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エピソード54

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「72時間、を越えた今、避難所での、童謡と名曲の歌手が披露したいと..。」

 証達のバンド、の演奏の12時間前だった・・。

「だめだ、知っている曲はだめだ..。安全に避難所に居てもらうためには、新しい曲でないと..。」

「私はそう思う..。若さが抑止力になると、という考え方を応用して..。」


「うちの大学の学生バンドで人気ナンバー1なのは?」

「初外務省事務次官の息子さんのバンドです..。」
「よし、すぐ、医療班の学生をまとめる東に連絡だ..。」
「すでに、外務省職員も、避難所に入っています..。..いや、そちらの方が..。」

「歌詞を作って準備だ..。対象は、30代から40代、ここに居てもらう曲を作るんだ..。その時間での、過ごし方を長い避難生活の始まりにはきっとうまくいくはず..。」


「発表は、10時間後の避難所耐震工事が終わった2時間後..。物資の配給の後だ..。」


「学生の音楽を避難所の盾にするおつもりなんですか?学長..。」

「東京湾から、故郷に帰りたい学生がいくらいると思う..。」


「初証。私も、何回も、その学習ソングを聴いている..。実は、音楽会社からのオファーもあった..。現役の事務次官、学生でのデビューは見送りになったが..。」


「とりあえず、3人に連絡だ..。避難所運営について、学生を沈静化するのにも、ストレス反応を沈めるために、多くの世代の大学ナンバー1バンドの曲は、必ず成功していくはずだ..。」

「彼らだって無駄な曲は作らないだろう..。」
「証。」

「どうした、健..。」

「災害本部からだ、至急バンドの用具をもって本部までと..今、急いで歌詞とメロディを考えている..。」

「第一、野外発表堂、避難所A―9スポットでの、落ち着かせる音楽だそうだ..。」

「俺達が?」

君野明日が言った..。


「明日、後悔するぞ..。」


「..しかし、この状況でどんな歌を..。」


「この災害は、歌さえも、ボロボロと壊していった..。」


「壊された夢の先を一緒に見ていく。集団生活の必要な部分を歌詞にしている..。」


「知らずとも伝わるはずだ..。」

「とにかく、準備だ..。」


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