130 / 146
4章 エルザリア王国編
研究室へ 1
しおりを挟む
魔道具お披露目会が終了し、俺たち4人はステージ裏へ向かう。
「あ、お疲れ様です」
するとメアリーさんが俺たちを見つけ、駆け寄ってきた。
「お母様との話し合いは別の場所で行います。案内しますね」
とのことで俺たちはメアリーさんの後に続く。
「お母様は先に転移魔法で研究室へ戻られました。多忙なためお許しください」
「いえ、それくらいで怒ったりしませんよ」
俺は申し訳なさそうに言うメアリーさんへ一言告げる。
お披露目会が終わった際、終わりの挨拶としてステージで挨拶をしていたが、その挨拶が終わったと同時に転移して研究室へ戻ったらしい。
「ねぇねぇ!メアリーさん!」
「はい、なんでしょうか?」
研究室まで向かっている道中、ずっとウズウズしているヨルカさんが話しかけた。
「あの魔道具、凄いね!ウチの知り合いがずっと研究してたけど、無理だって断念した魔道具だよ!実際、ウチが念話スキルを持っていても魔道具にできる自信はないよ!」
「っ!ありがとうございます!完成まで250年ほどかけましたからね!そのように仰っていただき嬉しい限りです!」
パーっと嬉しそうにメアリーさんが言う。
(ってことはメアリーさんって250歳以上か。20代のお姉さんにしか見えないんだが)
と思ったのは俺だけではないようで、側にいるソラとユメも驚いた表情をしている。
「あ、そういえばカミトさんはS級冒険者とお聞きしました。近くにいらっしゃる3名の女性はカミトさんの婚約者ですか?」
「1人は違いますが他の2人は俺の婚約者です」
「ウチはカミトくんと婚約してないんだ!」
「そ、それは失礼しました」
丁寧に頭を下げて謝るメアリーさん。
「カミトさんは女好きでたくさんの婚約者がいらっしゃるとお聞きしておりましたので……」
「お、女好き!?」
「カミトくん、変な噂になってるね~」
「カミトさんは女好きなのですか?」
「違うから!いや、婚約者が7人もいるので否定できないけど!」
ニヤニヤしながらソラが俺の横腹を突き、ユメが疑問系で問いかける。
「あははっ!カミトくんは女好きというより天然タラシだよ。婚約者を増やそうとして増やしてるわけじゃないからね。無自覚に女の子を堕としてしまい、女の子の方から寄ってきてるだけだから」
「な、なるほど……」
ヨルカさんの発言にメアリーさんが頷く。
「すみません、女好きと決めつけてしまい」
「いえ、気にしてませんよ。ちなみにエルザリア王国では俺のこと、どんな風に伝わってますか?」
「え、えーっと……」
何やら言いにくそうな顔をしたメアリーさんだが、すぐに口を開く。
「可愛い女の子を次々と婚約者にする女好きと伝わっております」
「………」
(いや間違ってないけど)
全員が美女、美少女ということと怒涛のペースで婚約者が増えたため、変な噂が広まっているらしい。
「実際、S級冒険者で7人もの方と結婚されてる方はいないので……」
この世界では俺とメルさん以外に4人のS級冒険者がいる。
その内、3人は結婚しておらず婚約者もいない。
残り1人は結婚しているが、7人も奥さんはいないらしい。
「誤解されても仕方ないね」
「だな」
そう思い、メアリーさんには噂を否定してもらうようお願いする。
そんな話をしながら研究室を目指した。
メアリーさんと談笑しながら歩き、研究室に到着する。
「コチラにお母様がいらっしゃいます。案内しますね」
そう言って中に案内された俺たちは研究室へ入る。
すると、至る所に魔道具と思われる道具が置かれていた。
「おぉ!すごい!こんなに魔道具があるなんて!」
その光景にヨルカさんは大興奮。
目をキラキラさせながら周囲を見渡している。
その様子を見て「ふふっ」と笑うメアリーさん。
(魔道具を作る人からすればヨルカさんみたいな反応をされたら嬉しいだろうな)
「お母様は奥の部屋にいらっしゃいます。コチラへどうぞ」
とのことで俺たちは魔道具を見渡しながら奥の部屋へ入る。
