エクリプス・ラビット

バビリアン

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つい最近の話

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私の名前はイリーナ・エクスプス今年で十五才ヘクトシナ高校一年四組学園ランキング4位と皆からの呼ばれかたはさまざまイリーナとかイリーとかエクちゃんとか以下略…
て感じまぁだいたいイリーが多いかな?まぁどうでもいいか。その日入学したばかりの私は先生に頼まれて本を運び掃除をして、席で読書をしていた。別に友達がいないわけではない。いないわけではないからね!!昔から人見知りなのだ。そのせいかなんと言うか他人行儀なしゃべり方をするのだ。喋ってくれている人に申し訳ない…
ボーンボーン
あっ、鐘がなったホームルーム始まりそう。私は本を片付け前を見た。周りも皆席へ戻っていく。
ガラガラガラ、と昔ながらのドアを開けて入ってくるかわいらしい先生の姿が見えた。「では、ホームルームを始めます。」と先生が日直に号令を掛けるこれがいつもの日常だ。しかし今日は違った。号令が聞こえる前に先にノックがかかった。私も含めたクラス全員はドアに視線が釘付けになった。そこにいたのは…
可愛い美少女だった。
その子は先生に自分の持っていたメモ帳を見せると先生が思い出したように「あ、ごめんなさい!!すっかり忘れてました!!」と、ビックリし少女の紹介を始めた。「皆さんこの子は今日から臨時入学することになったライラ・グロースちゃんです。」と先生がいった後で私はもう一度その子を見た。長い黒髪のストレート顔が可愛いから男子は皆見とれているのがわかる。私も見とれていた…めっちゃくちゃ可愛いなーあの子…と私は思った。「じゃあ、あなたの席はー…」と先生。男子は全員神にいのりを捧げている。「よし私の隣に決ーめた」と先生が転校生ライラに抱きつく。男子面々はブーイングをする。「先生ずるい!!」「俺の嫁だ!!」「いや、彼女にする!!」などとわけの分からないことをいっている。先生も冗談と弁解し「じゃあ、イーちゃんの隣にしようかなー。」と言うと私に視線が集まる。男子からの重い視線が…なんか痛い…なんかごめんなさい…なんか申し訳ない…なんか…以下略「先生なんで私の隣なんでしょう?男子の隣にした方がいいんじゃないかと思うんですが…」と私が言うと男子は「いいぞ!イーちゃん!!」「そーだそーだ!」など納得の声が上がる。先生があたふたし始める。するといままで固まっていた少女が先生にまたメモ帳を見せた。そして先生は「ライラさんがイーちゃんの隣がいいと言っているので個人の意見を尊重しまーす♪」とあたふたが嘘だったようにころっと切り替わった。本人の意思ならと男子は皆引き下がる。まぁしょうがないかと思いつつも男子にほ心の中で謝っとく。すいませんでした。はいホントに申し訳ない…はいホントに…なんかあかんな私…鬱になりそう…将来。まぁいっか。と考えているうちに隣に来ていたライラさん。メモ帳をめくり私に向けてメモ帳の中身を見せていた。そこにはきれいな字でよろしくと書かれていた。よろしくとあわててよろしくと返すとあっ、と先生が付け加えた。「あーそうそうライラさん喋べれないけど皆仲良くするように」
え?と皆固まった。皆先生を見るが先生もえ?となっている。そして皆ライラさんの方を向くが本人も当たり前のようにサラッと流し本を読んでいる…その瞬間どこぞのライトノベル小説のようにクラス皆の信じられないという声が学園のなかに広まるのだった。その後声がうるさいと生徒指導の先生に皆で(先生も含め)怒られ一時間目の授業が潰れるのはまた別の話である。
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