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第二章★
056:テニスコートでのバトル。
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■星華高校_テニスコート
(大和 真)
テニスコートの地面は一部が盛り上がってしまっている。吹き飛んで跡形もないところもある。コートを囲む金網は倒れていた。
「ははは!それで本気ですか?」
俺、真は天王星と切り結んでいた。
俺は水神の領域を使いテニスコートは水で薄く張られている。
天王星は音速術 承という技を使い、凄まじいスピードで動き回る。
スピードを上げる技がきっと天王星の基本なのだろう。水神の領域のスピードでもなかなか状況を打開できない。スピードは互角と行ったところ。
俺は刀を構え直し一気に駆け抜ける。天王星まで後5メートルの所まで行く。
そして刀を思いっきり振り下ろす。
天王星はギリギリで交わす。天王星は身体を反転し、2本の刀を俺に振り下ろす。
「真! 気をつけて!」
「ありがと!」
後ろから沙也加が声を上げてサポートしてくれる。スピードで天王星を俺は引きつけていた。恭二は相性が悪いこともあって温存してもらってる。
「存在力が溜まったよ!真は一旦引いて!」
「オレに何かする気ですね。させません!」
天王星が沙也加に向かっていく。
「させるかよ!」
俺は草薙刀から水の弾を放ち、天王星にぶつけた。それにより天王星は転倒し、身体が地面に投げ出される。
「やばいっ!? 」
天王星はかなり焦っている。
もう遅い。
沙也加のグラビディガンからは無機質に機械の音声が流れる。
━━━━━━━━━━━
※技発動!
ーーーーーーーーー
★グラビディルーム
━━━━━━━━━━━
テニスコート徐々に黒い何かに包まれていく。ドーム状の空間がゆっくりと形成されていく。
「な……なんですかこれ…は? 」
天王星は慌て始めた。
この技は沙也加が修行で使えるようになった技だ。ただリスクが高く存在力を大量に使う。そして発動まで時間が掛かる。
黒い何かがテニスコートを包み、ドームがついに完成する。完成さえさせてしまえばこれは本当に強力な技。
「後は任せたよ真! 」
「うん!」
「ぐっ…重い…なんなんだここは?」
天王星はもがいていた。
なんとか立ち上がろうとするがもう指を動かすこともキツイだろう。
このドームの中は重力が違い、地球の5倍の重力になっている。
沙也加や俺、恭二は効果の対象外になっているが食らっているなら一歩進むのすらきついはず。というか普通ならペシャンコなはず。
ナイトメアではLvが高ければ高いほど身体能力や身体の頑丈さは増していくらしい。だから、天王星は潰されてはいなかった。
周囲の審判台やネットを張っていたポールは既にぺしゃんこになっているから恐ろしい。
「な、なんなんですこれは?ぐっ!これがさっきまで…あの子が存在力を練っていたのはこの為ですね」
「そうだよ」
天王星は動けなくなり焦っていた。
俺は天王星に近づいていく。
天王星は最初は抗い逃げようとしていたが、次第に諦める。
酷く苦しそうな表情をしている。
だが、天王星は覚悟を決めた表情をしている。
俺はさらに近づく。
「君達のコンビネーションにはやられましたよ。協力しあえる仲間がいるのは羨ましい…ですね」
その言葉にはどこか含みがあるような気がした。もしかしてこの人にも仲の良かった友達や恋人がいるもしくはいたのかもしれない。
俺達を見て、何かと重ねているようなそんな気がした。
天王星は重力の重みに徐々に堪えれなくなってきていた。耐えるのには存在力を使う。何もしなくても天王星はいずれ消えてしまうだろう。
だけど…
俺は悩んでいた。
この人、戦っていて分かる。たぶん心優しい人。自衛の為に戦っている。幹部だから仕方なく戦っている…そんなことを俺は感じていた。
リスクはもちろんある。
だから俺は恭二と沙也加に相談をする。
そして、俺は天王星にひとつ提案をした。
「グラビディルームを解除する。その代わり俺達の仲間になってくれないか?」
天王星は驚いていた。
それもそうだろう。俺達側にはリスクが多いのだから。
一瞬、天王星は固まるがすぐに答える。
「もし、生かしてくれるのならば、オレはあなた方の仲間になりたいと思います。助けてもらえないでしょうか」
天王星は持っていた刀2本を、神威刀を重力に逆らいながらなんとか俺達の前に置く。
俺達は頷いた。
……………
……
…
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