あのときは泣きたかった。

さとなか達也

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エピソード122

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 第二部
 
 半年後・・。12月になり、北海道は冬真っ盛り、北海道ホエールズjrの、卒業会が行われた・・。

 山口、堀共に、冬はグランドが使えないため、時間のシフト制で、ホエールズと同じ室内練習場で、練習をしていたので、ひとつ、次へと向かう別のチームへの移動ともみられた・・。

 「足賀田も、ついにこの二人が中学生で野球で有名になる日を待っているな・・。」
 「・・山口・・意味わからない・・。」
 「藤岡さんだって足賀田じゃないか・・。」
 「グランドが長く使えるってことだよ。」
 「なるほど・・。」
 上川が言う。
 (・・どこが?)←ホリー。
 
 「全国大会に行けてよかった・・。昨年の代表選手2名の、活躍を今回はチーム全体で支え合ったことは一生の物になる・・。」
 「この地方は様々なスポーツがある・・。このチームでも、今の運動能力を活かして別のスポーツへコンバートする選手もいるだろう・・。」

 「しかし、無駄にはならなかったと、今年は本心の本心から言える・・。」

 「それが球の運びと呼ばれる、気持ちのキャッチボールだ・・。」

 「投げるも、打つも、走るも・・。皆それだと思う。」
 「よく頑張ってくれた・・。」
 
 「多くの新しい、ことを学ぶ、進学になるが・・。その学校一つ一つが未来へ繋がっていく・・。・・特別活動であまり言うことはなかったが、それもひとつの自立だ・・。」
 「気持ちをしっかりした、この時をしっかり、協調性に富んだ、jrの卒業生として、自立できる人材になって欲しい・・。」
 「それが監督が言う、君達への最後の言葉だ・・。」
 
 「ありがとうございました。」
 チームの全員が言う・・。
 
 「来年は、ボールの大きさと、重さが変わる・・。」

 「山口、背番号1、ついに返す時が来たな・・。お前が言っていた瞬間っていうのはこの瞬間のことを言っているのだな・・。」

 「最後は後輩へ真っ直ぐストライクボールを投げる・・。」

 「これが先輩だ・・。」

 「プレーのないときにはまた口が上手くなるねえ、康太は。」
 「さあ、皆、記念撮影よ。」

 堀の母親は言う。

 「パシャ。」

 思い出の一枚ができた・・。

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