死神とお使い様

ごーぐる

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プロローグ 死神の始め

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 ストレス社会。
少子高齢化に引き続き、世界恐慌、インフレの続くこの世で人々は苦痛に耐えかねる、―――自らの死を望むほどに。

 さあ、世界はどうなるのだろうか。
宗教で言うところの神が存在するのならば、遠くで傍観するだけの神々はさぞかしこの話題で盛り上がっているだろう。

 宗教というものに疑いを感じない人々はただ神の奇跡を待つばかり。
―――冗談じゃない、そういい始めたのは誰だったか…。
神に祈ることに必死な人々には視界にも入らなかったことだろう。

 魔女だ魔法使いだと適当なことを言われて殺された両親を持つ、善良な家庭を築いていた一人の少年のことなど。

 少年はその時「罪」というものを知ってしまった、そして頭のいい奴らに惑わされる人々が馬鹿なのだと思ってしまった。
―――もう神なんて待っていられない、神なんていないのだ。だったら私がこの世界を変えてやろう。
そのちょっとした歪が新たな世界を呼び起こすことになる。

 少年は「罪」を人々に償わせるようになった、「死」という形で。
それを見た人々は思うのだ、ああ救世主様、やっと神が我々に救いの手を差し伸べたのだと。

 少年は不本意ながらも人々からこう呼ばれるようになった。
「死神」と。
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