24 / 43
二階堂怜央
のうのうと生きててもいいのかな
しおりを挟む
あ 「レオでいいよ。オレ、部活の後輩にもレオ君て呼ばせてっから。先輩ってガラじゃねーし、堅苦しいの苦手」
そうじゃ。二階堂…レオ君は、中学時代に一年間ロサンゼルスに留学しておったそうじゃ。元々の性格もあろうが、色々と日本の常識に縛られない所があるのじゃな。
「それで、今付き合ってるかとかだっけ?うん。親しくお付き合い頂いてるよ。クラスメートの、加藤仁成くん。未だに、名前の読み知らねーんだけどさ。きっかけは、スゲー最悪だったんだ。罰ゲームに負けた告白とか何かで、加藤くんの返事も塩対応で。でも、色々あって正式に付き合うことになったよ。オレ、彼のことがスゲー好き」
おぉ。あっけらかんと抜かすのう。こう、てらいだとか恥じらいとかが彼には存在せんのだろうか。
「お…男同士で付き合うことに対して、悩みはないのかの?そのう…周りから、色々言われたりとか」
「ないよ。周りは、生暖かく見守ってくれてるし。仮にアレコレ言われたとしても、それは言う奴がウザいだけじゃん?」
「言い切ったのう!レオ君には、その…。悩みとか、無いものかのう」
「人のこと、バカみてーに言うなよ。まぁオレだって人並みに悩んだりもするけど、バスケ以外のことで悩んでも時間の無駄って思う。『パスがうまくいかねー』とか『小回りがきかねー』とか、そんな感じ。他人の評価なんかで、悩むだけ無駄だ」
これまた、言い切ったわい。しかし、言いたいことは良く分かる。ワシも柔道に打ち込んでおった間は、他のことで気に病む暇がなかったかの。それ以降も結婚が早めじゃったので、色々と生活に追われ…。何かに『悩んだ』ことは、今までの人生でなかったのかも知れん。人が悩むのは、裏を返せば悩める時間があればこそなのかも知れんな。
レオ君は今でこそ言い切るが、きっとこの境地に至るまでに数え切れない挫折があったじゃろう。日本人が一人、外国の地でレギュラーの座を掴むには想像できぬ苦難があった筈じゃ。
「だけど時々、思うんだ。オレ一人悩みなんかありませんみたいなツラして、のうのうと生きててもいいのかなって」
「何か、言ったかの?」
「何でも。それより、颯くん…。ずっと思ってたけど、スッゲー綺麗な黒髪だよね。オレ、君みたいなタイプ大好き…」
「何じゃ、ワシを口説いとるのか?百年早いわい。そんなに黒髪が大好きなら、自分の髪を染め直せば良かろうが。それにお主には付き合ってる人がおると、ついさっき言ったばかりじゃろ」
「あはは、そうだよね。でもオレ3Pとか4Pとか気にならない人だから、気が変わったらいつでも言ってね。そうだ。これが、彼氏の加藤くんだよん。いつもはウゼー前髪で隠れてるんだけど、たまたま顔が見えてるレア画像ゲットしたんだ。どう?美少年でしょ?」
そう言って、レオ君が自身のスマホの待ち受け画像を見せてきたぞい。確かにひ孫のトオイに負けず劣らず、紅顔の美少年と言えようか。
「おぉ、確かにの。レオ君が、惚れる気持ちも分かるわい」
「そうでしょ。ここだけの話ね。彼、いま世間を賑わせてる歌い手『Aqua』ちゃんなんだぜ!どう、ビビった?」
そうじゃ。二階堂…レオ君は、中学時代に一年間ロサンゼルスに留学しておったそうじゃ。元々の性格もあろうが、色々と日本の常識に縛られない所があるのじゃな。
「それで、今付き合ってるかとかだっけ?うん。親しくお付き合い頂いてるよ。クラスメートの、加藤仁成くん。未だに、名前の読み知らねーんだけどさ。きっかけは、スゲー最悪だったんだ。罰ゲームに負けた告白とか何かで、加藤くんの返事も塩対応で。でも、色々あって正式に付き合うことになったよ。オレ、彼のことがスゲー好き」
