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第2章 テラドラックの怒り
第41話 深淵の覇者
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ほとんどの乗組員が自己紹介を終えると、最後に直属の先輩となる戦闘要因の3人が横一線に並び、一斉にステータスを開いた。
*****
名前:エリク・ウォータース
年齢:28
レベル:70
腕力:85
器用:70
頑丈:80
俊敏:65
魔力:55
知力:60
運:50
スキル【水の剣士】【水の防御】
*****
名前:リラ・ライトニング
年齢:25
レベル:68
腕力:60
器用:75
頑丈:55
俊敏:90
魔力:80
知力:65
運:45
スキル【電撃】
*****
名前:ダリウス・ストーンフィスト
年齢:19
レベル:72
腕力:95
器用:55
頑丈:90
俊敏:50
魔力:60
知力:55
運:40
スキル【岩の巨人】
*****
階級は上からエリク大尉、リラ中尉、そして僕を世話をしてくれているダリウス少尉となる。
それにしても、皆凄まじい能力値だ。エリク大尉は世にも珍しいスキル2個持ちだし、ダリウス先輩に関してはこの船内では1番のステータスを誇っている。彼のほんわかした第一印象からは全く想像できなかった。
「最後はバルト新兵の番だ」
「は、はいッ!」
この流れでステータスを見せるのは酷ではないのか。こんなことなら初めに言っておくんだった。
「ステータスオープン」
*****
名前:バルト・クラスト
年齢:10
レベル:10
腕力:40
器用:40
頑丈:40
俊敏:51
魔力:75
知力:65
運:39
スキル【普通】
*****
「ええっ、まだ10歳なのお?!」
口を手で覆うほど驚いたのはリラ中尉だった。それもそのはず、この船上にいるほとんど――というか海洋騎士団に所属するほとんどの騎士が20歳を超えている。この船上では唯一ダリウス先輩だけが僕と同じ10代だった。
「俺はあと1ヶ月で20歳だからね」
こちらの考えていることに気づいたのか、自慢げに鼻を鳴らすダリウス。
まあ、年齢なんて関係ない。これからは実力で上に登っていくんだ!!
「自己紹介が終わったところで……」
キャプテンがかったるそうな目で沖合を睨むと同時に、監視官が船内の放送を流した。
『甲板へ通達、現在沖合10キロ地点に巨大な魔物を発見。ウミヘビと思われる』
「さあ、仕事をしよう」
その一言で皆が散り散りに持ち場に着いた。
「新兵くんは私と船首甲板へ!」
「は、はい!」
「見てごらん」
リラ中尉に言われるがまま、僕は船の先端、船首に設置された望遠鏡を覗き込んだ。
彼方の海を揺るがす魔物ウミヘビ。その姿は晴れ渡る昼の光の中でも一際目立つ漆黒の鱗に覆われており、全長は数十メートルにも及び、その身をくねらせるたびに海面を割る音が響く。ウミヘビの瞳は深い紅色を帯び、それはただの獣ではなく海そのものが具現化したかのような威厳が漂っている。
『ギュオオオオオ……』
「なんて姿なんだ」
奴の声は聞く者の魂に直接響き、恐怖と畏敬を同時に与える。
その音はまるで、深海の圧力が解放される瞬間のような、重厚で押し寄せるような響きだ。だが、その恐怖の中にも美しさがある。彼の動きは一筆の絵画のように優美で、海を舞う舞踏家のように流麗だ。彼の存在は、海の深淵に潜む神秘と力を体現している。彼の鱗が太陽光に照らされると、まるで海そのものが生命を宿したかのように、見る者を魅了する。
僕もまた、奴に見惚れていた。
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名前:エリク・ウォータース
年齢:28
レベル:70
腕力:85
器用:70
頑丈:80
俊敏:65
魔力:55
知力:60
運:50
スキル【水の剣士】【水の防御】
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名前:リラ・ライトニング
年齢:25
レベル:68
腕力:60
器用:75
頑丈:55
俊敏:90
魔力:80
知力:65
運:45
スキル【電撃】
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名前:ダリウス・ストーンフィスト
年齢:19
レベル:72
腕力:95
器用:55
頑丈:90
俊敏:50
魔力:60
知力:55
運:40
スキル【岩の巨人】
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階級は上からエリク大尉、リラ中尉、そして僕を世話をしてくれているダリウス少尉となる。
それにしても、皆凄まじい能力値だ。エリク大尉は世にも珍しいスキル2個持ちだし、ダリウス先輩に関してはこの船内では1番のステータスを誇っている。彼のほんわかした第一印象からは全く想像できなかった。
「最後はバルト新兵の番だ」
「は、はいッ!」
この流れでステータスを見せるのは酷ではないのか。こんなことなら初めに言っておくんだった。
「ステータスオープン」
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名前:バルト・クラスト
年齢:10
レベル:10
腕力:40
器用:40
頑丈:40
俊敏:51
魔力:75
知力:65
運:39
スキル【普通】
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「ええっ、まだ10歳なのお?!」
口を手で覆うほど驚いたのはリラ中尉だった。それもそのはず、この船上にいるほとんど――というか海洋騎士団に所属するほとんどの騎士が20歳を超えている。この船上では唯一ダリウス先輩だけが僕と同じ10代だった。
「俺はあと1ヶ月で20歳だからね」
こちらの考えていることに気づいたのか、自慢げに鼻を鳴らすダリウス。
まあ、年齢なんて関係ない。これからは実力で上に登っていくんだ!!
「自己紹介が終わったところで……」
キャプテンがかったるそうな目で沖合を睨むと同時に、監視官が船内の放送を流した。
『甲板へ通達、現在沖合10キロ地点に巨大な魔物を発見。ウミヘビと思われる』
「さあ、仕事をしよう」
その一言で皆が散り散りに持ち場に着いた。
「新兵くんは私と船首甲板へ!」
「は、はい!」
「見てごらん」
リラ中尉に言われるがまま、僕は船の先端、船首に設置された望遠鏡を覗き込んだ。
彼方の海を揺るがす魔物ウミヘビ。その姿は晴れ渡る昼の光の中でも一際目立つ漆黒の鱗に覆われており、全長は数十メートルにも及び、その身をくねらせるたびに海面を割る音が響く。ウミヘビの瞳は深い紅色を帯び、それはただの獣ではなく海そのものが具現化したかのような威厳が漂っている。
『ギュオオオオオ……』
「なんて姿なんだ」
奴の声は聞く者の魂に直接響き、恐怖と畏敬を同時に与える。
その音はまるで、深海の圧力が解放される瞬間のような、重厚で押し寄せるような響きだ。だが、その恐怖の中にも美しさがある。彼の動きは一筆の絵画のように優美で、海を舞う舞踏家のように流麗だ。彼の存在は、海の深淵に潜む神秘と力を体現している。彼の鱗が太陽光に照らされると、まるで海そのものが生命を宿したかのように、見る者を魅了する。
僕もまた、奴に見惚れていた。
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