BL、ときどき天文研究部(仮)

あきら

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4月10日 晴れ

ダル系男子×ワンコ系後輩男子

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 「おっと、自己紹介が遅れたね。俺の名前は、伊勢嶋雪兎。通りすがりの、BL同好会部長だよ。君らのわちゃわちゃを見ていて、微笑ましく思っていた所だ。と同時に、新作BL小説の構想がエブエブと湧き上がっていた所だよ…!」

 あぁ、知ってるこいつ。直接会って話した事はないけど、変人として有名だから。伊勢嶋雪兎18歳ホモ、俺と同じく新三年生。この度、初めて同じクラスになったんだとか。うん。あんまり、お目出度いとは思わないな。
 実家が市内では有名な個人病院で、うちの学長とも密接な関係(意味深)。学校にもクッソ献金してるから、こいつ相手に逆らえる教師はいないんだとか。クラス内での立場は、空気だって聞いたけれど。
 言ったとおり、本来部員一人では同好会とも認められないんだけど…。実家の権力のおかげか、見なかった事にされてるらしい。「BL同好会」なる物を設立し、あまつさえ部室まで勝ち取って一人で放課後に色々と(意味深)シてるらしいよ。いやまぁ詳しくはないけど、何かのコンテストに入賞したりとかちゃんとした実績も残してるらしい。
 ってか、伊勢嶋の紹介は一旦このへんで。あまりにキャラが濃すぎて、主要人物である俺らが霞むからね。そんな事を考えていたら、向こうから何か話しかけてきたぞ。
 「三原裕人くん、元バスケ部員だね?君のことは、ずっと前から知っていた。有名人だし。いかにも、BL小説における攻めっぽい名前だなと思っていた」
 有名さで言うなら、お前にだけは言われたくないわい。ってか後半部分、腐女子の元カノと一言一句同じ事言ってるな…。こいつら会わせたら、絶対に気が合いそう。いや、会わせませんけどね。俺ってそんな、「有名人」なのかなぁ…。いちおうこれでも、強豪であるうちのバスケ部でレギュラーは張ってましたが。だからそこにいる、堀北くんとやらにも知っていてもらえたのかな。
 「そしてそこの君は、堀北希望くんだね?いやぁ、重ねて受けの見本みたいな子だ。君たちを見ていると、次回作の創作意欲が次々に湧いてくる。どうだね、天文部とやらの存続…。この俺に、委ねてみないかい?」
 あれ?俺、いつの間にか天文部に入部する前提になってる?まぁ、いいか。何やら面白そうだし、ちょっとこのまま成り行きに身を委ねてみるか。
 「え?そ、そりゃ俺がこのまま勧誘を続けていても一人の部員も誘えなかったでしょうし…。思い出のある天文部の部活動と部室を残してくれるなら、何でもしますけど」
 「ん?今、何でもするって言ったよね!?いけないなぁ。君みたいな子が、何でもするとか気軽に言っちゃ。いや、別に大した事ではないよ。ただ、君たちの事を観察して…。次回作の、参考にさせてもらいたいんだ。そう…。ダル系男子×ワンコ系後輩男子の、ゆるキュンBLストーリーにね!」

 「俺って、ダル系男子なんだ?」
 「俺って、ワンコ系後輩男子なんですか?」
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