おぉ。あっけらかんと抜かすのう。こう、てらいだとか恥じらいとかが彼には存在せんのだろうか。
「お…男同士で付き合うことに対して、悩みはないのかの?そのう…周りから、色々言われたりとか」
「ないよ。周りは、生暖かく見守ってくれてるし。仮にアレコレ言われたとしても、それは言う奴がウザいだけじゃん?」
「言い切ったのう!レオ君には、その…。悩みとか、無いものかのう」
「人のこと、バカみてーに言うなよ。まぁオレだって人並みに悩んだりもするけど、バスケ以外のことで悩んでも時間の無駄って思う。『パスがうまくいかねー』とか『小回りがきかねー』とか、そんな感じ。他人の評価なんかで、悩むだけ無駄だ」
これまた、言い切ったわい。しかし、言いたいことは良く分かる。ワシも柔道に打ち込んでおった間は、他のことで気に病む暇がなかったかの。それ以降も結婚が早めじゃったので、色々と生活に追われ…。何かに『悩んだ』ことは、今までの人生でなかったのかも知れん。人が悩むのは、裏を返せば悩める時間があればこそなのかも知れんな。
レオ君は今でこそ言い切るが、きっとこの境地に至るまでに数え切れない挫折があったじゃろう。日本人が一人、外国の地でレギュラーの座を掴むには想像できぬ苦難があった筈じゃ。
「だけど時々、思うんだ。オレ一人悩みなんかありませんみたいなツラして、のうのうと生きててもいいのかなって」
「何か、言ったかの?」
「何でも。それより、颯くん…。ずっと思ってたけど、スッゲー綺麗な黒髪だよね。オレ、君みたいなタイプ大好き…」
「何じゃ、ワシを口説いとるのか?百年早いわい。そんなに黒髪が大好きなら、自分の髪を染め直せば良かろうが。それにお主には付き合ってる人がおると、ついさっき言ったばかりじゃろ」
「あはは、そうだよね。でもオレ3Pとか4Pとか気にならない人だから、気が変わったらいつでも言ってね。そうだ。これが、彼氏の加藤くんだよん。いつもはウゼー前髪で隠れてるんだけど、たまたま顔が見えてるレア画像ゲットしたんだ。どう?美少年でしょ?」
そう言って、レオ君が自身のスマホの待ち受け画像を見せてきたぞい。確かにひ孫のトオイに負けず劣らず、紅顔の美少年と言えようか。
「おぉ、確かにの。レオ君が、惚れる気持ちも分かるわい」
「そうでしょ。ここだけの話ね。彼、いま世間を賑わせてる歌い手『Aqua』ちゃんなんだぜ!どう、ビビった?」
0
あなたにおすすめの小説
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
アイドルくん、俺の前では生活能力ゼロの甘えん坊でした。~俺の住み込みバイト先は後輩の高校生アイドルくんでした。
天音ねる(旧:えんとっぷ)
BL
家計を助けるため、住み込み家政婦バイトを始めた高校生・桜井智也。豪邸の家主は、寝癖頭によれよれTシャツの青年…と思いきや、その正体は学校の後輩でキラキラ王子様アイドル・橘圭吾だった!?
学校では完璧、家では生活能力ゼロ。そんな圭吾のギャップに振り回されながらも、世話を焼く日々にやりがいを感じる智也。
ステージの上では完璧な王子様なのに、家ではカップ麺すら作れない究極のポンコツ男子。
智也の作る温かい手料理に胃袋を掴まれた圭吾は、次第に心を許し、子犬のように懐いてくる。
「先輩、お腹すいた」「どこにも行かないで」
無防備な素顔と時折見せる寂しげな表情に、智也の心は絆されていく。
住む世界が違うはずの二人。秘密の契約から始まる、甘くて美味しい青春ラブストーリー!
