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8章 落蕾
8_⑤
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小刀を投げた後、にやけた顔で裏口へと歩く盗賊がいる。その先に青士の姿を見て、紅龍は気功で地面に穴を穿ち自分の相手を落とす。なぜ彼が外にいるか考える間もなく走った。裏口を手薄と見た盗賊が幾人か集まり囲まれるが、何とか青士との間に割り込むことができた。目で言う「ありがとう」を背中に感じながら、紅龍は盗賊と睨み合う。
敵味方の双方が動き回る裏口周辺で、一カ所だけ空気の動きが止まっている。その違和感のせいか、兄の気配のせいか、添花が裏口を見た。
「兄さん!」
ほとんど無意識に口走り、敵に背を向け走り出す。足が速いので相手をしていた盗賊の剣はかわせたが、他の者に弓矢で狙われている事には気付かない。裏口に寄りかかる青士、肩に刺さった小刀、着物に染みていく血、添花の意識はそれだけで埋まった。早く兄の元へ。胸の内には厄を現実にした落胆と憤慨が溢れていて、考えという考えが吹き飛んだ。頭の中が真っ白だ。
添花に改めて周囲の状況を突きつけたのは、腿を捉えた一本の矢だった。一歩、また一歩と体勢が崩れ、倒れて初めて傷に気が付く。しかしすぐに立ち上がり、再び走り出した。
「兄さん、どうして」
思うように動かない足に苛立ち、矢を引き抜く。不思議と添花は痛みを感じなかった。流れ出る血だけが、やけに熱い。
「添花……無事だな。よかった」
目の前に来た妹はひどく心配そうな顔をしているが、まずは元気であることにほっとした。青士は朦朧として、添花の負傷に気付いていない。彼女の頭を撫でるつもりで持ち上げた手は、藍鼠色の癖っ毛に触れることなく力が抜ける。
「兄さん?」
裏口の戸に着物をこすりながら、青士はゆっくり倒れていった。その身を受け止め、添花は青ざめる。ぷつり、何かが切れる音がした。
青士はまだ生きている。けれど、具合が悪い時の呼吸の音が聞こえる。このを守るため、無理した上に怪我をした。早く手当てしなくては危険だ。こんなことになったのは誰のせいだ。盗賊のせいだ。
(そう、こいつらのせい)
そっと兄の体を横たえ、血の滴る脚で立つ添花は、時間の進みが遅くなったように感じていた。立ち回る盗賊と門下生の動きが手に取るようにわかる。
兄妹を庇って戦う紅龍の目をかいくぐった剣が、腕ごと吹き飛んだ。盗賊は血しぶきを散らしながら大きく口を開けているが、添花には何も聞こえない。表情の消え失せた顔で、目だけが景色を見て動いた。手近にいた別の盗賊の方に行く歩みは、矢傷をすっかり忘れている。
(あんたらが来なければ)
瞳の奥に宿る憎しみは、大の男が恐怖で動けなくなるほど激しいものだった。添花の右手が盗賊の首にかかると、近くで見ていた紅龍が動く。
「やめろっ」
添花と盗賊の間に体で割り込み、力任せにふたりを押しのける。気を練る暇はなかったが、盗賊は案外簡単に倒れ、添花もその場に尻餅をついた。
一瞬の静けさの後、あれだけ暴れた盗賊が悲鳴を上げて散り散りになる。そのとき添花の耳にも音が戻った。
「…………」
彼女は何かを言いかけて、必死に口をつぐんでいる。紅龍はどんな言葉を飲み込んだのか分かるような気がした。盗賊が去った町には、傷付いた人々と門下生の亡骸が数人、そして盗賊の腕が一本と血溜まりが残された。
