初恋の散る頃に

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初恋

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「ずっと前から好きでした」
言ってしまった、言うつもりなんかなかったのに
「えっと………ちょっと時間もらってもいい?」
「え?…あぁ………うん、わかった」
心臓がうるさい、なぜ時間が欲しいのだろうか、ただ考える時間が欲しいのか、それともどう断るかを考えるのか、そんなことを考えていると、吏央からメッセージが来た
「私は」
嫌だ
「他に好きな人がいる」
聞きたくない…けど………
「だから透真とは一緒になれない」
そんなこと言われたら…
「ごめん」
諦めるしかないのか………
やっぱりだ、そうだろうと思った、どうせみんな僕の気持ちなんて分かってくれやしないんだ
「こっちこそごめん、急にこんなこと言って」
ポタポタと、雫が滴り落ちた
4年間の片想いもこんなにあっけなく終わってしまうのだろうか
僕は振られた、だけどまだ諦めきれてない自分がいることに苛立ちを覚える
僕の︎︎‪”‬初恋‪”‬だった
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