33 / 165
幼少期編
3 悪役令嬢サラ・デューク・ニコラスとは?
しおりを挟む
朝食後、私は速やかに自分の部屋に戻ってきた。
その時部屋に入るまでしつこく少年が追いかけ回してきたが、振り払ってきた。
その時の決め台詞は「にいに、部屋に入ってきたら私、にいにの妹やめるから」だ。
効果は抜群のようで相手は顔を真っ青にしてフラフラしながら来た道を戻っていった。
メイドにもしばらく一人にしてとお願いしたから大丈夫だろう。
私はすべてから解放されたようにフカフカベッドにダイブする。
「…ふぅ」
はぁ………この、全身を包み込んでくれるかのような包容力………、おふとぅんと結婚したい。
ではなくて、それよりも大切なことがあるのだった。
なんのためにあの面倒くさいやつを追い返したのか、と思い私は起き上がった。
まず、確認したいのは今の私が何者であるかだ。
とりあえず、周りからの呼ばれかたから名前は『サラ』で間違えないだろう。
そしてメイドやら執事やらいる上に、家も屋敷レベル。
調度品たちは私が今まで見てきた中でも最高級と言えるような品ばかり。
ということで、私がそれなりの金持ち、もしくは貴族であることがわかる。
そして、言語は英語だ。
私生活に問題はない程度で習得済みなので安心した。
部屋を見渡してわかることだけれども、明かりとなっているものが蝋燭を使っているものが多いことから、化学はあまり発達してはいないだろう。
そこからこの世界が過去の世界、もしくは異世界であることがわかる。
私としては、異世界の方が優勢だ。
なんせ、過去の世界に行くということほど難しいものはない。
………っと、わかることと言ったらこれくらいだろうか。
もっと情報が欲しいところだが、怪しまれてはいけない。
先ほども危うくばれそうになったところだ、どうなるかわからない現状、下手に動かない方が命のためだ。
私ははっとして、もう一つの可能性を試すべく、ほっぺたをぐにっとつねってみる。
「…いひゃぃ………」
夢、ではない。
一応とはいえ、やっていて恥ずかしい思いをしたので無言で手を引っ込める。
うん、忘れようか。
さて、あと一つ、最も気になっていることをやってしまおう。
私は右手を前に突き出した。
それは私が一生をかけて身に着けたもの。
『鑑定 ステータス』
そうつぶやくと、私の前に青白いスクリーンが映し出される。
よかった、魔法、使える…。
慣れ親しんだ感触にほっと息つく。
これは鑑定という能力を数値化することができる魔法を自分に向けることで自分の能力値がわかるという私が考えたちょっとした裏技だ。
―ステータス―
サラ
魔力 1万
体力 100
私は表示されたものを見て驚いた。
本格的にわたしは『サラ』であるらしい。
それよりも、体力が100で魔力が1万って…。
バランスがなさすぎるものだなぁ…。
賢者だった私の魔力は1億はあったし、体力も9000万はあった。
まぁそこは努力の成果なのだが、それも相まって今の高数値に寂しく思ってしまう。
「はぁ…」
私の50年が…、落ち込むなぁ…。
むなしいが、これに関しては今からまた成長余地があるから大丈夫だと思いたい。
さて、ここまでのことを整理して、今の私の置かれた状況は「異世界転生」だろうか。
今世に前世の私があるのだとしたら、前世の私はあの時に死んでしまったのだろう。
最後が過労死とか、本当に社畜人生だったなぁ…。
そこまで考えて私は肩の力を抜いた。
「なっ…!」
ガクンと力が抜けたかと思うと、後ろにポスンと倒れてしまう。
そして全身に脱力感が走る。
「ま…魔力切れ…」
前世で何度も体験したが、ステータスを使っただけでなるとは。
―――そういえば、ステータスは1万の魔力を使うのだっけ?
