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第2話:大賢者との出会い
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~あらすじ~
リクは転生した直後に『無能』と診断され、王都から追放されてしまう。
さらに送り込まれた辺境の田舎町でも、いきなりお金をだまし取られるという仕打ちを受けることに。
リクは同じような境遇の少女、ミアと出会い泥棒を捕まえることを決める。
弱い二人では敵わずピンチに陥るが、突然泥棒がぶっ飛び撃退に成功したのだった。
*****
「状況を整理しよう……この泥棒は元C級の流れ者」
「元って言うなよ」
「それからこっちが『無能』の少年と『ファイアボール』の少女でどっちもE級……」
「……この子たちが、そっちの泥棒をパンチ1つで吹き飛ばした……木々を薙ぎ倒すほどの勢いで」
「「信じられない……」」
この町唯一のギルドに勤める、用心棒と受付嬢。
その二人はいま、揃って僕たちを疑いの目で見ていた。
「信じてくださいよ! 本当なんですってば!」
「ぽーんって飛んでったのよ! ぽーんって!」
僕とミアは必死で状況を伝えようとする。
確かに信じがたいことだけど、この目で見たものは本当だ。
ミアはあの時、泥棒に乱暴されそうになって抵抗していた。
そこでパンチを打ったら、泥棒が吹き飛んだんだ。
救助が来て治療してくれるまで、ほんとに人を殺しちゃったかと思ってビクビクした。
「いやね、たま~に居るのよ。そういうウソをつく子が」
受付嬢さんは右肘を左手で支えながら、悩ましそうに頬へ手を突いた。
「ひどい! ウソじゃないですよ!」
「皆そう言うのよね……。
精巧に現場を偽装工作して……自作自演で手柄とか力を見せつけて、
前払いの依頼で稼いだらトンズラ……そんなの何度も見てきたわ」
「よく分かってんじゃねぇか、嬢ちゃん。
オレもそれで追放されてきたクチだからな」
泥棒は不敵な態度を崩さず、ニヤニヤしながら口を挟んでくる。
こいつ、ウソついてでも僕らに手柄を作らせない気なのか!?
「偉そうにするんじゃないわよこの変態!」
「しょうがねーよ、カネ無かったんだもん。
真面目に鍛えるより早くて確実だろうが」
泥棒はクククッと笑った。
だけど、その笑いはすぐに引き攣った笑いへと変わった。
「あ……あ……『大賢者』……?」
異変に気が付いた僕たちは、一斉にギルドの入口を見る。
僕らに構わず、自分たちの用事に取り組んでいた冒険者や職員たちも同じだ。
「そうジジイを見つめるものではない。
照れてしまうぞ」
そこに立っていたのは一人の老人だった。
白く長い髭と髪、そして紫色のローブと帽子からのぞく顔はしわしわになっていたけれど、彼の足取りは決して年相応の鈍さを感じさせなかった。
「S級冒険者のアルガス様がなぜこんなところに……」
「ああ! 名乗る前に言われてしもうた。
なに、ちょっとした旅の途中でのう。
驚くべき番狂わせが起こったと聞き、好奇心をそそられたわけじゃ」
アルガスさんは不思議な人だった。
身にまとう雰囲気は只者でないのに、口調や仕草からはご近所に住むおしゃべりさんのような親しみやすさが感じられる。
「さて……キミたちが件の二人じゃの」
「はっ、ひゃいっ」
「ふぁい!」
「ほほほ、そう怯えるでない。
ギルドの可愛いお嬢さんや、彼らに『鑑定器』は試したかね?
