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30話
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割った窓ガラスから飛び降りて夕貴とハロンが戦っている所に着地する。敵は8人・・・・の内3人は既に意識をなくして倒れている。
「前村歩希だ!」
銃弾が飛んでくるが、全て避ける。所詮こいつらはSATの下っ端とかだろう。じゃなきゃ、雑魚すぎる。
「夕貴!」
そう言うと、敵の武器が無くなる。有を無にする能力はなんて便利なんだろう。そう思いながら俺は4人を気絶させた。残りの1人はハロンが気絶させた。
「ホント、有を無にする能力はかなり体力消耗するんだからね・・・5人分の武器を無にしろなんて、ホント馬鹿じゃないの?」
「いや、ホント、すみません・・・」
「同じ禁忌の能力者なら分かるでしょ?禁忌の能力を使った後の疲労感や脱力感・・・」
悪魔の能力は悪魔式能力を使いすぎると目眩や頭痛程度で済むが、有を無にする能力はそれ以上に強いらしい。
そりゃそうか、物質を消したりしてるんだしな。シンプルな身体能力アップでは無く物を消す・・・3式の強化版みたいなものだ。ま、3式のは限度があるけどな。破壊できないものはできない・・・・でも、それが無い有を無にする能力は・・・最強クラスだな。
「悪かったな・・・でも、結果良ければ全て良し!おぶってやろうか?」
「悪いけどお願い・・・・もう何もしたくない」
夕貴おぶって羽田空港へと向かう。
「うーん、この状況理解するのが難しいな」
ハロンが羽田空港に着くなりそんな事を言い出す。ま、俺もハロンの言葉に同意見だけどね・・・
現在の状況を説明します!
快知と合流するなり、快知兄がDESTROYERSに入ると快知から聞かされた。それに関してはまぁ、戦力アップでいいのだが、滝と快知兄がどうやら知り合いらしく仲良く話している。
ハロンから見たら知らん人が仲間になって、しかも俺が夕貴をおんぶしてるが追加されるからマジでやばそうだな・・・
「そろそろ、時間なんで飛行機に乗りますよ!」
夕貴の代わりに俺が指示をする。マジで快知兄とは幼い頃にちょっと遊んだぐらいの関係だから少し変な感じだ。
そんなこんなで俺らは能力増強剤と新たな仲間2人を引き付け、アメリカに帰るのだった。
ん?急に2人増えて飛行機のチケットどうしたって?そんなのご都合主義だぜ!
アメリカに帰って数日、俺はエマと銃弾を買いに来ている。
「9ミリ弾をとりま50弾ぐらいでいいかな?」
「はい!何気に弾って使いますよね」
「そうだな、快知に無限に作って貰えたら1番楽なのにな・・・」
「ハハッ、快知も頑張ってるので、そんなに仕事与えたら過労死しちゃいますよ」
「快知なら平気だろ」
「はい、これ。毎度あり!お嬢ちゃん可愛いからオマケしといたよ!」
ヒゲモジャのおっさん店長から袋を渡され、それを受け取る。
「店長、俺も可愛いからオマケくれよ」
「俺は野郎に興味無いね!でも、常連だし、コレやるよ」
そう投げ渡されたのは手袋?
指背の所に金属?のように固いものが入っている。
「なんだこれ?」
「指背の所に合金を入れた自前のフィンガーグローブだ。付けてこれを殴ってみ」
木の板を指差す店長、俺はそれを見て「これなら付けずに壊せるのになぁ」と思ったが喉元で抑えておく。
フィンガーグローブを付けてみたがあまり違和感が無く、普通にいい感じだ。
数回拳を握り、広げを繰り返してから木の板をぶん殴る。
木くずを撒き散らしながら木っ端微塵になる木の板。殴った時に痛みも無く、ちょうどいい。破壊力も上がった気がする。
「こりゃ、予想以上」
良い点ばっかだな!あ、でも、これちょっと中2くさいな・・・
「ま、ありがとな。それじゃ、また来るよ」
「それじゃ、250ドル(26600円)な」
「ん?殴っていい?」
「うそうそ、兄ちゃんはカッコイイから無料だよ。無料!」
「店長太っ腹!そんじゃ、また来るよ」
そう言い、俺たちは店を出る。
「荷物お持ちしますよ」
「いいよ、これぐらい」
そんな会話をしながら、俺らは帰路を辿った。
大通りに出た時、エマが何か一点を見つめていることに気づいたので俺もそちらを見る。そこにはクレープ屋があった。
「食いたいのか?」
「あ、いや、平気です」
20歳で秘密警察まで上り詰めたエマは普段休日も遊びに行ったりしていなかったのだろう。だから、クレープとかが気になってしまうのも無理はない。ってか、俺ってもう20歳なの?マジか・・・でも、普通に過ごしていたら大学生だよな?なら、デートとかしてても普通。実質これはデートなのでは?
