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エピソード22

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「本日、第3班終了だ..。」
「ふー。」
 先輩の職員も大きく息を吐く..。
「変わっちまったな、俺達の仕事も..まさか、国民の納税と消費以外で、外務省が国民と直接関わり合いを持つなんて..。」
「しかし、一般的だな。厳正な審査の結果、抽選..。」
「あの、宝くじの案件だけやはり初日もあってさすがに緊張したが..やはり、文書の流出も恐れる時代だ..。」
「そうすね。こうして、速記体を表すのと、それを提出するもの..。」
「時代の政策に合っていますね..。」


 この場所では、20名、全44ヶ所でのべ880名..。公開された場所は5分の1、守秘義務としてどのような質問があったか、はビックデータで発表..。それ以外は報道に特例法案として情報保護法が適用される..。
「先生、お疲れ様です..。」
 俺も弁護士の先生に声を掛ける..。
「ああ、お疲れ様。いい人たちで私があまり出る幕ではなかったわ..。厳正な審査の基準で随分想定されたものが多く、場所、人数も、初めての政策にしては多い方..。」
「政局に関わる仕事を持つのは珍しいことかもしれないけど..。取りあえず、4組という中で上手くまとめられた..。」
「今後の仕事において、明らかにできないのが実は惜しいわ..。まっでもそれ並みの仕事ってことね..。」
「はい、本日はありがとうございました。」
 先輩の職員も頭を下げる..。この弁護士は、政策策定においても関連法案を作るのに、関わった大物だ..。さすがに司法と政治のあり方について、対決のような、和のような、様々なことがあってできた、第一日目..。
「取りあえず、終わってよかった..。」
「あー、皆さん、お疲れ様です。」
 署長が出てくる..。
「すみません、このような急に決まったような場所で、でも、しっかり、報道規制が入っている中をお守りしています..。」
「それはどうも。でも、3週間後の事後報告はこの署の最寄りの役所ですから..。」
「はい、その件においても地元の検察が手を貸してくれます..。事後の感想、守秘義務について、弁護士の先生の起用、署内での感想等..。」
「検察庁と法務省の職員が同席し、意見を伺います..。」
「まっ、でも次の政策の実施まで3週間、皆さん、参りましょう..。」
「美味しい料理ですかね..。」
「いえ、すみません。これから本部に連絡するのと、当日の多方面の方との会食は決まりで駄目になっているので..。」
「そうですか、いやあ、美味しいものがあるのになあ..。」
「大丈夫です..。半年後情報の概要報告が公開されたら、省内で旅行に行くって決めてますから..。」
「さすが、お早い..。」
「署長、3週間後も同じ場所での、速記ですので..。先輩、本日はありがとうございました..。書類の方は今、こちらの端末でコピーしています..。」
「おう、速記のデータの提出は明日の10時だから。というわけで、俺は失礼します。」
 一様、関わった職員は別々に署を後にする..。
「大変な仕事だわ..。」
「じゃあ、3週間後もよろしくお願いします。」
「はい、こちらこそ。」
 そう報告し、最寄りのバス停から電車を通して、地方事務所に挨拶に行き、簡単な引き継ぎで、自宅へ帰る..。
 
翌日、8時半、データ化した、書類を、本部に届いているか確認をし、購読後消えるメールで確認した後、速記の書類の原本を機密文書へ入れる..。

「じゃ、お疲れ様です。」
 午前10時半、省内を後にし、翌日まで休暇だ..。
 よくやったぜ、俺..。
 政策の速記は、議会の記録と一緒にも思える。多くの機密事項入りでプレッシャーもあったが束の間の休暇だ。
 報道規制が行われており、この一週間は情報はメディアに出ない..。
 それで飲んだ法案だ..。それで納得し、外務省、法務省も、動いている..。
 束の間の休日だ..。
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