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第一章・学園都市編
3話 そのターゲット・千羽院リューゼツ
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「いや、だから、お前は誰なんだって‼︎」
「キューベラですが」
「……いや…うん。言い方が悪かったな。アンタは何なんだ?」
「私は三島ハジメ担当の専属天使です」
「…みし…?」
瞬間、頭に激痛が走る。脳の中で何かが無理矢理開けられ、そこから何かが出てきている…‼︎
俺は言葉にならない叫び声をあげながら地面に頭を擦り付けた。出てきた何かが元からあった記憶にこびりついていく…!これこそ言葉にならない気持ち悪さだ!
数分後、ようやく痛みが治まった頃、俺は意図せずにこう言っていた。
「三島…ハジメ…?」
「はい。それが貴方の名前です」
段々思い出してきた。俺は三島ハジメ…!新人ホスト『だった』男だ。
「…貴方はこれから、『標的』を『撃墜』する『糞野郎』として、この世界暮らしてもらいます」
「…え?えと、どういうこと?」
「見たらわかります。というわけで登校しましょうか」
キューベラが、部屋のドアノブに手をかける。
「ちょ、お前が見つかったら」
「私の姿は『糞野郎』か私の同僚しか見ることができませんので、ご安心ください」
「何そのDE◯THN◯TEシステム…」
「なぁ、気になってることがあるんだが」
「何でしょうか」
俺は、俺の背後をふよふよと浮かびながら移動するキューベラの方を振り返った。
「何で俺の顔は俺の生前…三島ハジメそっくりなんだ?」
「…貴方と『三島ワタル』は『ニアリーイコール』の存在なのです」
「…どうもアンタは回りくどい言い回しが好きなようだな。どういう意味か、しっかりと教えてくれないか」
「…『違う世界の三島ハジメ』それが『山岸ワタル』なのです」
「だから顔が同じってワケなのか?」
「まぁそうですね。ですから、世界を飛んだ今の貴方には『山岸ワタル』、『三島ハジメ』両者の記憶が残っているのです」
成る程、俺は今、二つの事実を悟った。一つ目は俺は異世界転生をしているということ。二つ目はこの、顔色一つ動かさないキューベラとかいう能面天使が苦手なことだ。
4時間後、俺は生徒の列の中で、ポカーンと大口を開けて突っ立っていた。アレだ…俺の本能が、アレを墜とせと言っている。
「我こそはァァァ‼︎この学園都市の最高権力を有する生徒会長ォォ!千羽院リューゼツであるッッ‼︎これからァァ!臨時の全体会議を行うッ‼︎」
前髪ぱっつん、後ろ髪は腰まで届くほどに長い。胸は後ろの能面天使と比べると控えめだが出てはいる。顔は…正直俺以上にカッコよく、男らしい。だが、その中に何と表現したらいいかわからないが、女子だとわかる成分もしっかりと入っている。
『学園都市』指定の青い制服ではなく、真っ白いセーラー服に身を包んだその姿は正に男漫画に出てくる傑物と言っていい。なんというか、とにかく強そうでカッコいい。
「わかったと思いますが、あの女が、貴方の今のターゲットです」
アレを堕とすだぁ…?俺にとってはノーベル賞を取る方が簡単そうだ。
「絶対無理だ」
「…貴方に与えられた期間は1ヶ月。その期間内に彼女を撃墜できなければ、貴方は記憶を持ったまま、光も闇も物体も何もない『虚無世界』に永遠に閉じ込められますが…良いのですか?」
「…⁈それ早く言えよ‼︎堕とすしかねーじゃねーか‼︎」
俺は小声でそう叫んだ。
「キューベラですが」
「……いや…うん。言い方が悪かったな。アンタは何なんだ?」
「私は三島ハジメ担当の専属天使です」
「…みし…?」
瞬間、頭に激痛が走る。脳の中で何かが無理矢理開けられ、そこから何かが出てきている…‼︎
俺は言葉にならない叫び声をあげながら地面に頭を擦り付けた。出てきた何かが元からあった記憶にこびりついていく…!これこそ言葉にならない気持ち悪さだ!
数分後、ようやく痛みが治まった頃、俺は意図せずにこう言っていた。
「三島…ハジメ…?」
「はい。それが貴方の名前です」
段々思い出してきた。俺は三島ハジメ…!新人ホスト『だった』男だ。
「…貴方はこれから、『標的』を『撃墜』する『糞野郎』として、この世界暮らしてもらいます」
「…え?えと、どういうこと?」
「見たらわかります。というわけで登校しましょうか」
キューベラが、部屋のドアノブに手をかける。
「ちょ、お前が見つかったら」
「私の姿は『糞野郎』か私の同僚しか見ることができませんので、ご安心ください」
「何そのDE◯THN◯TEシステム…」
「なぁ、気になってることがあるんだが」
「何でしょうか」
俺は、俺の背後をふよふよと浮かびながら移動するキューベラの方を振り返った。
「何で俺の顔は俺の生前…三島ハジメそっくりなんだ?」
「…貴方と『三島ワタル』は『ニアリーイコール』の存在なのです」
「…どうもアンタは回りくどい言い回しが好きなようだな。どういう意味か、しっかりと教えてくれないか」
「…『違う世界の三島ハジメ』それが『山岸ワタル』なのです」
「だから顔が同じってワケなのか?」
「まぁそうですね。ですから、世界を飛んだ今の貴方には『山岸ワタル』、『三島ハジメ』両者の記憶が残っているのです」
成る程、俺は今、二つの事実を悟った。一つ目は俺は異世界転生をしているということ。二つ目はこの、顔色一つ動かさないキューベラとかいう能面天使が苦手なことだ。
4時間後、俺は生徒の列の中で、ポカーンと大口を開けて突っ立っていた。アレだ…俺の本能が、アレを墜とせと言っている。
「我こそはァァァ‼︎この学園都市の最高権力を有する生徒会長ォォ!千羽院リューゼツであるッッ‼︎これからァァ!臨時の全体会議を行うッ‼︎」
前髪ぱっつん、後ろ髪は腰まで届くほどに長い。胸は後ろの能面天使と比べると控えめだが出てはいる。顔は…正直俺以上にカッコよく、男らしい。だが、その中に何と表現したらいいかわからないが、女子だとわかる成分もしっかりと入っている。
『学園都市』指定の青い制服ではなく、真っ白いセーラー服に身を包んだその姿は正に男漫画に出てくる傑物と言っていい。なんというか、とにかく強そうでカッコいい。
「わかったと思いますが、あの女が、貴方の今のターゲットです」
アレを堕とすだぁ…?俺にとってはノーベル賞を取る方が簡単そうだ。
「絶対無理だ」
「…貴方に与えられた期間は1ヶ月。その期間内に彼女を撃墜できなければ、貴方は記憶を持ったまま、光も闇も物体も何もない『虚無世界』に永遠に閉じ込められますが…良いのですか?」
「…⁈それ早く言えよ‼︎堕とすしかねーじゃねーか‼︎」
俺は小声でそう叫んだ。
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