皆の手当てが終わると、怪我の軽い町人は自宅へ戻る。金品目的で家を荒らしこそすれ、ひどく壊したり火を放ったりすることはなかったため、片付ければ寝床にはなった。
道場に併設された病院で青士が目を覚ましたのは、日が落ちてしばらく経ってからだ。ずっと傍についていた紅龍は、ひとまず胸をなで下ろす。青士が目で添花を探しているとわかっても、そのことには触れない。
彼女は手当てを受けてから、道場の裏口に座り込んだままだ。一言も話さずに呆然としている。昼間の惨状が嘘のように美しい月が出た空に目線をさまよわせ、自分の行いを何度も思い返した。
(この道場で得た力は、人を殺めるためにない。わかってるはずなのに、なんで私は)
気功術も拳法も、竜と戦い、人を守るための力。それを人の命を奪うために使うのは御法度だ。怒りに我を忘れ、添花は盗賊の腕を吹き飛ばした。紅龍が止めてくれなければ、文字通り首をも飛ばしただろう。
(何が準師範? 青の戦士たる資格もない。ただの未熟な……馬鹿だよ)
きっと添花は今、青士に会えない。だから、青士がやっと絞り出した声に何と答えるか、紅龍は迷う。
「添花、は?」
「……手当てを受けてるよ。さすがに、無傷とはいかないさ」
「そう……か」
添花が傍にいないとわかると、青士は虚空に紅龍を探した。その目には、もはや幼馴染みの顔も映っていない。残されたのは、僅かに言葉を紡ぐ力だけだった。
「添花を頼む。そう言って、あいつは」
死んだ。話を結ぶ紅龍の声は掠れていた。
「もともと具合が悪かったあいつに、怪我に耐えられる体力は残ってなかった」
苦々しい表情を隠すためか、紅龍はすっかり冷めたお茶を一気にあおる。添花の淹れたお茶は、青士のそれと同じ味。茶碗を空にするとうつむいて、添花の目を見られない。
「……合わせる顔がない」
ぽつりと落とす呟きは、僅かに添花が持つ茶を揺らした。
「だから、私は兄さんを看取れなかった」
「添花?」
「いつだろう。秘密基地で気が付いた時には、町を出たい気持ちでいっぱいだった。ただ、ここから離れたかった。霊を忌む蓮橋は、居心地が悪いように思って」
青士の葬儀が終わってすぐ、添花が町から姿を消して騒ぎになった。矢傷で痛む足で、行ける範囲は限られている。紅龍は、彼女が秘密基地にいると直感した。両親を失った時と同じく泣いているなら、そっとしておいた方がいい。時間を開けて探しに行った。記憶が抜け落ち添花と霖に魂が割れたのは、恐らくその時だ。
あの時すぐ傍に行けば、添花の魂は割れずに済んだかもしれない。心身を鍛えていたからといって、ただひとりの家族の死を抱えられるだろうか。後悔を押し隠し、紅龍は問いかけた。
「思い出したのか?」
「分からない……でも」
添花もまた、冷めた茶を飲んで一呼吸置いた。記憶には、未だ真っ黒な穴がある。兄の存在がおぼろげに見えるものの、落蕾の厄は聞いた話の域を出ない。ただひとつ、腿に残る古傷が過去を肯定する。今夜は月が出ているのに少し疼く。これから天気が崩れるのかもしれない。
「私、明日は霖に会ってみる」
はっきりした声は、霖に会うまでに過去を受け入れる決意を語っている。紅龍はほっとしながら、頭の隅に残る言葉のせいで表情を堅くしたままだ。
──私は、あんたを消すためにこの話をしたのよ。
紅龍に語ることを任せ、姿を消した霖。彼女が話そうとしたのは本当に落蕾なのか。
(受け入れられないと踏んで? それとも何か……別のことを?)
不安を残している紅龍に向けて、添花は微笑んで見せる。
「ありがと、紅。落蕾を思い出すのは、あんたも辛かったでしょう。なのに話してくれて」
昔よりずっと柔和な笑顔。魂が元通りひとつになれば、あの懐かしい凛とした表情に戻るはずだ。紅龍はその様子を想像してみたが、なんだか上手くいかない。
「そういや、霖はどこにいるんだ?」
「あの場所……秘密基地に来るよ、私の勘はよく当たるんだ」
強がり。お互いに魂が割れた場所を目指すなら、そこに来るのは必然だ。
「そっか……ま、明日になれば全部わかるよな」
「そうそう」
お互い、少し声が上ずっている。霖が秘密基地に現れたとして、どうするのか。そもそも、割れた魂は元に戻せるのか。分からないことが多い中で、ふたりは心の揺れをひた隠す。確かなのは、明日が勝負ということだ。
敵味方の双方が動き回る裏口周辺で、一カ所だけ空気の動きが止まっている。その違和感のせいか、兄の気配のせいか、添花が裏口を見た。
「兄さん!」
ほとんど無意識に口走り、敵に背を向け走り出す。足が速いので相手をしていた盗賊の剣はかわせたが、他の者に弓矢で狙われている事には気付かない。裏口に寄りかかる青士、肩に刺さった小刀、着物に染みていく血、添花の意識はそれだけで埋まった。早く兄の元へ。胸の内には厄を現実にした落胆と憤慨が溢れていて、考えという考えが吹き飛んだ。頭の中が真っ白だ。
添花に改めて周囲の状況を突きつけたのは、腿を捉えた一本の矢だった。一歩、また一歩と体勢が崩れ、倒れて初めて傷に気が付く。しかしすぐに立ち上がり、再び走り出した。
「兄さん、どうして」
思うように動かない足に苛立ち、矢を引き抜く。不思議と添花は痛みを感じなかった。流れ出る血だけが、やけに熱い。
「添花……無事だな。よかった」
目の前に来た妹はひどく心配そうな顔をしているが、まずは元気であることにほっとした。青士は朦朧として、添花の負傷に気付いていない。彼女の頭を撫でるつもりで持ち上げた手は、藍鼠色の癖っ毛に触れることなく力が抜ける。
「兄さん?」
裏口の戸に着物をこすりながら、青士はゆっくり倒れていった。その身を受け止め、添花は青ざめる。ぷつり、何かが切れる音がした。
青士はまだ生きている。けれど、具合が悪い時の呼吸の音が聞こえる。このを守るため、無理した上に怪我をした。早く手当てしなくては危険だ。こんなことになったのは誰のせいだ。盗賊のせいだ。
(そう、こいつらのせい)
そっと兄の体を横たえ、血の滴る脚で立つ添花は、時間の進みが遅くなったように感じていた。立ち回る盗賊と門下生の動きが手に取るようにわかる。
兄妹を庇って戦う紅龍の目をかいくぐった剣が、腕ごと吹き飛んだ。盗賊は血しぶきを散らしながら大きく口を開けているが、添花には何も聞こえない。表情の消え失せた顔で、目だけが景色を見て動いた。手近にいた別の盗賊の方に行く歩みは、矢傷をすっかり忘れている。
(あんたらが来なければ)
瞳の奥に宿る憎しみは、大の男が恐怖で動けなくなるほど激しいものだった。添花の右手が盗賊の首にかかると、近くで見ていた紅龍が動く。
「やめろっ」
添花と盗賊の間に体で割り込み、力任せにふたりを押しのける。気を練る暇はなかったが、盗賊は案外簡単に倒れ、添花もその場に尻餅をついた。
一瞬の静けさの後、あれだけ暴れた盗賊が悲鳴を上げて散り散りになる。そのとき添花の耳にも音が戻った。
「…………」
彼女は何かを言いかけて、必死に口をつぐんでいる。紅龍はどんな言葉を飲み込んだのか分かるような気がした。盗賊が去った町には、傷付いた人々と門下生の亡骸が数人、そして盗賊の腕が一本と血溜まりが残された。
皆の手当てが終わると、怪我の軽い町人は自宅へ戻る。金品目的で家を荒らしこそすれ、ひどく壊したり火を放ったりすることはなかったため、片付ければ寝床にはなった。
道場に併設された病院で青士が目を覚ましたのは、日が落ちてしばらく経ってからだ。ずっと傍についていた紅龍は、ひとまず胸をなで下ろす。青士が目で添花を探しているとわかっても、そのことには触れない。
彼女は手当てを受けてから、道場の裏口に座り込んだままだ。一言も話さずに呆然としている。昼間の惨状が嘘のように美しい月が出た空に目線をさまよわせ、自分の行いを何度も思い返した。
(この道場で得た力は、人を殺めるためにない。わかってるはずなのに、なんで私は)
気功術も拳法も、竜と戦い、人を守るための力。それを人の命を奪うために使うのは御法度だ。怒りに我を忘れ、添花は盗賊の腕を吹き飛ばした。紅龍が止めてくれなければ、文字通り首をも飛ばしただろう。
(何が準師範? 青の戦士たる資格もない。ただの未熟な……馬鹿だよ)
きっと添花は今、青士に会えない。だから、青士がやっと絞り出した声に何と答えるか、紅龍は迷う。
「添花、は?」
「……手当てを受けてるよ。さすがに、無傷とはいかないさ」
「そう……か」
添花が傍にいないとわかると、青士は虚空に紅龍を探した。その目には、もはや幼馴染みの顔も映っていない。残されたのは、僅かに言葉を紡ぐ力だけだった。
「添花を頼む。そう言って、あいつは」
死んだ。話を結ぶ紅龍の声は掠れていた。
「もともと具合が悪かったあいつに、怪我に耐えられる体力は残ってなかった」
苦々しい表情を隠すためか、紅龍はすっかり冷めたお茶を一気にあおる。添花の淹れたお茶は、青士のそれと同じ味。茶碗を空にするとうつむいて、添花の目を見られない。
「……合わせる顔がない」
ぽつりと落とす呟きは、僅かに添花が持つ茶を揺らした。
「だから、私は兄さんを看取れなかった」
「添花?」
「いつだろう。秘密基地で気が付いた時には、町を出たい気持ちでいっぱいだった。ただ、ここから離れたかった。霊を忌む蓮橋は、居心地が悪いように思って」
青士の葬儀が終わってすぐ、添花が町から姿を消して騒ぎになった。矢傷で痛む足で、行ける範囲は限られている。紅龍は、彼女が秘密基地にいると直感した。両親を失った時と同じく泣いているなら、そっとしておいた方がいい。時間を開けて探しに行った。記憶が抜け落ち添花と霖に魂が割れたのは、恐らくその時だ。
あの時すぐ傍に行けば、添花の魂は割れずに済んだかもしれない。心身を鍛えていたからといって、ただひとりの家族の死を抱えられるだろうか。後悔を押し隠し、紅龍は問いかけた。
「思い出したのか?」
「分からない……でも」
添花もまた、冷めた茶を飲んで一呼吸置いた。記憶には、未だ真っ黒な穴がある。兄の存在がおぼろげに見えるものの、落蕾の厄は聞いた話の域を出ない。ただひとつ、腿に残る古傷が過去を肯定する。今夜は月が出ているのに少し疼く。これから天気が崩れるのかもしれない。
「私、明日は霖に会ってみる」
はっきりした声は、霖に会うまでに過去を受け入れる決意を語っている。紅龍はほっとしながら、頭の隅に残る言葉のせいで表情を堅くしたままだ。
──私は、あんたを消すためにこの話をしたのよ。
紅龍に語ることを任せ、姿を消した霖。彼女が話そうとしたのは本当に落蕾なのか。
(受け入れられないと踏んで? それとも何か……別のことを?)
不安を残している紅龍に向けて、添花は微笑んで見せる。
「ありがと、紅。落蕾を思い出すのは、あんたも辛かったでしょう。なのに話してくれて」
昔よりずっと柔和な笑顔。魂が元通りひとつになれば、あの懐かしい凛とした表情に戻るはずだ。紅龍はその様子を想像してみたが、なんだか上手くいかない。
「そういや、霖はどこにいるんだ?」
「あの場所……秘密基地に来るよ、私の勘はよく当たるんだ」
強がり。お互いに魂が割れた場所を目指すなら、そこに来るのは必然だ。
「そっか……ま、明日になれば全部わかるよな」
「そうそう」
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