんかない!」
「えーっ、そうですか?」
「もう、分かったからとりあえず部屋に戻ろうよ・・・・・・部屋に??」
「部屋がなにかありましたか?」
「別の家になってる」

 いつの間に家が変わっていた?認識が全く無い間に違うものに変わっている。
 ここに来てまたまた疑問が増えてしまった。

「前からこの家じゃなかったですか?」

 いいや、ここじゃない僕の家はこんなに立派な石造りの家じゃない。
 そもそもマンションで下宿してた。

「ちょっと気になるから自分の部屋のボックス調べてくる」
「お手伝い致します」

 まずは調べる事から取り掛からなければ。
 もしこの世界がゲームだったら?
 それだと不味い。
 この世界は現実かゲームかそれとも全く違う物なのかますます分からなくなる。
 僕は少し急ぎ目にアイテムボックスへ駆け寄り開いた。
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