すっかり忘れていたが、これからは魔法を使うにもいちいち魔力量を気にしないといけないなぁと思いつつ私はフェイドアウトした。
その後、昼食の時刻になったためお越しに来たメイドが私を起こしてくれ、「ご飯を食べたあとにお昼寝なんて…」と言いずらそうにお小言を言ったのだった。
その時部屋に入るまでしつこく少年が追いかけ回してきたが、振り払ってきた。
その時の決め台詞は「にいに、部屋に入ってきたら私、にいにの妹やめるから」だ。
効果は抜群のようで相手は顔を真っ青にしてフラフラしながら来た道を戻っていった。
メイドにもしばらく一人にしてとお願いしたから大丈夫だろう。
私はすべてから解放されたようにフカフカベッドにダイブする。
「…ふぅ」
はぁ………この、全身を包み込んでくれるかのような包容力………、おふとぅんと結婚したい。
ではなくて、それよりも大切なことがあるのだった。
なんのためにあの面倒くさいやつを追い返したのか、と思い私は起き上がった。
まず、確認したいのは今の私が何者であるかだ。
とりあえず、周りからの呼ばれかたから名前は『サラ』で間違えないだろう。
そしてメイドやら執事やらいる上に、家も屋敷レベル。
調度品たちは私が今まで見てきた中でも最高級と言えるような品ばかり。
ということで、私がそれなりの金持ち、もしくは貴族であることがわかる。
そして、言語は英語だ。
私生活に問題はない程度で習得済みなので安心した。
部屋を見渡してわかることだけれども、明かりとなっているものが蝋燭を使っているものが多いことから、化学はあまり発達してはいないだろう。
そこからこの世界が過去の世界、もしくは異世界であることがわかる。
私としては、異世界の方が優勢だ。
なんせ、過去の世界に行くということほど難しいものはない。
………っと、わかることと言ったらこれくらいだろうか。
もっと情報が欲しいところだが、怪しまれてはいけない。
先ほども危うくばれそうになったところだ、どうなるかわからない現状、下手に動かない方が命のためだ。
私ははっとして、もう一つの可能性を試すべく、ほっぺたをぐにっとつねってみる。
「…いひゃぃ………」
夢、ではない。
一応とはいえ、やっていて恥ずかしい思いをしたので無言で手を引っ込める。
うん、忘れようか。
さて、あと一つ、最も気になっていることをやってしまおう。
私は右手を前に突き出した。
それは私が一生をかけて身に着けたもの。
『鑑定 ステータス』
そうつぶやくと、私の前に青白いスクリーンが映し出される。
よかった、魔法、使える…。
慣れ親しんだ感触にほっと息つく。
これは鑑定という能力を数値化することができる魔法を自分に向けることで自分の能力値がわかるという私が考えたちょっとした裏技だ。
―ステータス―
サラ
魔力 1万
体力 100
私は表示されたものを見て驚いた。
本格的にわたしは『サラ』であるらしい。
それよりも、体力が100で魔力が1万って…。
バランスがなさすぎるものだなぁ…。
賢者だった私の魔力は1億はあったし、体力も9000万はあった。
まぁそこは努力の成果なのだが、それも相まって今の高数値に寂しく思ってしまう。
「はぁ…」
私の50年が…、落ち込むなぁ…。
むなしいが、これに関しては今からまた成長余地があるから大丈夫だと思いたい。
さて、ここまでのことを整理して、今の私の置かれた状況は「異世界転生」だろうか。
今世に前世の私があるのだとしたら、前世の私はあの時に死んでしまったのだろう。
最後が過労死とか、本当に社畜人生だったなぁ…。
そこまで考えて私は肩の力を抜いた。
「なっ…!」
ガクンと力が抜けたかと思うと、後ろにポスンと倒れてしまう。
そして全身に脱力感が走る。
「ま…魔力切れ…」
前世で何度も体験したが、ステータスを使っただけでなるとは。
―――そういえば、ステータスは1万の魔力を使うのだっけ?
すっかり忘れていたが、これからは魔法を使うにもいちいち魔力量を気にしないといけないなぁと思いつつ私はフェイドアウトした。
その後、昼食の時刻になったためお越しに来たメイドが私を起こしてくれ、「ご飯を食べたあとにお昼寝なんて…」と言いずらそうにお小言を言ったのだった。
0
あなたにおすすめの小説
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
幼馴染の許嫁は、男勝りな彼女にご執心らしい
和泉鷹央
恋愛
王国でも指折りの名家の跡取り息子にして、高名な剣士がコンスタンスの幼馴染であり許嫁。
そんな彼は数代前に没落した実家にはなかなか戻らず、地元では遊び人として名高くてコンスタンスを困らせていた。
「クレイ様はまたお戻りにならないのですか……」
「ごめんなさいね、コンスタンス。クレイが結婚の時期を遅くさせてしまって」
「いいえおば様。でも、クレイ様……他に好きな方がおられるようですが?」
「えっ……!?」
「どうやら、色町で有名な踊り子と恋をしているようなんです」
しかし、彼はそんな噂はあり得ないと叫び、相手の男勝りな踊り子も否定する。
でも、コンスタンスは見てしまった。
朝方、二人が仲睦まじくホテルから出てくる姿を……
他の投稿サイトにも掲載しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
