元手大地震~首都災害に大学生が歌い、支え、立ち向かう。~

さとなか達也

文字の大きさ
49 / 82

エピソード49

しおりを挟む
「震災から30時間が経過した中、多くの方の救助が続いています..。」
「一方で、火災の鎮火に、世界最大規模の消火活動を行っています..。」
「水の入った、薄い物体を空中に落とし、地上から遠隔操作で封を開け、より広範囲に放水する..。」
「一時間に200個のひとつあたり3リットルの水を火災全体に消化に向け行っています..。」
「また、火災と燃え広がるのを防ぐため。その境界に防火砂を投入し、当たっているとのことですが、これについては賛否が別れています・・。」

テレビを見ながら対策本部も会議を進める..。

「地上からでの遠隔操作と言えど、私達から見れば、危ない設計だ..。」
「しかし、300件に上るそうです..。」

「何が?」

「消火することができた地域..。」

「結果に批評する時間はないが、それで守れる命があると言うことか..。」

「どちらも、緊急事態、エマンージェンシーということですね..。」

「しかし、防火砂を怪我人が当たっていたというじゃないか..。」

「治療に支障は?」

「防火砂と言っても、災害用の特殊な加工です..。」

「消毒で、普通の砂の300分の1の影響です..。」

「初期はその対応はできませんでしたが..。」


「やはりか..。」
涙を拭く学長..。

「ひとつの学舎の長としてこれ以上の被害は聞きたくはない..。人間としても限界もある..。」

「未来ある学生に、対策本部が後回しにしているとの声も聞こえる..。」

「学長、自衛隊、救助隊が来ています..それは考えられる一つです..。」

「その対応は私達が行います..。」

事務方と、自衛隊、救助隊の出席者は言った..。


「その姿を見ていられないのも、やはり、私も人間だ・・。」

「全力を尽くそう。」
「はい。」

「えー、各地方から救援物資が届いています..。随時、閉鎖中の成田、羽田、空港から、各避難所に送っています..。」

「また、地上からは自衛隊、救援隊が電源を積み、避難所へ迅速に向かっています..。」

「充電で24時間の持ちですが、何とか、避難所に活用していただきたい、各避難所の回線はパンク寸前ですが..最新技術で情報を把握しています..。」

「その最新機能を各避難所で使用して頂きたい..。」

「多くの情報を全国レベルで、救援に当たっています..。」

「命を繋ぐ..。」

「あきらめたら、いや、我々はいつの時代も、希望を持った、安全で、協力する、国民の皆様方を見てきました..。」

「無理をしたら、後に被害がある..。救援隊の到着と、みなさんの避難生活に安全な幸あらんことをここに願います..。」

「時間は限られます。それを強く言っています..。国民のみなさん二次被害を絶対に抑えてください..。」

「その結果は無理をしないことを、我が国、世界には、安全に避難する避難者を見て、落ち着くと見られます..。」

「どうか、無理だけはしないでください..。」

報道官は去る..。



「新たな避難所での生活として、自然発光の素材が使われているとか..。」

「危険な場所には夜、その素材を張り、立ち入らないよう示しているそうだ..。」

「最新技術ですね..。緊急車両の道路整備の中で同時に行う..。」

「しかし、余震もある..。危険でなくても倒壊した建物が多い..。」

「やはり、安全な、空路での、移動しか、させない方がいい..。」

「学生の帰郷の気持ちも三日目には最高潮に達するだろう..。」

「しかし、今は、学校じゃない。避難所でしょ。避難所の人々を全力で守るのが、管理本部の仕事じゃないですか。」

「ただ、地方にいる親御さんがこっちへ向かってきているという情報もある..。避難所より安全な地元に向かわせたいという気持ちはあって当然だ..。」

「しかし、避難所での物資の供給以外に、各方面で混みあえば混乱も発生する..。そうすれば、物資の供給も遅れる..。そうなれば、より学生は帰郷したくなる..。」

「どちらを取るべきなんだ。避難所として、そして、学校として..。」
震災発生から48時間。

二日目の午前に、学生向けの放送が入った..。

「誠に残念だが、救助活動を進めるため、学生は学校に残ってくれ..。」

「学長が言うなら..。」


多くの学生は納得していた..。若さもある、人を救いたい気持ちがある学生にとって仕事や、避難所でのコミュニケーションが何とか自分の心を落ち着かせる内容になった..。それを学長が伝えるのは悲しかったが、それも、事実だった。

「第6救援物資隊、到着しました!」

条南大学、青田公園、では多くの人が乱れ救援物資も足らない状況だったが、どこもそうだった..。

それが震災だと、48時間掛かって、多くの避難者が納得し始めているようだった..。同時に疲れも出始めていた..。それもまた、事実だった..。

二日目の昼だ・・・。

「都外への避難道の整備を行うか..。」

「首都高はダウンしている..。」
「東京湾から避難させるんだ..。」

「しかし、港のダイヤを考えて、全て、自衛隊、東京消防庁で抑えるべきでは。他の県からだと、衝突の可能性もある..。」

「しかし、物資を運ぶのも、避難に、用いるのも、数は限られる..都民が、避難所の避難者が物資があるからといって、県外へ避難する..そしてこの混ざりあいに海外の避難者..。」

「詳しく説明する時間もないが、区分けするわけにもいくまい..。」

「避難者まで区分けするんですか?余震も続いているんですよ..。」


「物資がある避難所からの移動は、全世代ではできません..それが数百ヶ所です..。」

「この案件を公開すれば混乱になる..。」

「混乱すれば、物資や、医薬品の調達が遅れる..。しかし、被害区域を去らねば、処方せんが準備できない可能性もある..。」

「総理..。」

「分かってる、でも、混乱、..混乱させないのが総理の役目だ..。」

「東京湾からの避難者について、避難を続行..。」

「限られた、船舶についても、今、政府としてコメントは出さない..。」

「総理、乗り場が一緒の場合、..。」

「現場の救助隊に任せよう..。」

「ただ、..病状、お年めしたかたを優先に、避難できるよう、指示ではなく、伝えてくれ..。..今は、それしかできない・・。」

「では、湾外避難の話の次は、救援物資での、廃棄物の処理ですが..。」

「その前に、救助人数の報告を..。」

「あっまた余震..。」

「総理、今は、安全な建物に避難している流れと人数を一番に置かないと、総理自身だって混乱が..。」

「依然、一回の余震で、住宅が倒れているという数も増え、その上で火災も起こっている状況..。」

「総理、そんなことばかり聞いても、救助隊だって命がけです..。それに、注目しすぎるのもまた負担です..。」

「救助の概要の報告は人数と、規模で抑えて避難者の動向の指示を話し合わなければ、今後の二次災害を内閣が、受け持ったと言えなくなります..。」

「それだけは絶対にさせたくない..。」
「..わかった..。」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

処理中です...