3 / 21
好きって何かすら、よく分かってないから
しおりを挟む
うさぎがいた。
最近では、エサを与えるでもなしに向こうから寄ってきておれに懐いてくる。
何だこれ、楽勝じゃん。おれ本当は、めっちゃ動物から好かれる人だったんじゃないの?いやむしろ、おれレベルになると余裕。これも、人徳のなせる技ってやつかな…。そう思って、抱きしめたうさぎを覗き込むと。
うさぎの姿が、雪兎に変わっていた。一糸まとわぬ全裸姿でしなだれかかってきて、おれに挑発するような視線をよこしてくる。
「あお君、ぼく何だか…おかしな気持ち」
言って、唇を重ねてくる。だけでなく、そのまま舌を絡めてそれはもういいように弄んでくる。
え?前の学校で、キスの経験があったかって?みなさんのご想像に、お任せします。あったとしても、こんなに激しいもんじゃなかったと思うよ。
とにかく色々と、このままじゃいけない。無理やり身体を引き剥がそうとしたが、ビクともしない。体格と腕力には、だいぶ差があると思うんだけどな。何とか隙を見て、唇を離すのがやっとだった。よく見りゃ二人の舌から、唾液の糸が伝っている。
「ゆ、雪兎…。こんなの、駄目だよ。色々と、おかしいよ」
そこまて言うのが、精一杯だった。雪兎はなおも発情したように、おれに言葉をかけてくる。
「あお君。うさぎはね、寂しいと死んじゃうんだよ…」
その時点で、目が覚めた。
みなさん、おはようございます…。一ノ瀬蒼、12歳です。朝っぱらからロクでもない夢を見たけれど、断じておれはホモじゃないです。え?勃起してたかって?するかよ、そんなもん!
えぇい、雑念は捨ててサッカーに集中だ!すでに、チームでの練習をしなくなって数週間。このままだと、どんどん周囲に置いてかれちまうぞ。一応、走り込みとドリブルとリフティングの練習は毎日欠かしてないんだけどな。
いつもよりかなり早い時間帯だったが、どっちみち今日も飼育小屋の当番だしいいだろう。そう思ってシャワーを浴び、朝食もそこそこに家(厄介になってる、祖父母の家ね)を飛び出した。
しばらく河原で練習に打ち込み、そろそろいいだろうと思って学校に向かうと雪兎から連絡があった。おれの携帯がお子様用ガラケーなんで、LIMEとかじゃなくて普通のSMSだよ。前の学校やらチームでは、よく馬鹿にされたっけ。
『ごめん、寝坊しちゃったよ~😭
あお君、先に小屋に行っといてくれるかな🐇』
そういや、元々朝に強くないとか言ってたっけ。当番があるから、無理して早起きしてるんだとか。個人的に今は顔を合わせづらかったので、遅れて来るならむしろ願ったりだ。それはそれとして、ちょっと文章が可愛いと思った…。いかんいかん、ほだされるな!これは雪兎自身じゃなくて、顔文字のせい!
だけど唐突に、「スタンプ」とやらを使ったLIMEのやり取りがやってみたくなった。今まで、カケラの興味もなかったのにな。親父は金を使う事に無頓着だから、今度の連絡でスマホをおねだりしてみるか。
さて、すぐに学校に到着して小屋で掃除を始めた。夢とは違って、やはり雪兎がいないとうさぎたちは怯えて小屋の隅で震えている。フッ、知ってさ。予想してたから、そんなにダメージはなかったもんね!おかげさまで、一人でもすぐに掃除が終わったってもんだ…。
さて、どうするか。せめてエサやりくらい、雪兎の到着を待ってするかな…。そう考えていると、突然物影から一人の女子が現れて声をかけられた。うぉっ、マジでビビったし!名前も知らなかったが、どうやら新しくクラスメートになった女子らしい。そう言えば、顔に見覚えがあるようなないような。お世辞抜きで、可愛い顔した娘だとは思いますよ。
「突然、ごめんなさい。あのね、一ノ瀬くん。あたし、あなたに初めて会った日から…」
要は、愛の告白だったって訳ね。うわ、マジかよ。その気持ちは嬉しいけど、どこがいいんだこんな奴(※自分)。転校して、まだ数週間も過ぎてないし。その転校初日も、初対面のクラスメートと乱闘するという最悪の出だしだった訳だし。
だけどその乱闘相手がクラス内でも嫌われ者の男子たちだったので、むしろ見ていて胸がスッとしたらしいよ。この娘に限らず、女子全員が同じ意見らしい。おれもそれを聞いて、ちょっと胸のつかえが下りた気分だ。今ここにいない奴らだけど、ざまぁ!
