エクリプス・ラビット

バビリアン

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始まりの話

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私は今の状況を確認してみる。時刻は午後七時過ぎ。よいこはもうおうちに帰っている時間…私ってお利口じゃないのかもしれない…まあそんなことはおいといてえーと…なんだっけ?あーそうそう現在の状況だったな。私イリーナ・エクスプスは学校への忘れ物を取りに行く途中の裏道。変な男二人組に狙われて対峙したのはよかったが…「おいおいなに考えてんだい嬢ちゃん?」そう…この状況になったのだ…追い詰められた。「上玉だなぁ兄貴」「あぁホントだな。さあてどうしようかこの嬢ちゃん?なあどうされたい?へへへ」私は黙る。「まあそんなことは後から考えておこう。おい連れてくぞ。」私の手に男の手が触れる。誰か助けて!!心のなかでそう願った時…
「おいおいこんなきれいな月の夜に騒がしくしてる奴がいると思えばなんだい?こんな暗がりでエッチぃことしてる奴がいんのかい?」「あぁ?何だと!!」と二人の男が振り返る…しかし誰もいない「上だ。上。」と声の聞こえる方を向くとそこには謎の二人組がいた。「てめえらなにもんだ!!」兄貴と呼ばれた男がいった。フードを被っていて顔が見えない女の声のほうがいった。「私達の名は…」まるで耳元でいっているようにはっきりと…「ナイトマスターズ」あぁ神よ…いるのならあなたは本当に意地悪だ…と思いながらつい最近の出来事を思い出すのだった。
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