少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。

昼寝部

文字の大きさ
48 / 84
芸能界編

クリスマスデート争奪戦 〜穂乃果視点〜

しおりを挟む
~月城穂乃果視点~

 シロへの説教が終わり、夜も遅い時間となる。

私はシロのことが気になっているアイドルと女優、モデルに対して私の連絡先を送った。

 そしたら返信が来たため、私は3人にとある文章を送る。


『今からシロをクリスマスデートに誘った女たちでグループを作る。そこで誰がシロを独占するか話し合う予定。話し合いに参加しない人は、シロとクリスマスにデートする権利がなくなる』


 との一方的なメッセージを。

(これで減ってくれると良いけど)

 そう思っていたが、3人とも参加できるとのこと。
 しかも『私たちには負けない』という強い気持ちのこもった文章付きで。

(シロはこの人たちに何をしたの?なんでシロへの好感度が高いの?)

 そのメッセージから『シロとクリスマスにデートをしたい!』という想いが伝わってくる。

(まぁいい。私と桜が団結すれば、3人がシロとクリスマスにデートをすることはない)

 そんなことを思いながら私は3人と桜を交えた5人のグループを作り、グループ通話を始める。
 全員が通話に参加したのを確認してから、私は改めて皆んなを集めた理由を伝える。

『みんなを集めたのは他でもない。ここにいる全員がシロをクリスマスデートに誘った』
『クリスマスにお兄ちゃんを独占するには、ここにいる人たちからお兄ちゃんを奪う必要があります』

 私たちがそう伝えると、3人が驚く。

『えっ!ミレーユさんはわかるけどモデルの星野さんまでシロくんを誘ってたの!?』
『そうですよ!ウチの敵は義妹と幼馴染、涼宮さんだけかと思ってたら、なんで星野さんまでいるんですか!?』
『いやいや!それ、アタシも聞きたいから!なんで人気アイドルと人気女優が真白くんを誘ってるんだ!?』
『それはシロが女たらしを発動したから』
『うんうん。お兄ちゃんが悪いです』
『『『………』』』

 否定の言葉がないので皆んな納得したようだ。

『じゃあ私がシロくんを独占するよ!前回のデートでは邪魔が入ったからね!しかも今度は2人きりでデートするって約束もしたし!』
『『『『前回のデート?』』』』

 聞き逃せないワードが飛び出す。

『ふっふっふー!私は先週、シロくんとデートしたんだよ!だから皆んなより1歩リードしてる私が、シロくんとクリスマスを過ごすべきだと思うなー!』
『なっ!そ、それならウチはシロ様とお部屋デートしたことがあります!』
『『『『お部屋デート?』』』』

 またまた聞き逃せないワードが飛び出す。

『そうです!シロ様をウチの家に招き、お部屋であんなことやこんなことをしたんです!』
『お兄ちゃんを後で問い詰めないと……!』
『ん、桜に激しく同意』

 桜と共にシロを問い詰めることが決定する。

『そ、それを言うなら、アタシだって真白くんを家に招いたぞ!しかも真白くんをお父さんとお母さんに紹介したし!なぜか最近、お母さんから「真白さんと結婚しなさい」って言われるようになったが』
『『『『結婚?』』』』

(シロの奴、家に行った時に何をしたの?「娘をください!」ってお願いしてきたの?)

 鈍感なシロに限ってありえないことだが、そう思ってしまう。

『何故お母さんからシロくんとの結婚を勧められるの!?』
『そ、それは知らん!でも、今回クリスマスに真白くんを誘ったのも、お母さんと妹が誘えって言ったからなんだよ。だから、かなり気に入られてると思うぞ』
『まさか星野さんが親と妹を味方につけてるなんて……!』
『ん、なかなか侮れない』

(というより、そもそもシロが3人と密会してることがおかしい。これからはシロの行動を全て管理する必要があるかも)

 そんなことを思っていると桜が話をもとに戻す。

『じゃあ、どうやってお兄ちゃんとクリスマスにデートする人を決めますか?』
『ん、それは――』
『あら。そんなのクリスマス前に1度、全員を私の家に招待すればいいわ』
『『『???』』』

 突然、知らない女性が電話に参加したため3人は困惑するが、私はこの声の正体を知っている。

『シロのお母さん。なぜ電話に参加してるのですか?』
『シ、シロくんのお母さん!?』
『シロ様のお母様ですか!?』
『真白くんのお母さんだと!?』

 私が声の主を伝えたことで3人が驚く。
 そんな中、シロのお母さんは電話に参加して来た理由を告げると共に、さらなる爆弾を投下する。

『それは真白くんがクリスマスに誰とデートするかの話し合いをしてたから、つい口を出したくなったのよ。そんな話なら私も呼んでほしかったわ。桜』
『お、お母さんが話に加わるとややこしくなるって思ったの!』
『あら。そんなことするわけないじゃない。話を面白くするだけよ』
『絶対言うと思った!』

 そんなことを遠慮なく言う。

『待って!ということはシロくんのお母さんに私たちの会話を全て聞かれたってことに―』
『えぇ。ここにいる全員、真白くんのことが大好きだということを理解したわ』
『『『%♯$+❇︎’♭♯%❇︎$♭%』』』

