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エピソード27

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「日も暮れた..。非常食も明日の昼には底をつく..。学生はまだ若い..。しかし、余震活動から、避難所の外に出すわけにもいかない..。」
「学生棟に学生を集め、点呼を取り睡眠をとってもらおう..。」
「そうですね..その間に学生自身の安否も個人でできる..。」

「非常電気は、この大学で研究した安全素材と、取材班の明かりを..。」

「一度、視野を広げて心理的な負担の軽減に繋げよう..。」
「わかりました。」

「教育部長、暗がりの中で窃盗が起きているとの情報が起きています..。」
「対処のしようは残念ながらない..。」

「日が昇るまで待つんだ。」
 
 国営テレビ放送局と、東京の放送局が協議をしている・・。

「海外の方の都心の集まりはピークの時間でしたが、想定史上最悪とまではいっていません・・。しかし、言語の違いからトラブルになる可能性は・・マニュアルの試算を超えるかもしれません・・。」

「大使の安否は?」

 そこには政府も参加をしていた・・。

「停電のビルに閉じ込められ、回線が通常回線でも応じないところの可能性があります・・。」
「要するに、連絡網のかからない会議場だということか・・。」

「報道のヘリは最小限と言いますが、被害状況の確認には、政府からのヘリが必要です・・。」 

「火災の場所が日が暮れてわかってきているんだ。放水、防火砂を自衛隊に任せるんだ・・。」

「経済産業省の、会議場ですが、停電で、政務官、副大臣が、戻ってきてはいません・・。」
「そうか・・。」
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