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学園編
87 夏の終わりは
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ファニールーチェに屋敷の者たちがだんだんと馴れてきて、一緒に遊ぶようになったころ。
夏休みは終わりを告げようとしていた。
「何用ですか?お父様」
「そこに座れ」
残り少ない夏休みを有意義(ファニと遊ぶために)に使いたいというのに、昼食後の急な呼び出しである。
多少嫌そうな表情をするのは許してほしい。
「すまんな、折角の時間を邪魔してしまって。話というのは今度のパーティーのことでな」
パーティー……。
この時期のパーティーといえばーーー。
「まさか、第二王子のお誕生日パーティーのことですの?」
「当たりだな」
お父様はニヤリと笑った。
「……いつも通り、行きたくありませんわ」
私は毎年、この行事をすっぽかしている。
しかし、お父様がわざわざ言うのだ、今回はきっと……。
「残念ながら逃げられなくてな。王子の婚約者探しのために上位貴族令嬢は全員出席だそうだ。……くそ王め、このままでは息子たちは一生結婚できないとか言って、無理やり事を進めやがって」
お父様は不敬などまったく気にせず愚痴る。
ーーーなんですと!?
まさか、強制出席を強いられるとは思いもよらなかった。
私はいままで心配などしてこなかった社交界のあれこれを考え始める。
……ん、待てよ?
このままじゃ結婚できないのは私も同じではないか?
そう思い至って、冷や汗をかく。
やばい、また独身生活……というか、貴族令嬢なのに結婚できないとかニート同然じゃん!?
「お、お父様っ!私、大変なことに気がつきましたわ!!」
「ん?なんだ、欠席する方法でも思い付いたか?」
「違います、私、この年になっても結婚相手がいないですわ!!!」
どこが問題なのかというと、大抵の上位貴族令嬢は幼少の頃から婚約者がいる。
そして、その結婚的年齢は十八歳。
そう、多くの令嬢は学園卒業後に婚約者と結婚するのである。
前世じゃ諦めていたからすっかり忘れていた。
私っていきおくれじゃん!?
特に貴族ってのは出会ってから結婚までいくのに最低でも一年はかかる。
形式を重んじる貴族はいかなる理由でも軽々しく結婚したりはしない。
まぁ、側妻なら話は別だが。
「……分かりましたわお父様。その勝負、受けてたちます!!!」
「一生領地にいてほしいのだけど……」
「問答無用!私は絶対に素敵なお相手を見つけて、結婚してみせますわ!」
「だから、王子たちの婚約者だってば。……聞いてないなこれは」
心のなかで新たな目標に燃える私に、お父様は深くため息をついた。
夏休みは終わりを告げようとしていた。
「何用ですか?お父様」
「そこに座れ」
残り少ない夏休みを有意義(ファニと遊ぶために)に使いたいというのに、昼食後の急な呼び出しである。
多少嫌そうな表情をするのは許してほしい。
「すまんな、折角の時間を邪魔してしまって。話というのは今度のパーティーのことでな」
パーティー……。
この時期のパーティーといえばーーー。
「まさか、第二王子のお誕生日パーティーのことですの?」
「当たりだな」
お父様はニヤリと笑った。
「……いつも通り、行きたくありませんわ」
私は毎年、この行事をすっぽかしている。
しかし、お父様がわざわざ言うのだ、今回はきっと……。
「残念ながら逃げられなくてな。王子の婚約者探しのために上位貴族令嬢は全員出席だそうだ。……くそ王め、このままでは息子たちは一生結婚できないとか言って、無理やり事を進めやがって」
お父様は不敬などまったく気にせず愚痴る。
ーーーなんですと!?
まさか、強制出席を強いられるとは思いもよらなかった。
私はいままで心配などしてこなかった社交界のあれこれを考え始める。
……ん、待てよ?
このままじゃ結婚できないのは私も同じではないか?
そう思い至って、冷や汗をかく。
やばい、また独身生活……というか、貴族令嬢なのに結婚できないとかニート同然じゃん!?
「お、お父様っ!私、大変なことに気がつきましたわ!!」
「ん?なんだ、欠席する方法でも思い付いたか?」
「違います、私、この年になっても結婚相手がいないですわ!!!」
どこが問題なのかというと、大抵の上位貴族令嬢は幼少の頃から婚約者がいる。
そして、その結婚的年齢は十八歳。
そう、多くの令嬢は学園卒業後に婚約者と結婚するのである。
前世じゃ諦めていたからすっかり忘れていた。
私っていきおくれじゃん!?
特に貴族ってのは出会ってから結婚までいくのに最低でも一年はかかる。
形式を重んじる貴族はいかなる理由でも軽々しく結婚したりはしない。
まぁ、側妻なら話は別だが。
「……分かりましたわお父様。その勝負、受けてたちます!!!」
「一生領地にいてほしいのだけど……」
「問答無用!私は絶対に素敵なお相手を見つけて、結婚してみせますわ!」
「だから、王子たちの婚約者だってば。……聞いてないなこれは」
心のなかで新たな目標に燃える私に、お父様は深くため息をついた。
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