まぁそんなこんなで、初対面の印象は悪くなかったのと…。登下校の際にサッカーの練習に打ち込む姿を見て、すっかり想いを募らせてしまったってさ。マジですか。自分で言うのも何だけど、もうちょいマシな男を選んだ方がいいと思いますよ。
「ごめん。おれ今、サッカーの事しか考えられなくて。だから好きとか付き合うとか、よく分かんなくって…。ほんと、ごめん」
とか何とか、適当にお茶を濁しつつやんわりと断っといた。相手も相手で、告白が成功するとはあんまり思ってなかった感じ。え?前の学校で告白され慣れて、断わるのも慣れてたのかって?さぁね。そこら辺はみなさんのご想像に、お任せします。
だけど断った文句の、半分くらいは本心だよ。今はサッカーだけで、他の事とか考えられない。そりゃおれだって健全な男子だから、エッチな事の一つや二つも考えない訳じゃないよ。だけどその前提として、一人の人間を相手にして付き合うってのが…。色々と想像出来ないってか、面倒くさいなぁ。
抱き合ったり、キスをしたり。うーん。おれはまだ、サッカー一筋でいいかな。そんな事を考えてたら、別の物影に隠れている雪兎の姿を発見した。いまのやり取りを、一部始終見られていたのかな?まぁ別に、どうでもいいっちゃいいんだけど。
「ご…ごめんね。聞くともなしに、聞いてた。そして、見るともなしに見ていた。いやむしろ、ガン見。あ。それと掃除とかも全部任せちゃって、重ねてごめんね」
「いいよ別に。大した手間でも、なかったから。雪兎は、好きな奴とかいるの」
「えぇ~?なぁに、突然。いないよぉ。好きって何かすら、よく分かってないから。あお君と、同じ。だからって、あお君みたく打ち込める物がある訳でもないけど…」
そんな風に、矢継ぎ早に答え出した。いつもおっとりと取り澄ましているので、ちょっと調子を崩された感じなのも可愛いな…。って、違う違う違うそうじやない!今朝はえらい夢を見ちゃったけど、おれの雪兎に対する感情は至極健全なものだから。小動物を愛でるとか、そんなんだから。セーフだセーフ!
「あぁ。そう言えばサッカーの練習、頑張ってるんだってね。東京では、どっかのチームに所属してたって?凄いなぁ。ぼく、球技に限らずスポーツは全然ダメだから。その、リフティング?とかって、何回くらい出来るもんなの?」
「リフティング?さぁ。一年生の時は300回くらい出来たけど、そこから面倒くさくて数えてねぇ。だけど別に、回数こなせりゃいいってもんでもないぞ」
そう言い聞かせたが、雪兎は聞き入れた様子もなく大きめの瞳を輝かせて答えた。
「そうなんだ?凄いなぁ!今度、練習してる所見せてね。それから、リフティングの回数を数えさせてね。約束だよ!」
それから、にっこりと口を開きながら笑った。うーん、何だろう。ちょっと、ドキドキする。いや別に、抱きしめたいとかキスしたいって思った訳でもないけど…。重ねて、おれは変態じゃないからさ。
ただこの口の中に覗く八重歯を、腕力に物を言わせて無理やり抑えつけてからめちゃくちゃに舐め回してやりたいかな。とは、ちょっとだけ思った。
最近では、エサを与えるでもなしに向こうから寄ってきておれに懐いてくる。
何だこれ、楽勝じゃん。おれ本当は、めっちゃ動物から好かれる人だったんじゃないの?いやむしろ、おれレベルになると余裕。これも、人徳のなせる技ってやつかな…。そう思って、抱きしめたうさぎを覗き込むと。
うさぎの姿が、雪兎に変わっていた。一糸まとわぬ全裸姿でしなだれかかってきて、おれに挑発するような視線をよこしてくる。
「あお君、ぼく何だか…おかしな気持ち」
言って、唇を重ねてくる。だけでなく、そのまま舌を絡めてそれはもういいように弄んでくる。
え?前の学校で、キスの経験があったかって?みなさんのご想像に、お任せします。あったとしても、こんなに激しいもんじゃなかったと思うよ。
とにかく色々と、このままじゃいけない。無理やり身体を引き剥がそうとしたが、ビクともしない。体格と腕力には、だいぶ差があると思うんだけどな。何とか隙を見て、唇を離すのがやっとだった。よく見りゃ二人の舌から、唾液の糸が伝っている。
「ゆ、雪兎…。こんなの、駄目だよ。色々と、おかしいよ」
そこまて言うのが、精一杯だった。雪兎はなおも発情したように、おれに言葉をかけてくる。
「あお君。うさぎはね、寂しいと死んじゃうんだよ…」
その時点で、目が覚めた。
みなさん、おはようございます…。一ノ瀬蒼、12歳です。朝っぱらからロクでもない夢を見たけれど、断じておれはホモじゃないです。え?勃起してたかって?するかよ、そんなもん!