特別なスキルやステータスがあるなら、それで分かるはずじゃが」
「はい……ですがこれといったことは分かりませんでした。
元C級、スキルなし、『ファイアボール』。彼らが持っている特徴はただそれだけです」
「ふむ……」
大賢者さんは豊かなあごひげを撫で、思案すると空中に手をかざした。
そして何処からともなく、僕が神殿で付けさせられたのと同じようなリストバンドが現れる。
「すげぇ、あの『魔法蔵』を使いこなしてるのか……」
ギルドの人達が感嘆の声を上げる。
まるで手品みたいなことをこの人は簡単にやってのけるんだ……。
「流石だわ……でもそれは『鑑定器』ですよね?」
受付嬢さんが声をかけると、アルガスさんは丁寧に説明してくれた。
「うむ。しかしこれは転生の神殿が製造し、流通させているものとは異なる。
言わば自家製、ワシ自身が改良を施しながら利用しているものじゃ。
これならば或いは……」
僕たちは、その大賢者特製の『鑑定器』を恐る恐る身につけた。
今度こそなにかわかるんだろうか?
「怖がらせてすまぬのう。
不安なら手を握っていてもよいぞ、子どもたちよ」
結果を待ちながら、アルガスさんは優しく声をかけてくれる。
ちょっと恥ずかしかったけれど、結局ミアの方から手を握ってきた。
「うぅ……あ、アンタが暗い顔してるから……。
ほら、手握ってなさいよ……」
顔を真っ赤にしているのが可愛い。
そうやって待っていると、アルガスさんの顔を一筋の汗が伝う。
今日ってそんなに暑かったっけ?
「あ~……大変言いにくいのじゃが……いや……こほん」
「え?」
さっきまでの優しい顔はどこへやら。
アルガスさんは、S級冒険者の格を感じさせる鋭い眼差しで言った。
「キミたち、やはり大した『スキル』は持たされておらぬな。
大人を騙そうという度胸だけは人並み外れておるがのう。
ちとお灸を据えてやらねばならぬ……ギルドのお二人よ、どこか部屋を貸してくれい」
「……! アルガス様が言うのであれば、間違いありませんね。
さぁ、こっちへ来なさい!」
「ったく、とんでもねぇガキだぜ……!」
僕とミアは、受付嬢さんたちに引っ張られて無理やり連れられていってしまう。
振り返れば、他の人たちの冷たい視線と泥棒のきょとんとした顔が僕らを見送っていた……。
「はぁ……? じゃあオレが死にかけたの、何だったんだよぉ……」
リクは転生した直後に『無能』と診断され、王都から追放されてしまう。
さらに送り込まれた辺境の田舎町でも、いきなりお金をだまし取られるという仕打ちを受けることに。
リクは同じような境遇の少女、ミアと出会い泥棒を捕まえることを決める。
弱い二人では敵わずピンチに陥るが、突然泥棒がぶっ飛び撃退に成功したのだった。
*****
「状況を整理しよう……この泥棒は元C級の流れ者」
「元って言うなよ」
「それからこっちが『無能』の少年と『ファイアボール』の少女でどっちもE級……」
「……この子たちが、そっちの泥棒をパンチ1つで吹き飛ばした……木々を薙ぎ倒すほどの勢いで」
「「信じられない……」」
この町唯一のギルドに勤める、用心棒と受付嬢。
その二人はいま、揃って僕たちを疑いの目で見ていた。
「信じてくださいよ! 本当なんですってば!」
「ぽーんって飛んでったのよ! ぽーんって!」
僕とミアは必死で状況を伝えようとする。
確かに信じがたいことだけど、この目で見たものは本当だ。
ミアはあの時、泥棒に乱暴されそうになって抵抗していた。
そこでパンチを打ったら、泥棒が吹き飛んだんだ。
救助が来て治療してくれるまで、ほんとに人を殺しちゃったかと思ってビクビクした。
「いやね、たま~に居るのよ。そういうウソをつく子が」
受付嬢さんは右肘を左手で支えながら、悩ましそうに頬へ手を突いた。
「ひどい! ウソじゃないですよ!」
「皆そう言うのよね……。
精巧に現場を偽装工作して……自作自演で手柄とか力を見せつけて、
前払いの依頼で稼いだらトンズラ……そんなの何度も見てきたわ」
「よく分かってんじゃねぇか、嬢ちゃん。
オレもそれで追放されてきたクチだからな」
泥棒は不敵な態度を崩さず、ニヤニヤしながら口を挟んでくる。
こいつ、ウソついてでも僕らに手柄を作らせない気なのか!?