すると作業していた手を止めてマツリさんが俺たちの方を向く。
「ごめんなさいね。あの場所で長話するわけには……えっ!?」
そしてとある人物を見て驚く。
「マツリちゃん!おひさー!」
「ヨルカ様!?」
俺と出会った時は魔道士長という肩書きが似合う落ち着いた女性だったが、ヨルカさんを前に総崩れ。
「お、さすがマツリちゃん。ウチのこと覚えててくれたんだ」
「もちろんです!この国を救った英雄の1人ですから!なぜ今も生きていらっしゃるかは分かりませんが!」
ヨルカさんの登場にテンションが上がっており、立ち上がってヨルカさんの前に移動する。
「お、お母様がヨルカ様って……え。も、もしかして昔、数多のドラゴンから国を救ってくれた『賢者』ヨルカ様?」
「そうよ。この方が昔、我が国を救ってくれた勇者パーティーの1人。ヨルカ様よ」
「えぇぇぇーっ!」
小さな研究室にメアリーさんの声が響き渡る。
「ヨ、ヨルカ様は450年くらい前に亡くなったのでは……」
「若返ったんだ!ウチの魔法で!」
「さ、さすが賢者様です」
そう驚きつつボソッとメアリーさんが呟く。
「私、ヨルカ様のこと10代くらいの女の子と思って接してしまいました。失礼な態度を取ってないと良いのですが……」
(そう思ってたこと事態が失礼だと思う。まぁ、ヨルカさんの容姿を見たら誰だってそう思うか。ソラやユメよりも背が小さいからな)
そんなことを思った。
「あ、お疲れ様です」
するとメアリーさんが俺たちを見つけ、駆け寄ってきた。
「お母様との話し合いは別の場所で行います。案内しますね」
とのことで俺たちはメアリーさんの後に続く。
「お母様は先に転移魔法で研究室へ戻られました。多忙なためお許しください」
「いえ、それくらいで怒ったりしませんよ」
俺は申し訳なさそうに言うメアリーさんへ一言告げる。
お披露目会が終わった際、終わりの挨拶としてステージで挨拶をしていたが、その挨拶が終わったと同時に転移して研究室へ戻ったらしい。
「ねぇねぇ!メアリーさん!」
「はい、なんでしょうか?」
研究室まで向かっている道中、ずっとウズウズしているヨルカさんが話しかけた。
「あの魔道具、凄いね!ウチの知り合いがずっと研究してたけど、無理だって断念した魔道具だよ!実際、ウチが念話スキルを持っていても魔道具にできる自信はないよ!」
「っ!ありがとうございます!完成まで250年ほどかけましたからね!そのように仰っていただき嬉しい限りです!」
パーっと嬉しそうにメアリーさんが言う。
(ってことはメアリーさんって250歳以上か。20代のお姉さんにしか見えないんだが)
と思ったのは俺だけではないようで、側にいるソラとユメも驚いた表情をしている。
「あ、そういえばカミトさんはS級冒険者とお聞きしました。近くにいらっしゃる3名の女性はカミトさんの婚約者ですか?」
「1人は違いますが他の2人は俺の婚約者です」
「ウチはカミトくんと婚約してないんだ!」
「そ、それは失礼しました」
丁寧に頭を下げて謝るメアリーさん。
「カミトさんは女好きでたくさんの婚約者がいらっしゃるとお聞きしておりましたので……」
「お、女好き!?」
「カミトくん、変な噂になってるね~」
「カミトさんは女好きなのですか?」
「違うから!いや、婚約者が7人もいるので否定できないけど!」
ニヤニヤしながらソラが俺の横腹を突き、ユメが疑問系で問いかける。
「あははっ!カミトくんは女好きというより天然タラシだよ。婚約者を増やそうとして増やしてるわけじゃないからね。無自覚に女の子を堕としてしまい、女の子の方から寄ってきてるだけだから」
「な、なるほど……」
ヨルカさんの発言にメアリーさんが頷く。
「すみません、女好きと決めつけてしまい」
「いえ、気にしてませんよ。ちなみにエルザリア王国では俺のこと、どんな風に伝わってますか?」
「え、えーっと……」
何やら言いにくそうな顔をしたメアリーさんだが、すぐに口を開く。
「可愛い女の子を次々と婚約者にする女好きと伝わっております」
「………」
(いや間違ってないけど)