えぇい、雑念は捨ててサッカーに集中だ!すでに、チームでの練習をしなくなって数週間。このままだと、どんどん周囲に置いてかれちまうぞ。一応、走り込みとドリブルとリフティングの練習は毎日欠かしてないんだけどな。
いつもよりかなり早い時間帯だったが、どっちみち今日も飼育小屋の当番だしいいだろう。そう思ってシャワーを浴び、朝食もそこそこに家(厄介になってる、祖父母の家ね)を飛び出した。
しばらく河原で練習に打ち込み、そろそろいいだろうと思って学校に向かうと雪兎から連絡があった。おれの携帯がお子様用ガラケーなんで、LIMEとかじゃなくて普通のSMSだよ。前の学校やらチームでは、よく馬鹿にされたっけ。
『ごめん、寝坊しちゃったよ~😭
あお君、先に小屋に行っといてくれるかな🐇』
そういや、元々朝に強くないとか言ってたっけ。当番があるから、無理して早起きしてるんだとか。個人的に今は顔を合わせづらかったので、遅れて来るならむしろ願ったりだ。それはそれとして、ちょっと文章が可愛いと思った…。いかんいかん、ほだされるな!これは雪兎自身じゃなくて、顔文字のせい!
だけど唐突に、「スタンプ」とやらを使ったLIMEのやり取りがやってみたくなった。今まで、カケラの興味もなかったのにな。親父は金を使う事に無頓着だから、今度の連絡でスマホをおねだりしてみるか。
さて、すぐに学校に到着して小屋で掃除を始めた。夢とは違って、やはり雪兎がいないとうさぎたちは怯えて小屋の隅で震えている。フッ、知ってさ。予想してたから、そんなにダメージはなかったもんね!おかげさまで、一人でもすぐに掃除が終わったってもんだ…。
さて、どうするか。せめてエサやりくらい、雪兎の到着を待ってするかな…。そう考えていると、突然物影から一人の女子が現れて声をかけられた。うぉっ、マジでビビったし!名前も知らなかったが、どうやら新しくクラスメートになった女子らしい。そう言えば、顔に見覚えがあるようなないような。お世辞抜きで、可愛い顔した娘だとは思いますよ。
「突然、ごめんなさい。あのね、一ノ瀬くん。あたし、あなたに初めて会った日から…」
要は、愛の告白だったって訳ね。うわ、マジかよ。その気持ちは嬉しいけど、どこがいいんだこんな奴(※自分)。転校して、まだ数週間も過ぎてないし。その転校初日も、初対面のクラスメートと乱闘するという最悪の出だしだった訳だし。
だけどその乱闘相手がクラス内でも嫌われ者の男子たちだったので、むしろ見ていて胸がスッとしたらしいよ。この娘に限らず、女子全員が同じ意見らしい。おれもそれを聞いて、ちょっと胸のつかえが下りた気分だ。今ここにいない奴らだけど、ざまぁ!
まぁそんなこんなで、初対面の印象は悪くなかったのと…。登下校の際にサッカーの練習に打ち込む姿を見て、すっかり想いを募らせてしまったってさ。マジですか。自分で言うのも何だけど、もうちょいマシな男を選んだ方がいいと思いますよ。
「ごめん。おれ今、サッカーの事しか考えられなくて。だから好きとか付き合うとか、よく分かんなくって…。ほんと、ごめん」
とか何とか、適当にお茶を濁しつつやんわりと断っといた。相手も相手で、告白が成功するとはあんまり思ってなかった感じ。え?前の学校で告白され慣れて、断わるのも慣れてたのかって?さぁね。そこら辺はみなさんのご想像に、お任せします。
だけど断った文句の、半分くらいは本心だよ。今はサッカーだけで、他の事とか考えられない。そりゃおれだって健全な男子だから、エッチな事の一つや二つも考えない訳じゃないよ。だけどその前提として、一人の人間を相手にして付き合うってのが…。色々と想像出来ないってか、面倒くさいなぁ。
抱き合ったり、キスをしたり。うーん。おれはまだ、サッカー一筋でいいかな。そんな事を考えてたら、別の物影に隠れている雪兎の姿を発見した。いまのやり取りを、一部始終見られていたのかな?まぁ別に、どうでもいいっちゃいいんだけど。
「ご…ごめんね。聞くともなしに、聞いてた。そして、見るともなしに見ていた。いやむしろ、ガン見。あ。それと掃除とかも全部任せちゃって、重ねてごめんね」
「いいよ別に。大した手間でも、なかったから。雪兎は、好きな奴とかいるの」
「えぇ~?なぁに、突然。いないよぉ。好きって何かすら、よく分かってないから。あお君と、同じ。だからって、あお君みたく打ち込める物がある訳でもないけど…」
そんな風に、矢継ぎ早に答え出した。いつもおっとりと取り澄ましているので、ちょっと調子を崩された感じなのも可愛いな…。って、違う違う違うそうじやない!今朝はえらい夢を見ちゃったけど、おれの雪兎に対する感情は至極健全なものだから。小動物を愛でるとか、そんなんだから。セーフだセーフ!