待って、なんで俺こんなクソ理論展開してるの?わからんけど、とりあえずクレープ買ってくるか・・・
「買ってくるからここで待ってろよ」
「いや、ホントに平気です」
そんな言葉を背に俺はクレープ屋に小走りで向かった。
両手にクレープを持ち、エマのいた所に戻ってきたが、そこにエマは居なかった。
「エマー?エマー?どこだー?」
当たりを見回してもエマの姿は見当たらない。どこ行った?エマの事だから勝手にどっか行く訳でもないだろうし・・・・1つの白い紙が道端に落ちているのが目に入った俺は片手にクレープを2個持ち、白い紙を拾い上げた読むと同時に持っていたクレープがアスファルトの地面へと落ちた。
「前村歩希だ!」
銃弾が飛んでくるが、全て避ける。所詮こいつらはSATの下っ端とかだろう。じゃなきゃ、雑魚すぎる。
「夕貴!」
そう言うと、敵の武器が無くなる。有を無にする能力はなんて便利なんだろう。そう思いながら俺は4人を気絶させた。残りの1人はハロンが気絶させた。
「ホント、有を無にする能力はかなり体力消耗するんだからね・・・5人分の武器を無にしろなんて、ホント馬鹿じゃないの?」
「いや、ホント、すみません・・・」
「同じ禁忌の能力者なら分かるでしょ?禁忌の能力を使った後の疲労感や脱力感・・・」
悪魔の能力は悪魔式能力を使いすぎると目眩や頭痛程度で済むが、有を無にする能力はそれ以上に強いらしい。
そりゃそうか、物質を消したりしてるんだしな。シンプルな身体能力アップでは無く物を消す・・・3式の強化版みたいなものだ。ま、3式のは限度があるけどな。破壊できないものはできない・・・・でも、それが無い有を無にする能力は・・・最強クラスだな。
「悪かったな・・・でも、結果良ければ全て良し!おぶってやろうか?」
「悪いけどお願い・・・・もう何もしたくない」
夕貴おぶって羽田空港へと向かう。
「うーん、この状況理解するのが難しいな」
ハロンが羽田空港に着くなりそんな事を言い出す。ま、俺もハロンの言葉に同意見だけどね・・・
現在の状況を説明します!
快知と合流するなり、快知兄がDESTROYERSに入ると快知から聞かされた。それに関してはまぁ、戦力アップでいいのだが、滝と快知兄がどうやら知り合いらしく仲良く話している。
ハロンから見たら知らん人が仲間になって、しかも俺が夕貴をおんぶしてるが追加されるからマジでやばそうだな・・・
「そろそろ、時間なんで飛行機に乗りますよ!」
夕貴の代わりに俺が指示をする。マジで快知兄とは幼い頃にちょっと遊んだぐらいの関係だから少し変な感じだ。
そんなこんなで俺らは能力増強剤と新たな仲間2人を引き付け、アメリカに帰るのだった。
ん?急に2人増えて飛行機のチケットどうしたって?そんなのご都合主義だぜ!
アメリカに帰って数日、俺はエマと銃弾を買いに来ている。
「9ミリ弾をとりま50弾ぐらいでいいかな?」
「はい!何気に弾って使いますよね」
「そうだな、快知に無限に作って貰えたら1番楽なのにな・・・」
「ハハッ、快知も頑張ってるので、そんなに仕事与えたら過労死しちゃいますよ」
「快知なら平気だろ」
「はい、これ。毎度あり!お嬢ちゃん可愛いからオマケしといたよ!」
ヒゲモジャのおっさん店長から袋を渡され、それを受け取る。
「店長、俺も可愛いからオマケくれよ」
「俺は野郎に興味無いね!でも、常連だし、コレやるよ」
そう投げ渡されたのは手袋?
指背の所に金属?のように固いものが入っている。
「なんだこれ?」
「指背の所に合金を入れた自前のフィンガーグローブだ。付けてこれを殴ってみ」
木の板を指差す店長、俺はそれを見て「これなら付けずに壊せるのになぁ」と思ったが喉元で抑えておく。
フィンガーグローブを付けてみたがあまり違和感が無く、普通にいい感じだ。
数回拳を握り、広げを繰り返してから木の板をぶん殴る。
木くずを撒き散らしながら木っ端微塵になる木の板。殴った時に痛みも無く、ちょうどいい。破壊力も上がった気がする。
「こりゃ、予想以上」
良い点ばっかだな!あ、でも、これちょっと中2くさいな・・・
「ま、ありがとな。それじゃ、また来るよ」
「それじゃ、250ドル(26600円)な」
「ん?殴っていい?」
「うそうそ、兄ちゃんはカッコイイから無料だよ。無料!」
「店長太っ腹!そんじゃ、また来るよ」
そう言い、俺たちは店を出る。
「荷物お持ちしますよ」
「いいよ、これぐらい」
そんな会話をしながら、俺らは帰路を辿った。
大通りに出た時、エマが何か一点を見つめていることに気づいたので俺もそちらを見る。そこにはクレープ屋があった。
「食いたいのか?」
「あ、いや、平気です」
20歳で秘密警察まで上り詰めたエマは普段休日も遊びに行ったりしていなかったのだろう。だから、クレープとかが気になってしまうのも無理はない。ってか、俺ってもう20歳なの?マジか・・・でも、普通に過ごしていたら大学生だよな?なら、デートとかしてても普通。実質これはデートなのでは?
待って、なんで俺こんなクソ理論展開してるの?わからんけど、とりあえずクレープ買ってくるか・・・
「買ってくるからここで待ってろよ」
「いや、ホントに平気です」
そんな言葉を背に俺はクレープ屋に小走りで向かった。
両手にクレープを持ち、エマのいた所に戻ってきたが、そこにエマは居なかった。
「エマー?エマー?どこだー?」
当たりを見回してもエマの姿は見当たらない。どこ行った?エマの事だから勝手にどっか行く訳でもないだろうし・・・・1つの白い紙が道端に落ちているのが目に入った俺は片手にクレープを2個持ち、白い紙を拾い上げた読むと同時に持っていたクレープがアスファルトの地面へと落ちた。
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