元手大地震~首都災害に大学生が歌い、支え、立ち向かう。~

さとなか達也

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エピソード15

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「テントを出さないんですか?」
「学生街の、火災で、少し、こげくさいようなにおいもする・・。」

「しかし、お年寄りの避難で、テントなしで、一夜を過ごすなんて・・。無理がある・・。」
「テントの数は余裕を持ってるんだろ、おじいちゃん、おばあちゃんだけを長期間、そこには移動できるわけがないだろ・・。」
「医学部の処方箋も、法律で決まっていることから、簡単に処方ができない・・。」
「そんな・・。」
「病歴を申告するだけで、治療をすべきです。先生・・。」
「非常手当はできる・・。しかし、薬手帳と本人と確認ができなければ、抗生剤等の内科系の症状等しか、処方箋を申請するのも限界がある・・。」
「そういう患者さんは、治療のできる、病院へ移動させるんだ。」
「しかし、この時間帯を超えても、青田公園、本学への避難者はすごい勢いで増えています・・。」
「増えているからって、こっちは数は同じなんだ!」
「薬や医療機器の限界はどんどん減っていく!」
「それにいちいち集中するな。すぐに、治療のできる場所へ移動させるんだ!」
「はい・・。」

 ・・この避難者の数・・厳しすぎる・・。

 健は考えていた・・。


 「・・俺達はできることをするんだ・・。自衛隊のヘリも来ているし、取りあえず、緊急性のある患者さんから初期治療、服薬の摂取も、最低限で、多くの患者さんを他の医療施設に搬送しなければ・・。」
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