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二枚で980円くらいのペラいやつ

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 みなさん、こんにちは。作者のあきらさんから「過去一エロい」と評された、長谷川理玖です…。

 ってか、健全な男子中学生ならみんなこんなもんじゃない?まぁ、いいや。人よりちょっとだけ、執着が強いって自覚はあるしね。
 結局あれから、どうしたかって?例の友達が、快く雪兎くんの自撮り画像を送ってくれましたよ。結局そいつ自身は画像を削除していたので、知り合い三人くらいを当たってくれたのだそうで。いやぁ、持つべきものは親切な友人だなぁ。
 (画像を見た)感想?エッロ…の一言。何これ、新しいオカズ画像じゃん。結局その後もう一発抜いたかどうかは、読者のみなさんのご想像に任せる次第。
 中二って事で、今より少し小さい雪兎くんが写っていた。言うて、もともと同い年の男子中学生よりは身長が低めなんだけど。「髪切った報告」だか何だかで、何故だがパン一で自撮りする雪兎くん…。えぇと、どこから食いついたものかな。
 短髪も可愛ければ、今より幼い顔も可愛い。だいたい想像はしてたけど、本当に生っ白くて華奢な身体だ。そして友達も言ってた通り、えらく気合の入ったパンツを履いている。勝負パンツとでも、言うんだろうか?部活のチャラい先輩が、似たのを履いてた気もするなぁ。
 軽く、通販サイトで検索をかけてみた。うわ何これ、高っ。こんなに、布面積少ないくせにさ…。これ一枚で、のり弁何個食えるんだって話。でもちょっと格好いいし、オレにも似合いそうだなぁ…。
 雪兎くんも絶対に好きそうだし、いいや買っちゃえ。全く同じデザインも何だから、ちょっと似たような別のを購入しようかな。よし、ポチっとな。
 さて、そんな事をしてたら部室(同好会の方ね)の前にたどり着いたよ。例の「画像」の事を、どう切り出してやるべきか…。だけど昨日あれだけ弄ったばかりだし、しばらくは控えておいた方がいいかな?嫌われたら、元も子もない話だしね。
 それに、実家の威光もあって苛められはしなかったろうが…。この画像が流出した当初は、さぞかし肩身が狭かったんじゃないかな。周りの生徒から、根も葉もない噂とかされてさ。オレの方から、そんな古傷を抉るような真似はしたくない。よし。今日もこれからも、決して雪兎くんの顔は曇らせないと誓うぞ!そう、勢いづいて部室の扉を開けた所…。
 「キャアアアアーッ!?き、君だったのか。開ける時は、ノックしてよねっ」
 と、婦女子のような声で叫ばれた。見た所、雪兎くんがパン一になって着替えをしている。5限の体育が終わって、着替える時間がなかったとか何とか。うん。このラッキースケベは、特にいらなかったかな。
 君だったのかも何も、そろそろオレが来る時間帯だって分かってたでしょう。そうでなくても、たまに美術部の女子たちが顔出すんでしょう?何これ、誘ってんの?誘われてんのオレ?今のは流石に、ちょっとイラッとしたから…。
 「今日は、勝負パンツじゃないんだね」
 ほら、言うつもりもないのに言っちゃった。顔に、「どうか苛めて下さい」って書いてんだよなこいつは。雪兎くんは、もともと真っ赤だった顔を真っ赤にさせて俯いた。
 「知って…たんだ…。まぁ、学校中に知れ渡ってたしね」
 「個人的には知らなかったけど、昨日ちょっとした機会でね。まぁ、それはいいじゃん。それより、今日は例のパンツじゃないんだねって」
 「普段から、あんな気合入れたパンツ履きません!今日は特に、体育もあったしね。母さんがし○むら行って買う、二枚で980円くらいのペラいやつですよ…」
 「そうなんだ。それもそれで、似合ってるけどね。ところで、『気合入れる時』ってどう言う時?」
 「えぇ?君が、聞いちゃいます?そんなの、だいたい分かってるんでしょうが。りっくんくらい格好良かったら、付き合ってた子の一人や二人はいるでしょ?」
 「(りっくん?)確かに、いるっちゃいたけど…。過去の話。しばらく、練習で忙しかったからね。要は、そう言う相手を求めてって事ね。ああ言うパンツ、他にも持ってるの?」
 「恥ずかしながら、何枚か何十枚か…。勝負用がどうとか以前に、単純にデザインが好きなので」
 「分かる。オレも検索してみたけど、超カッコいいよね。雪兎くんが、他のを履いた所見てみたいなぁ」
 「えぇー…。見てどうするの、こんな貧相な身体。りっくんなら、部活の着替えとかでもっとご立派なのを見てるでしょ?」
 「うん。だから、逆に見飽きてるってか。筋肉ついてるだけが、立派な身体じゃないでしょ?雪兎くん、名前どおり雪みたいな肌ですごい綺麗だったよ」
 「え?そう?…ってそんな、おだてても何も出ませんよ」
 「おだててない。本心。見せてくれたら、オレのパン一画像も送るから」
 狭い部室内に、雪兎くんの生唾を飲む音が響き渡った。よっしゃチョロい、こいつは落とせるぞ。よし、もう一押し。
 「あんな格好いいパンツは、今は持ってないから普通のボクサーだけどね」
 「それはそれで、超見たいかも…。でもでも、流出とか怖くないの?」
 「別に。筋肉アピールしたかったとか言うから。何?雪兎くん、流出するの?」
 「しませんよ?俺自身に、嫌な思い出があるから…。だから俺の画像も、絶対に流出しないって言うなら」
 「しないよ。個人的に(色々と)使うだけだから」
 「何に、使うんだか…。分かった、俺も男だ。今晩お風呂入る時とかに、撮って送るよ」

 そして、夜が訪れた。オレも風呂入るため、服を脱いで脱衣所の鏡で撮影しようとした所…(ギブスのせいで未だに着替え辛い)。ちょうどのタイミングで、雪兎くんから画像が送られてきた。
 『恥ずかしいけど、送っちゃう。本当の本当に、流出とかしないでね!』
 よっしゃああ。今日も、新しいオカズ画像ゲット!誰が、流出なんてするかよ。永久保存して、100回は使わせてもらうわ。よっぽど流出が怖いのか、自分の手で目線を入れているのも妙に背徳的でソソる。
 どうでもいいが、雪兎くん宅の脱衣所クッソ広いな。合宿の時に入る、旅館の風呂みたいだ。実家が病院経営で、さぞかし儲けてらっしゃるんでしょう。
 ところで、困った事が一つ。オレも撮影をしようと思っていた所が、雪兎くんのあられもない画像を見てたら…。その、下品なんですが(今更)勃起…しちゃいましてね。
 どうしよう、これ。ボクサーだから、丸わかりだわ。雪兎くん的には、そっちの方が喜ぶんだろうけど…。流石にそれは、まだまだじゃない?刺激が強すぎるっての。
 素数でも数えて、落ち着くか。2、3…って、それ以降分かんない。マジで、ちゃんと勉強しないと駄目だな。仕方ない。黒柳徹子さんの事とか色々考えて、何とか萎えさせよう。

 えーと、ひつじがいっぴきひつじがにひき…。
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