 3人が何かを叫んでいるが、同時に叫び出したので何を言ってるか分からない。

『だから真白くんの母親である私がみんなをサポートしてあげるわ。全員、空いてる日を教えてほしいのだけど、いいかしら?』

 質問の意味は分からなかったが、各々空いている日を教える。

『なるほど、明日の夜だけ全員空いてるのね。ちょっと確認してくるわ』

 そう言われ、しばらく私たちは待機する。

 すると…

『嫌だ!母さんのお願いでも今回は譲れない!俺は明日、母さんと演技の練習をするまで部屋に篭る予定なんだ!だから絶対に――ぎゃぁぁっ!なんでエロ本の隠し場所を知ってるんだよ!』

 シロの叫び声が聞こえて来た。

『『『『『…………』』』』』

 どうやら部屋にエロ本を隠してるらしい。
 その後も何やらシロと話し合っていたが、しばらくするとシロの叫び声が聞こえなくなる。

『明日の夜、真白くんは暇らしいから、我が家に全員招待するわ。だから明日、皆んなで直接会って誰が真白くんとクリスマスにデートするか、勝負をしましょう。内容は私が決めておくわ』

 そう言って、シロのお母さんが立ち去る音が聞こえてくる。

『ご、ごめんなさい。お母さんに会話を聞かれてたようで』
『いや、その件はもういいんだが。な、なんか、とんでもないことになったな』

 その言葉に皆んなが同意した。




 そして翌日の夜。

「なぁ。なんで涼宮さんとミレーユさん、それにミクさんが俺の家にいるんだ?」

 シロが困惑していた。

「お兄ちゃんのせいでこんなことになったんだけど」
「ん、シロのせい」
「俺のせい!?心当たりがないんだけど!」

(そうだと思った。ホント、誰かシロから『鈍感』という特殊能力を取り除いてほしい)

 そう本気で願った。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

『パンツの色』を視るだけで最強になった俺、聖女様の『白』で無敵の守護騎士と崇められる ~七色のヒロインに挟まれて理性が限界突破~

白山 乃愛
ファンタジー
「この世の真理は、下着の中にある」 山奥の美魔女師匠にそう教え込まれ、視認した「下着の色」をステータスに変換する最強の魔眼、『煩悩眼(デザイア・アイ)』を手に入れた高校生、色島カナタ。 ある日、学園の「聖女」と呼ばれる生徒会長・真白セイラを襲う魔獣を倒すため、カナタは彼女のスカートの中にある『純白』をガン見する。 「白(ホワイト)……ッ! 君の色は最高だァァァ!」 覚醒したカナタは、「物理無効化」の無敵バフを発動し、華麗に魔獣を撃破。 ただの変態として通報されるかと思いきや―― 「誰もが見て見ぬ振りをした私の内面(心)の白さを、貴方だけが見抜いてくれた……!」 なぜか「高潔な精神を持つ騎士様」だと盛大に勘違いされてしまう。 その日から、カナタの学園生活は一変する。 物理的な質量を持つ「極太の好意の矢印」を顔面に押し付けてくる、重すぎる聖女様(白・防御特化)。 「私を見れば、もっと激しくなれるわよ?」と、漆黒の勝負下着で誘惑してくる小悪魔な転校生(黒・攻撃特化)。 白と黒。 二人のヒロインに挟まれ、カナタの理性と鼻血は限界突破寸前! 見れば最強。見すぎれば死(社会的に)。 これは、不純な動機と能力で戦う変態紳士が、なぜか世界を救って英雄になってしまう、ドタバタ学園無双ラブコメディ。 【更新頻度】 毎日更新(予定)

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

『俺アレルギー』の抗体は、俺のことが好きな人にしか現れない?学園のアイドルから、幼馴染までノーマスク。その意味を俺は知らない

七星点灯
青春
 雨宮優(あまみや ゆう)は、世界でたった一つしかない奇病、『俺アレルギー』の根源となってしまった。  彼の周りにいる人間は、花粉症の様な症状に見舞われ、マスク無しではまともに会話できない。  しかし、マスクをつけずに彼とラクラク会話ができる女の子達がいる。幼馴染、クラスメイトのギャル、先輩などなど……。 彼女達はそう、彼のことが好きすぎて、身体が勝手に『俺アレルギー』の抗体を作ってしまったのだ!

「お前みたいな卑しい闇属性の魔女など側室でもごめんだ」と言われましたが、私も殿下に嫁ぐ気はありません!

野生のイエネコ
恋愛
闇の精霊の加護を受けている私は、闇属性を差別する国で迫害されていた。いつか私を受け入れてくれる人を探そうと夢に見ていたデビュタントの舞踏会で、闇属性を差別する王太子に罵倒されて心が折れてしまう。  私が国を出奔すると、闇精霊の森という場所に住まう、不思議な男性と出会った。なぜかその男性が私の事情を聞くと、国に与えられた闇精霊の加護が消滅して、国は大混乱に。  そんな中、闇精霊の森での生活は穏やかに進んでいく。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

髪を切った俺が芸能界デビューした結果がコチラです。

昼寝部
キャラ文芸
 妹の策略で『読者モデル』の表紙を飾った主人公が、昔諦めた夢を叶えるため、髪を切って芸能界で頑張るお話。

迷子を助けたら生徒会長の婚約者兼女の子のパパになったけど別れたはずの彼女もなぜか近づいてくる

九戸政景
恋愛
新年に初詣に来た父川冬矢は、迷子になっていた頼母木茉莉を助け、従姉妹の田母神真夏と知り合う。その後、真夏と再会した冬矢は真夏の婚約者兼茉莉の父親になってほしいと頼まれる。 ※こちらは、カクヨムやエブリスタでも公開している作品です。

処理中です...