「因縁の相手」

著恋凛

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6章、後輩!?初任務お守り編

8話(107話)「自殺志願者」

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岩元さんがナイフを振るので俺は剣で防ぐ。
すると、岩元さんはナイフから手を離し、回し蹴りをする。
俺は未だ、剣で誰も掴んでないナイフ防いでいる状態。回し蹴りを防ぐことも躱すことも出来ないので俺はモロにくらう。
吹っ飛んでいき、壁に激突する。
腕からは「ピーピー」と高音が鳴り響くと同時に俺の敗北が確定した。俺は痛む脇腹を抑えながら岩元さんのところに行く。


「俺の負けですね。」
「そうだな。骨に異常がないぐらいにやったから平気だと思うけど脇腹は平気か?」
「はい。岩元さん、今俺の何がダメだったんですか?」
「うーん。」唸るように言ってから教えてくれる。
「歩希は剣より素手の方が向いている。剣術は悪くないが、素手の方がいいと思う。」
「それじゃ、剣は捨てた方がいいってことですか?」 
「違う。答えを言うのも何だしヒントだ。一つにこだわらなくてもいい。」 
俺はその岩元さんの言葉に内心、それ答え同然じゃんと、呟くのだった。




岩元さんとの闘いの数時間後、俺は脇腹の痛みであまり寝付けなかった。
なので、俺はベッドから降りて少し散歩するために靴を履き、玄関の扉を開ける。
外はもう朝日が昇っていて、俺のまだ開ききっていない目を開くのにはちょうどよかった。
空は雲一つ無い快晴。気温もそこまで高くない。こんな日は散歩に向いてるなと思いながら、人気の少ない道を歩く。 
すると、俺はありえない場所に人影があるのに気づく。
その人影の主を探す。案外すぐに見つかった。
斜め前にある廃ビルの屋上だ。
そこにはもう今にも落ちそうな人がいた。
俺は瞬時に瞬間移動を使い、その人を安全な場所に移動させる。
その小学生?中学生?ぐらいの人はキョトンとした顔で俺を見てくる。
俺はその人に問いただす。
「君は今何をしようとしてたの?」
「僕は今自殺しようとしてた。」
「なんで?」 
その少年?は少し黙り込んだか話してくれた。
「僕はね、もう嫌なんだ。もう女の子として生きていくのは、男の子として生きていきたかった。でも、それは出来ない。だから、生まれ変わろうとした。」
これは俗に言う性同一性障害と言う類の物なのか?
「なんで女の子が嫌なの?」
「親から女の子なんだからもっとおしとやかにとか、もっと丁寧にとか、色々言われてね。それが嫌で嫌で、昨日髪を短く切ってみたんだ。そしたらお母さんはなんて言ったと思う?」
少女は一泊を置き、言葉を綴る。
「腰まで髪がないと女じゃありませんだって、笑っちゃうよね。」
そして少女は「ハハハ」と笑う。
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