バツイチ上司が、地味な僕を特別扱いしてくる
衣草 薫
BL
理性的でクールなバツイチ上司・桐原恒一は、過去の失敗から、もう誰も必要としないと決めて生きてきた。
男が好きだという事実を隠し、「期待しなければ傷つかない」と思い込んできた部下・葉山直。
すれ違いと誤解の果てに、直が職場を去ろうとしたとき、恒一は初めて“追いかける”ことを選ぶ。
選ばれないと信じてきた直と、逃げないと決めた恒一。
二人の距離が近づくことで、直は「ここにいていい」と思える場所を見つけていく。
元ノンケ上司×自己肯定感低め部下の社会人BL。※ハッピーエンド保証。
陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
まったり書いていきます。
2024.05.14
閲覧ありがとうございます。
午後4時に更新します。
よろしくお願いします。
栞、お気に入り嬉しいです。
いつもありがとうございます。
2024.05.29
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
明日のおまけで完結します。
反応ありがとうございます。
とても嬉しいです。
明後日より新作が始まります。
良かったら覗いてみてください。
(^O^)
マネージャー~お前を甲子園に連れて行ったら……野球部のエース♥マネージャー
夏目碧央
BL
強豪校の野球部に入った相沢瀬那は、ベンチ入りを目指し、とにかくガッツを認めてもらおうと、グランド整備やボール磨きを頑張った。しかし、その結果は「マネージャーにならないか?」という監督からの言葉。瀬那は葛藤の末、マネージャーに転身する。
一方、才能溢れるピッチャーの戸田遼悠。瀬那は遼悠の才能を羨ましく思っていたが、マネージャーとして関わる内に、遼悠が文字通り血のにじむような努力をしている事を知る。
【完結】男の後輩に告白されたオレと、様子のおかしくなった幼なじみの話
須宮りんこ
BL
【あらすじ】
高校三年生の椿叶太には女子からモテまくりの幼なじみ・五十嵐青がいる。
二人は顔を合わせば絡む仲ではあるものの、叶太にとって青は生意気な幼なじみでしかない。
そんなある日、叶太は北村という一つ下の後輩・北村から告白される。
青いわく友達目線で見ても北村はいい奴らしい。しかも青とは違い、素直で礼儀正しい北村に叶太は好感を持つ。北村の希望もあって、まずは普通の先輩後輩として付き合いをはじめることに。
けれど叶太が北村に告白されたことを知った青の様子が、その日からおかしくなって――?
※本編完結済み。後日談連載中。
三ヶ月だけの恋人
perari
BL
仁野(にの)は人違いで殴ってしまった。
殴った相手は――学年の先輩で、学内で知らぬ者はいない医学部の天才。
しかも、ずっと密かに想いを寄せていた松田(まつだ)先輩だった。
罪悪感にかられた仁野は、謝罪の気持ちとして松田の提案を受け入れた。
それは「三ヶ月だけ恋人として付き合う」という、まさかの提案だった――。
闘乱世界ユルヴィクス -最弱と最強神のまったり世直し旅!?-
mao
BL
力と才能が絶対的な存在である世界ユルヴィクスに生まれながら、何の力も持たずに生まれた無能者リーヴェ。
無能であるが故に散々な人生を送ってきたリーヴェだったが、ある日、将来を誓い合った婚約者ティラに事故を装い殺されかけてしまう。崖下に落ちたところを不思議な男に拾われたが、その男は「神」を名乗るちょっとヤバそうな男で……?
天才、秀才、凡人、そして無能。
強者が弱者を力でねじ伏せ支配するユルヴィクス。周りをチート化させつつ、世界の在り方を変えるための世直し旅が、今始まる……!?
※一応はバディモノですがBL寄りなので苦手な方はご注意ください。果たして愛は芽生えるのか。
のんびりまったり更新です。カクヨム、なろうでも連載してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる