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幼少期
進路
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しーんと静まり返る森の中、少女はその身長に似つかわしくない剣を振るっていた。
春先の冷たく、白い朝はまだ少し雪を残し、目覚めの時を待っていた。
あれ(馬と対決事件)から約四年、私は十歳になった。
十五歳になれば成人らしいので、あと5年もすれば成人できる。
前世で言えば、中学生のようなポジションだ。
順調に修行を行って、最近ではついに正面で対峙してキュリアスを倒せるようになってきた。
同じように、ルキも正面から、とはいかないもののキュリアスを倒す回数が両手じゃ足りなくなっている。
私もルキもあれ以来会話を交わすようになり、今ではそれなりに良いパートナーとして行動を共にするようになった。
ルキは今年二十歳で、大人になってしまって、前は頭二個分しか身長は違わなかったのに、それ以上の差をつけられてしまった。
ちなみに私はまだ成長期じゃないのか、なかなか伸びない。
そんなわけで、はたから見れば親子同然で凸凹なコンビになってしまった。
この前もオヴギガに「おう!相変わらず、目茶苦茶な組み合わせだな。ユリカ、お前身長ちゃんと伸びてんのか?」と心配された。
―――余計なお世話だっての!!!
私はその怒りを手に込めて、力いっぱい愛剣を振る。
風が、空間が、切れるような音が私を癒し、怒りを少しずつ抑えていった。
「…ユリカ、おはよう。また百面相してんのか」
気配を消して後ろからぬっと顔を出したのは聞きなれた声だ。
「…してないです。おはようございます、ルキ」
ルキはニヤリと笑う。
くっ、性格の悪いやつめ。
「今日、お前の誕生日だろ。………とりあえず、おめでとう」
「ありがとうございます」
そう、今日はなんと私の十歳の誕生日なのだ。
ルキは私の頭をわしゃわしゃと撫で付ける。
中身は前の分を足して三十歳くらいなので、こういう子供扱いは少ーし気に入らないが、嬉しそうなので黙っておく。
しばらくなでなでが続くと、満足したのかその手を止めた。
「師匠が呼んでいる、話があるそうだ。行くぞ」
「はい」
朝のこの時間に起きているとは、珍しいなとは思いつつも私はルキの長いコンパスに置いてかれまいと、大股で必死に歩いた。
宿のある森の開けたところに来た私たちは、そこから漂ってくる酒の臭いに目けんの小シワをよせた。
「うぉ、来た来た。今日の主役だぞぉ~」
そこにはすでに出来上がっているといった感じのデロデロのオヴギガたちが酒の入ったコップを持ち、騒いでいる。
「ーーーこ、これは?」
「はぁ………、少しくらい待てねえのかよ、コイツら」
何かしらが始まっているのはわかるが、初めて見るその光景に唖然とするしかない。
しかし、ルキは違うらしく、悪態を吐きながらズカズカと進んでいった。
「師匠、ユリカを連れてきました。コイツらをどうにかしてください」
ルキの目線の先には切り株の上にドカリと座る司書系美女もといキュリアスがいた。
「ああ、ご苦労。ルキとユリカはここに座れ」
と、キュリアスはちゃぶ台のような机にある椅子にしている丸太を指差す。
私とルキは言われるままに丸太の上に座った。
「おい、お前ら。静かにしろ」
キュリアスが見た目に合わない口調で大男たちをいさなめると、森は元の静けさを取り戻した。
「さぁて、ユリカ。十歳の誕生日おめでとう。今日は誕生日祝いだ。それとルキ、ユリカ、お前らは今日で卒業な」
「!?ええええ!!!!」
そ、卒業っ!?
ルキの方をちらりと見ると、驚いていないようだった。
ルキはこのことを知っていたらしい。
「ははは、お前が驚くのは面白いよなぁ。そうだ、卒業だぞ。私が教えられることはもうない!ユリカは既に、私より強いしな。まったく、やってられないぜ。ははは!」
その言葉に半数はぎょっとして、半数は苦笑いしていた。
午前と午後でチームに分かれて活動していたため、私とキュリアスの試合を見たことがないからだろう。
「言っておくがな、これは決定事項だ。お前が何と言おうと関係ない。私は自分より強い弟子なんて取るつもりないからな」
しかし、こんなにはっきりと言われたことはない。
師匠…いつの間にか私のことを認めてくれてたんだな…。
その事実はとても嬉しい。
「さて、お前はこれからどうする?お前はまだ十歳。こんな世界狭いにとどまっているつもりはないだろう?ちなみに、ルキからはもう聞いているからな。内容は聞くなよ、自分で決めろ」
これから、かぁ…。
考えたことがないわけじゃない。
むしろこの一年間はそのことばかりを考えていたんだ。
私は溢れそうになる言葉をせき止めるようにして、口を噤んだ。
そうして、言葉を選びながら慎重に話す。
「私は…、冒険者としていろんな場所に行きたいです。自分の足で、いろんな人に会って、別れて、たくさんの人を助けたい。それを直接見て、感じたい」
ここに来たばかりのことは今でも忘れない。
両親だったはずの人たちが、血まみれで原型がわからないほど引きちぎれていて、不安がいっぱいだった。
忘れるはずがない、その時私は自分以外の人の死を初めて目の当たりにしたのだ。
アイリーンたちはそんな私を、小さな私を見捨てずに助けてくれて、仲間として引き入れてくれた。
それにどんなに救われたことか。
おかげで、一人ぼっちで異世界で寂しい思いをしなくて済んだのだ。
私は、私みたいな人を助けたいし、あんな悲惨な状況に大切な人たちになってほしくないし、見てほしくない。
アイリーンたちのような優しくて強い、心が温まるような冒険者になりたい。
それが、私の夢で目標だ。
「冒険者として、目指す未来を掴みたい!」
キュリアスはニカッとこれ以上にないくらい屈託のない笑顔を見してくれた。
「及第点だ、お前の目指す未来は伝わった!頑張れよ!迷ったら帰ってきてもいい、ここにはもうお前の居場所があるからな」
「ありがとうございます!頑張ります!」
「うぶぶ…、ちびがぁ…、こんなに、ごんなに立派になっちまってよぉ…。見た目はあんまし変わってねぇってのに、早かったなぁ…」
オヴギガは泥酔しているのか、いつもならば絶対に見せない涙を止める様子なく流し続けている。
そして、いつもよりも激しく私の頭を撫でつけた。
なでなでというよりもごしごしとされているそれは、ちょっと痛い。
髪の毛だってぐしゃぐしゃだろう。
けれども、嫌な思いはなく、純粋に喜びがあった。
春先の冷たく、白い朝はまだ少し雪を残し、目覚めの時を待っていた。
あれ(馬と対決事件)から約四年、私は十歳になった。
十五歳になれば成人らしいので、あと5年もすれば成人できる。
前世で言えば、中学生のようなポジションだ。
順調に修行を行って、最近ではついに正面で対峙してキュリアスを倒せるようになってきた。
同じように、ルキも正面から、とはいかないもののキュリアスを倒す回数が両手じゃ足りなくなっている。
私もルキもあれ以来会話を交わすようになり、今ではそれなりに良いパートナーとして行動を共にするようになった。
ルキは今年二十歳で、大人になってしまって、前は頭二個分しか身長は違わなかったのに、それ以上の差をつけられてしまった。
ちなみに私はまだ成長期じゃないのか、なかなか伸びない。
そんなわけで、はたから見れば親子同然で凸凹なコンビになってしまった。
この前もオヴギガに「おう!相変わらず、目茶苦茶な組み合わせだな。ユリカ、お前身長ちゃんと伸びてんのか?」と心配された。
―――余計なお世話だっての!!!
私はその怒りを手に込めて、力いっぱい愛剣を振る。
風が、空間が、切れるような音が私を癒し、怒りを少しずつ抑えていった。
「…ユリカ、おはよう。また百面相してんのか」
気配を消して後ろからぬっと顔を出したのは聞きなれた声だ。
「…してないです。おはようございます、ルキ」
ルキはニヤリと笑う。
くっ、性格の悪いやつめ。
「今日、お前の誕生日だろ。………とりあえず、おめでとう」
「ありがとうございます」
そう、今日はなんと私の十歳の誕生日なのだ。
ルキは私の頭をわしゃわしゃと撫で付ける。
中身は前の分を足して三十歳くらいなので、こういう子供扱いは少ーし気に入らないが、嬉しそうなので黙っておく。
しばらくなでなでが続くと、満足したのかその手を止めた。
「師匠が呼んでいる、話があるそうだ。行くぞ」
「はい」
朝のこの時間に起きているとは、珍しいなとは思いつつも私はルキの長いコンパスに置いてかれまいと、大股で必死に歩いた。
宿のある森の開けたところに来た私たちは、そこから漂ってくる酒の臭いに目けんの小シワをよせた。
「うぉ、来た来た。今日の主役だぞぉ~」
そこにはすでに出来上がっているといった感じのデロデロのオヴギガたちが酒の入ったコップを持ち、騒いでいる。
「ーーーこ、これは?」
「はぁ………、少しくらい待てねえのかよ、コイツら」
何かしらが始まっているのはわかるが、初めて見るその光景に唖然とするしかない。
しかし、ルキは違うらしく、悪態を吐きながらズカズカと進んでいった。
「師匠、ユリカを連れてきました。コイツらをどうにかしてください」
ルキの目線の先には切り株の上にドカリと座る司書系美女もといキュリアスがいた。
「ああ、ご苦労。ルキとユリカはここに座れ」
と、キュリアスはちゃぶ台のような机にある椅子にしている丸太を指差す。
私とルキは言われるままに丸太の上に座った。
「おい、お前ら。静かにしろ」
キュリアスが見た目に合わない口調で大男たちをいさなめると、森は元の静けさを取り戻した。
「さぁて、ユリカ。十歳の誕生日おめでとう。今日は誕生日祝いだ。それとルキ、ユリカ、お前らは今日で卒業な」
「!?ええええ!!!!」
そ、卒業っ!?
ルキの方をちらりと見ると、驚いていないようだった。
ルキはこのことを知っていたらしい。
「ははは、お前が驚くのは面白いよなぁ。そうだ、卒業だぞ。私が教えられることはもうない!ユリカは既に、私より強いしな。まったく、やってられないぜ。ははは!」
その言葉に半数はぎょっとして、半数は苦笑いしていた。
午前と午後でチームに分かれて活動していたため、私とキュリアスの試合を見たことがないからだろう。
「言っておくがな、これは決定事項だ。お前が何と言おうと関係ない。私は自分より強い弟子なんて取るつもりないからな」
しかし、こんなにはっきりと言われたことはない。
師匠…いつの間にか私のことを認めてくれてたんだな…。
その事実はとても嬉しい。
「さて、お前はこれからどうする?お前はまだ十歳。こんな世界狭いにとどまっているつもりはないだろう?ちなみに、ルキからはもう聞いているからな。内容は聞くなよ、自分で決めろ」
これから、かぁ…。
考えたことがないわけじゃない。
むしろこの一年間はそのことばかりを考えていたんだ。
私は溢れそうになる言葉をせき止めるようにして、口を噤んだ。
そうして、言葉を選びながら慎重に話す。
「私は…、冒険者としていろんな場所に行きたいです。自分の足で、いろんな人に会って、別れて、たくさんの人を助けたい。それを直接見て、感じたい」
ここに来たばかりのことは今でも忘れない。
両親だったはずの人たちが、血まみれで原型がわからないほど引きちぎれていて、不安がいっぱいだった。
忘れるはずがない、その時私は自分以外の人の死を初めて目の当たりにしたのだ。
アイリーンたちはそんな私を、小さな私を見捨てずに助けてくれて、仲間として引き入れてくれた。
それにどんなに救われたことか。
おかげで、一人ぼっちで異世界で寂しい思いをしなくて済んだのだ。
私は、私みたいな人を助けたいし、あんな悲惨な状況に大切な人たちになってほしくないし、見てほしくない。
アイリーンたちのような優しくて強い、心が温まるような冒険者になりたい。
それが、私の夢で目標だ。
「冒険者として、目指す未来を掴みたい!」
キュリアスはニカッとこれ以上にないくらい屈託のない笑顔を見してくれた。
「及第点だ、お前の目指す未来は伝わった!頑張れよ!迷ったら帰ってきてもいい、ここにはもうお前の居場所があるからな」
「ありがとうございます!頑張ります!」
「うぶぶ…、ちびがぁ…、こんなに、ごんなに立派になっちまってよぉ…。見た目はあんまし変わってねぇってのに、早かったなぁ…」
オヴギガは泥酔しているのか、いつもならば絶対に見せない涙を止める様子なく流し続けている。
そして、いつもよりも激しく私の頭を撫でつけた。
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