全員が美女、美少女ということと怒涛のペースで婚約者が増えたため、変な噂が広まっているらしい。
「実際、S級冒険者で7人もの方と結婚されてる方はいないので……」
この世界では俺とメルさん以外に4人のS級冒険者がいる。
その内、3人は結婚しておらず婚約者もいない。
残り1人は結婚しているが、7人も奥さんはいないらしい。
「誤解されても仕方ないね」
「だな」
そう思い、メアリーさんには噂を否定してもらうようお願いする。
そんな話をしながら研究室を目指した。
メアリーさんと談笑しながら歩き、研究室に到着する。
「コチラにお母様がいらっしゃいます。案内しますね」
そう言って中に案内された俺たちは研究室へ入る。
すると、至る所に魔道具と思われる道具が置かれていた。
「おぉ!すごい!こんなに魔道具があるなんて!」
その光景にヨルカさんは大興奮。
目をキラキラさせながら周囲を見渡している。
その様子を見て「ふふっ」と笑うメアリーさん。
(魔道具を作る人からすればヨルカさんみたいな反応をされたら嬉しいだろうな)
「お母様は奥の部屋にいらっしゃいます。コチラへどうぞ」
とのことで俺たちは魔道具を見渡しながら奥の部屋へ入る。
すると作業していた手を止めてマツリさんが俺たちの方を向く。
「ごめんなさいね。あの場所で長話するわけには……えっ!?」
そしてとある人物を見て驚く。
「マツリちゃん!おひさー!」
「ヨルカ様!?」
俺と出会った時は魔道士長という肩書きが似合う落ち着いた女性だったが、ヨルカさんを前に総崩れ。
「お、さすがマツリちゃん。ウチのこと覚えててくれたんだ」
「もちろんです!この国を救った英雄の1人ですから!なぜ今も生きていらっしゃるかは分かりませんが!」
ヨルカさんの登場にテンションが上がっており、立ち上がってヨルカさんの前に移動する。
「お、お母様がヨルカ様って……え。も、もしかして昔、数多のドラゴンから国を救ってくれた『賢者』ヨルカ様?」
「そうよ。この方が昔、我が国を救ってくれた勇者パーティーの1人。ヨルカ様よ」
「えぇぇぇーっ!」
小さな研究室にメアリーさんの声が響き渡る。
「ヨ、ヨルカ様は450年くらい前に亡くなったのでは……」
「若返ったんだ!ウチの魔法で!」
「さ、さすが賢者様です」
そう驚きつつボソッとメアリーさんが呟く。
「私、ヨルカ様のこと10代くらいの女の子と思って接してしまいました。失礼な態度を取ってないと良いのですが……」
(そう思ってたこと事態が失礼だと思う。まぁ、ヨルカさんの容姿を見たら誰だってそう思うか。ソラやユメよりも背が小さいからな)
そんなことを思った。
143
あなたにおすすめの小説
初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!
霜月雹花
ファンタジー
神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。
神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。
書籍8巻11月24日発売します。
漫画版2巻まで発売中。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜
昼寝部
ファンタジー
2XXX年、X月。
俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。
そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。
その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。
俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。
これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる