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第三章★
075:ギルドでプレイヤー登録をする。
しおりを挟むーー休戦期間終了まで後、2日間
■AM11:00_ギルド前
(大和 真)
俺と飛鳥そして何故かアリスという少し珍しい組み合わせだけど、俺達は一緒に行動している。
俺達はギルドに向かっている。
ギルドは意外と近くに出来ていて、立心館高校から徒歩10分弱くらいのところにある。
ちなみに立心館高校の最寄り駅すぐ近くだ。
元々は交番とファーストフード店があった場所。二つとも跡形もなくなり、壁面は煉瓦が敷き詰められたレトロな木造建築の建物がある。風車なのだろうか。プロペラがクルクルと回っている。
外には木樽が積み上げられていて、なんかここだけめっちゃ異世界感がある。
「ここがギルド…ですかね?」
「雰囲気あるね。なんかファンタジーって感じで少しワクワクしちゃう」
「あたいもだ。ほらっさっさと行こうぜ」
アリスは早く入りたいのかウズウズとしている。金髪を揺らしながらギルドまで駆け寄っていく。俺達もその後に続く。
ギルドに行きたいと言い出したのは実は俺だったりする。
会長から見せてもらった情報解禁の資料によるとギルドではリスクは伴うが効率の良いLv上げができると書かれていた。
飛鳥と模擬戦闘でもLvは少しずつ上がっていくけど時間が足りない。
早くこの生徒会の戦力にもなりたいし、沙也加と恭二と生き残っていくためにも自分が強くならないといけないと思ったからだ。
アリスが先陣を切り、少し錆びた取手を握る。ギギギッと重たそうな音をたてながら扉を開き中に入る。
「ほーこりゃすげえ!真、飛鳥見ろよ!天井がたけーぞ」
「かなり広いですね。まるでフードコートみたいです」
その例えはとても残念。
まあ、たしかにフードコートみたいにテーブル椅子が無造作に置かれている。かなりレトロなテーブルと椅子。それにランタンが置かれていて、雰囲気が良い。少し汚いけど。
ギルドの奥にはカウンターと掲示板のようなものが見える。あそこで仕事を受けるのかな?
中にはまだ人影が少ないが、
何人かちらほらといるのが分かる。
「ひとまず、カウンターに行って聞いてみる?」
俺は提案すると2人は頷く。
アリスも飛鳥も目がキラキラしている。
アリスに至っては今にも発砲しそう。
なんせトリガーハッピーですから。
受付には綺麗なお姉さんがいて笑顔で出迎えてくれる。大きめなおっぱいに目が入ったのは内緒。
「ようこそ。Nightm@reギルドへ。お越しいただき誠にありがとうございます。当店へは初めてのご来訪になりますでしょうか?」
「ええそうです」
飛鳥が受付を始める。
「それではまず最初にプレイヤー登録が必要になります。皆様のMSPをこちらのタッチパネルにかざしてください」
俺達はMSPを端末に1人ずつかざす。
すると受付のお姉さんは色々と確認しているのか少しの間、パソコンを操作する。
「はい、ありがとうございます。こちらにて受付は完了です。プレイヤー登録も無事完了しました」
スムーズに登録が終わる。
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