「偉そうにするんじゃないわよこの変態!」
「しょうがねーよ、カネ無かったんだもん。
真面目に鍛えるより早くて確実だろうが」
泥棒はクククッと笑った。
だけど、その笑いはすぐに引き攣った笑いへと変わった。
「あ……あ……『大賢者』……?」
異変に気が付いた僕たちは、一斉にギルドの入口を見る。
僕らに構わず、自分たちの用事に取り組んでいた冒険者や職員たちも同じだ。
「そうジジイを見つめるものではない。
照れてしまうぞ」
そこに立っていたのは一人の老人だった。
白く長い髭と髪、そして紫色のローブと帽子からのぞく顔はしわしわになっていたけれど、彼の足取りは決して年相応の鈍さを感じさせなかった。
「S級冒険者のアルガス様がなぜこんなところに……」
「ああ! 名乗る前に言われてしもうた。
なに、ちょっとした旅の途中でのう。
驚くべき番狂わせが起こったと聞き、好奇心をそそられたわけじゃ」
アルガスさんは不思議な人だった。
身にまとう雰囲気は只者でないのに、口調や仕草からはご近所に住むおしゃべりさんのような親しみやすさが感じられる。
「さて……キミたちが件の二人じゃの」
「はっ、ひゃいっ」
「ふぁい!」
「ほほほ、そう怯えるでない。
ギルドの可愛いお嬢さんや、彼らに『鑑定器』は試したかね?
特別なスキルやステータスがあるなら、それで分かるはずじゃが」
「はい……ですがこれといったことは分かりませんでした。
元C級、スキルなし、『ファイアボール』。彼らが持っている特徴はただそれだけです」
「ふむ……」
大賢者さんは豊かなあごひげを撫で、思案すると空中に手をかざした。
そして何処からともなく、僕が神殿で付けさせられたのと同じようなリストバンドが現れる。
「すげぇ、あの『魔法蔵』を使いこなしてるのか……」
ギルドの人達が感嘆の声を上げる。
まるで手品みたいなことをこの人は簡単にやってのけるんだ……。
「流石だわ……でもそれは『鑑定器』ですよね?」
受付嬢さんが声をかけると、アルガスさんは丁寧に説明してくれた。
「うむ。しかしこれは転生の神殿が製造し、流通させているものとは異なる。
言わば自家製、ワシ自身が改良を施しながら利用しているものじゃ。
これならば或いは……」
僕たちは、その大賢者特製の『鑑定器』を恐る恐る身につけた。
今度こそなにかわかるんだろうか?
「怖がらせてすまぬのう。
不安なら手を握っていてもよいぞ、子どもたちよ」
結果を待ちながら、アルガスさんは優しく声をかけてくれる。
ちょっと恥ずかしかったけれど、結局ミアの方から手を握ってきた。
「うぅ……あ、アンタが暗い顔してるから……。
ほら、手握ってなさいよ……」
顔を真っ赤にしているのが可愛い。
そうやって待っていると、アルガスさんの顔を一筋の汗が伝う。
今日ってそんなに暑かったっけ?
「あ~……大変言いにくいのじゃが……いや……こほん」
「え?」
さっきまでの優しい顔はどこへやら。
アルガスさんは、S級冒険者の格を感じさせる鋭い眼差しで言った。
「キミたち、やはり大した『スキル』は持たされておらぬな。
大人を騙そうという度胸だけは人並み外れておるがのう。
ちとお灸を据えてやらねばならぬ……ギルドのお二人よ、どこか部屋を貸してくれい」
「……! アルガス様が言うのであれば、間違いありませんね。
さぁ、こっちへ来なさい!」
「ったく、とんでもねぇガキだぜ……!」
僕とミアは、受付嬢さんたちに引っ張られて無理やり連れられていってしまう。
振り返れば、他の人たちの冷たい視線と泥棒のきょとんとした顔が僕らを見送っていた……。
「はぁ……? じゃあオレが死にかけたの、何だったんだよぉ……」
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