「あぁ。そう言えばサッカーの練習、頑張ってるんだってね。東京では、どっかのチームに所属してたって?凄いなぁ。ぼく、球技に限らずスポーツは全然ダメだから。その、リフティング?とかって、何回くらい出来るもんなの?」
「リフティング?さぁ。一年生の時は300回くらい出来たけど、そこから面倒くさくて数えてねぇ。だけど別に、回数こなせりゃいいってもんでもないぞ」
そう言い聞かせたが、雪兎は聞き入れた様子もなく大きめの瞳を輝かせて答えた。
「そうなんだ?凄いなぁ!今度、練習してる所見せてね。それから、リフティングの回数を数えさせてね。約束だよ!」
それから、にっこりと口を開きながら笑った。うーん、何だろう。ちょっと、ドキドキする。いや別に、抱きしめたいとかキスしたいって思った訳でもないけど…。重ねて、おれは変態じゃないからさ。
ただこの口の中に覗く八重歯を、腕力に物を言わせて無理やり抑えつけてからめちゃくちゃに舐め回してやりたいかな。とは、ちょっとだけ思った。
0
あなたにおすすめの小説
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
前世が教師だった少年は辺境で愛される
結衣可
BL
雪深い帝国北端の地で、傷つき行き倒れていた少年ミカを拾ったのは、寡黙な辺境伯ダリウスだった。妻を亡くし、幼い息子リアムと静かに暮らしていた彼は、ミカの知識と優しさに驚きつつも、次第にその穏やかな笑顔に心を癒されていく。
ミカは実は異世界からの転生者。前世の記憶を抱え、この世界でどう生きるべきか迷っていたが、リアムの教育係として過ごすうちに、“誰かに必要とされる”温もりを思い出していく。
雪の館で共に過ごす日々は、やがてお互いにとってかけがえのない時間となり、新しい日々へと続いていく――。
僕は今日、謳う
ゆい
BL
紅葉と海を観に行きたいと、僕は彼に我儘を言った。
彼はこのクリスマスに彼女と結婚する。
彼との最後の思い出が欲しかったから。
彼は少し困り顔をしながらも、付き合ってくれた。
本当にありがとう。親友として、男として、一人の人間として、本当に愛しているよ。
終始セリフばかりです。
話中の曲は、globe 『Wanderin' Destiny』です。
名前が出てこない短編part4です。
誤字脱字がないか確認はしておりますが、ありましたら報告をいただけたら嬉しいです。
途中手直しついでに加筆もするかもです。
感想もお待ちしています。
片付けしていたら、昔懐かしの3.5㌅FDが出てきまして。内容を確認したら、若かりし頃の黒歴史が!
あらすじ自体は悪くはないと思ったので、大幅に修正して投稿しました。
私の黒歴史供養のために、お付き合いくださいませ。
バイト先に元カレがいるんだが、どうすりゃいい?
cheeery
BL
サークルに一人暮らしと、完璧なキャンパスライフが始まった俺……広瀬 陽(ひろせ あき)
ひとつ問題があるとすれば金欠であるということだけ。
「そうだ、バイトをしよう!」
一人暮らしをしている近くのカフェでバイトをすることが決まり、初めてのバイトの日。
教育係として現れたのは……なんと高二の冬に俺を振った元カレ、三上 隼人(みかみ はやと)だった!
なんで元カレがここにいるんだよ!
俺の気持ちを弄んでフッた最低な元カレだったのに……。
「あんまり隙見せない方がいいよ。遠慮なくつけこむから」
「ねぇ、今どっちにドキドキしてる?」
なんか、俺……ずっと心臓が落ち着かねぇ!
もう一度期待したら、また傷つく?
あの時、俺たちが別れた本当の理由は──?
「そろそろ我慢の限界かも」
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
できるかぎり毎日? お話の予告と皆の裏話? のあがるインスタとYouTube
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる