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5 悪夢と揺り椅子
5_①
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土砂崩れの後、しばし川辺で休んだ僕達は、町への歩みを再開させた。雨上がりの道はぬかるんでいるし、夕方にさしかかる時間の寒さは厳しいけれど、何とか進む。
暗くなってようやく辿り着いたのは、テクマスマという町。トロットのカガミを見つけた場所だ。トグやメイズほど大きな町ではないが、宿屋は数軒ある。遅い時間でも幸い空き部屋があった。
無事に二人部屋へ通されると、言葉もなく荷をおろす。どうにか汚れた上着を脱いで、ブラシでざっと首から上の汚れを落とす。それでやっと、布団に倒れこむ。ここへ来るまで、本当に足が重かった。目の前に見える宿が、なかなか近付かなくて。
今日ばかりは、寒さなど関係なく、深い眠りに落ちる。「おやすみ」と言いかけて眠っていく、ユッポの声が微かに聞こえた。
いつになく深い眠りから覚めて、掠れそうに小さな歌声が朝を告げる。いつかも聞いた曲は、物悲しく綺麗に響いた。
「花は空に恋をした 透き通る青は光溢れて
ずっと遠くで手を振っている そして時々 涙を流す
涙は花を青に染めた 空を映す鏡のようだと 花は喜ぶ
ある雨の日 花は泣いた 雲の色には染まれなくて
遥か彼方 地平線を見つめる
花は旅に出た 空に会うために 遥か 遥か彼方へ」
改めて考えると、この曲も七色の瞳と同様、ユッポには酷な内容じゃないか。空や花が涙を流すのに、ユッポは泣けない。色々な感情や感覚を理解しても、まだ人形のままだから。それでも歌うのは、クレッタ・ブラウという曲が最も好きな父親を、懐かしんでのことか。旅に出た青い花は、空に会えたのかな。それとも、海に向かって散ってしまっただけなのかな。歌の世界に留まる頭を、声を出して覚まそうとした。
「おはよう、ユッポ。よく眠れたかい?」
歌い終えたユッポは、こちらを見て頷いた。
「おはよう、セコ。眠れたけど、変な夢を見ちゃった」
部屋の中には、梱包を解いたカガミが広げてある。その真ん中に座っているユッポは、弟妹ひとりひとりの顔を見て、にわかに表情を曇らせた。
「変な夢?」
「うん。ほんとうみたいな夢。家が暗くてボロボロで、ただいまって言っても、ずーっと静かなの。そんなはず、ないのに……変だよ」
夢だと気付いたのは、何度も皆の名前を呼んでからだったそうだ。
それほど鮮明で不吉な夢を、ここ何日かよく見るのだという。虫の知らせ、だろうか。
「カガミのみんなは元気だけど、家にいるみんなは、違うかもしれない。大丈夫かなあ」
住む者のいない家は、不思議とすぐに埃を積んで、その雰囲気を変えていくものだ。とはいえ、ユッポが旅に出てからは数十日しか経っていない。
もしそれが正夢だとしたら、フィッテルで何かあったんだ。急に心配になってくる。
「少し、急ぎたいね。ユッポ、足の具合はどう?」
「すっかり、だいじょうぶだよ。セコは、手のケガ、へいき?」
「ああ」
よく寝たお陰で、疲れは思ったよりとれた。手の傷の他に節々が痛いけど、大したことじゃない。
荷物をまとめて出発しようと、床に下ろしてあった鞄やコートを見る。……そうだ、泥で汚れたのを忘れていた。
このまま着たら、乗合馬車では隣人のひんしゅくを買うし、乾いた土が粉っぽくてしかたない。それに、みすぼらしい。いくら焦っていても、社会的な体裁は捨てられなかった。
「すぐには、出発できないか……洗濯屋に行かないとね」
肩をすくめてユッポを見ると、頬に少しだけ土が残っていた。ブラシを持って来て軽く払うと、けらけら笑う。そう、それが「くすぐったい」というもの。
テクマスマを発つのは、一日先送りになった。洗濯を急いでもらっても、仕上がるのは今日の夜だからだ。手袋を洗うため、素手になったユッポには、宿での荷物番を頼んだ。鞄も洗うので、中身は宿に置いてきたんだ。朝からコートなしで歩くと、さすがに寒いな。
洗濯物を預ける時、店員に聞いて初めて、僕はユッポが着ているマント様の上着の名称を知った。ケープというのだそうだ。
それから、思いついたことがあって寄り道をした。どうせ、時間が余るから。
「ただいま」
宿に戻ると、ユッポは「おかえりなさい」と僕を迎えながら、首をかしげた。笑みを浮かべているから、たぶん、僕の顔が楽しそうに見えたんだろう。
新調した手袋の包みの他に、僕が抱えていたのは木材だった。急ごしらえで簡単なものになってしまうけど、フィッテルに着くまでに七枚の額縁を作るつもりだ。
一枚のカガミを広げて、買ってきた材の長さを当ててみる。
「うん、ちょうど良さそうだ」
思いついた勢いだったから、目分量で選んだ。カガミより少し長いくらい。しばらく仕事から離れても、目が狂っていなくてよかった。昼間、宿の客がいない間に寸法を整えれば、うるさいと文句を言われることもない。その先は組み立てるだけになる。他の町でも暇を見つけて作れば、仕上がるだろう。
「セコ、もしかしてカガミのわくを作るの?」
ユッポの声色が華やいだ。晴れた外から差し込む日差しが、目をキラキラと光らせる。
「当たり。……作りたいんだ。形だけでも、カガミのまま持って行きたい。ああいう枠のことを、額縁っていうんだよ」
これは、僕の願望で作るものであり、ユッポやその弟妹のために作るものでもある。
思いがけない効果があって、作業に集中している間は、早くフィッテルへ戻ろうと焦る気持ちを、抑えることができた。手伝いたいというユッポには、鋸で切った材の端を、やすりで整えてもらう。持ち手はあるが、少しずれるとユッポの手が削れてしまう。だから、予備が何枚かある、僕の作業用手袋をはめてもらった。指先が余ってぷらぷらしていても、作業に大きな支障はなさそうだ。
見よう見まねのやすりがけは、慣れればすぐに上手くなった。
昼までには、土台となる薄い板が形になり、日が暮れるころには、七枚とも部品の接着ができた。朝まで乾燥させて、小さなかすがいを打ちつける。後は道々、ニスを塗ることにした。旅に持ってきた小瓶では足りないから、塗り終えるのは僕の工房かな。それから留め具と裏板を付けて、完成する。
出来かけの額縁と、カガミ。綺麗になった鞄に荷物を詰め直して、あとは、防寒具を確かめる。
「なんだか、これまでで一番の大荷物だな」
「がくぶち、増えたんだもんね。荷物いっぱいでも、セコ、嬉しそう」
出発の準備が整い、この日は少し早く眠りにつく。朝一番の馬車に乗り、メイズに向かう予定なんだ。
「やっと、出発できるからね。おやすみ、ユッポ」
「うん、おやすみなさい」
また、悪夢を見ることがなければいいけれど。
翌朝、僕はユッポより早く目を覚ました。悪夢を見たのは僕の方だったんだ。つとめて忘れようとして、思い切り伸びをする。夢なんか、現実が始まれば呆気なく消えるものだ。
顔を洗おうと洗面台の前へ行ったら、頬にガーゼを貼ったままだった。手指の傷も動かすのに不自由はしないけれど、顔をざぶざぶ洗えば染みる。
結局、湿らせたタオルで拭くしかなくて、物音を忍んでいるみたいになった。おかげで、悪夢は頭の中に居座る。出端を挫かれた。
部屋に戻って、乾かしておいた額縁の様子を見ていると、ユッポが目を覚ました。僕は、つきかけた溜息を飲み込む。ユッポよりずっと嘘に慣れているから、夢見が悪かったことは隠し通せた、と思う。
「わたしが荷物を集めるよ。セコは、朝ごはんをたべなくちゃ」
いつだか、町で会ったおばさんに「朝ごはん食べないと大きくなれないよ!」と言われて以来、食欲がないと言わせてもらえなくなった。ほとんど強制的に、ユッポが僕を食堂へ送り出すからだ。健康的な生活にも、だいぶ馴染んできた。これで更に僕の背が伸びたら、ずいぶん大男になってしまうな。
暗くなってようやく辿り着いたのは、テクマスマという町。トロットのカガミを見つけた場所だ。トグやメイズほど大きな町ではないが、宿屋は数軒ある。遅い時間でも幸い空き部屋があった。
無事に二人部屋へ通されると、言葉もなく荷をおろす。どうにか汚れた上着を脱いで、ブラシでざっと首から上の汚れを落とす。それでやっと、布団に倒れこむ。ここへ来るまで、本当に足が重かった。目の前に見える宿が、なかなか近付かなくて。
今日ばかりは、寒さなど関係なく、深い眠りに落ちる。「おやすみ」と言いかけて眠っていく、ユッポの声が微かに聞こえた。
いつになく深い眠りから覚めて、掠れそうに小さな歌声が朝を告げる。いつかも聞いた曲は、物悲しく綺麗に響いた。
「花は空に恋をした 透き通る青は光溢れて
ずっと遠くで手を振っている そして時々 涙を流す
涙は花を青に染めた 空を映す鏡のようだと 花は喜ぶ
ある雨の日 花は泣いた 雲の色には染まれなくて
遥か彼方 地平線を見つめる
花は旅に出た 空に会うために 遥か 遥か彼方へ」
改めて考えると、この曲も七色の瞳と同様、ユッポには酷な内容じゃないか。空や花が涙を流すのに、ユッポは泣けない。色々な感情や感覚を理解しても、まだ人形のままだから。それでも歌うのは、クレッタ・ブラウという曲が最も好きな父親を、懐かしんでのことか。旅に出た青い花は、空に会えたのかな。それとも、海に向かって散ってしまっただけなのかな。歌の世界に留まる頭を、声を出して覚まそうとした。
「おはよう、ユッポ。よく眠れたかい?」
歌い終えたユッポは、こちらを見て頷いた。
「おはよう、セコ。眠れたけど、変な夢を見ちゃった」
部屋の中には、梱包を解いたカガミが広げてある。その真ん中に座っているユッポは、弟妹ひとりひとりの顔を見て、にわかに表情を曇らせた。
「変な夢?」
「うん。ほんとうみたいな夢。家が暗くてボロボロで、ただいまって言っても、ずーっと静かなの。そんなはず、ないのに……変だよ」
夢だと気付いたのは、何度も皆の名前を呼んでからだったそうだ。
それほど鮮明で不吉な夢を、ここ何日かよく見るのだという。虫の知らせ、だろうか。
「カガミのみんなは元気だけど、家にいるみんなは、違うかもしれない。大丈夫かなあ」
住む者のいない家は、不思議とすぐに埃を積んで、その雰囲気を変えていくものだ。とはいえ、ユッポが旅に出てからは数十日しか経っていない。
もしそれが正夢だとしたら、フィッテルで何かあったんだ。急に心配になってくる。
「少し、急ぎたいね。ユッポ、足の具合はどう?」
「すっかり、だいじょうぶだよ。セコは、手のケガ、へいき?」
「ああ」
よく寝たお陰で、疲れは思ったよりとれた。手の傷の他に節々が痛いけど、大したことじゃない。
荷物をまとめて出発しようと、床に下ろしてあった鞄やコートを見る。……そうだ、泥で汚れたのを忘れていた。
このまま着たら、乗合馬車では隣人のひんしゅくを買うし、乾いた土が粉っぽくてしかたない。それに、みすぼらしい。いくら焦っていても、社会的な体裁は捨てられなかった。
「すぐには、出発できないか……洗濯屋に行かないとね」
肩をすくめてユッポを見ると、頬に少しだけ土が残っていた。ブラシを持って来て軽く払うと、けらけら笑う。そう、それが「くすぐったい」というもの。
テクマスマを発つのは、一日先送りになった。洗濯を急いでもらっても、仕上がるのは今日の夜だからだ。手袋を洗うため、素手になったユッポには、宿での荷物番を頼んだ。鞄も洗うので、中身は宿に置いてきたんだ。朝からコートなしで歩くと、さすがに寒いな。
洗濯物を預ける時、店員に聞いて初めて、僕はユッポが着ているマント様の上着の名称を知った。ケープというのだそうだ。
それから、思いついたことがあって寄り道をした。どうせ、時間が余るから。
「ただいま」
宿に戻ると、ユッポは「おかえりなさい」と僕を迎えながら、首をかしげた。笑みを浮かべているから、たぶん、僕の顔が楽しそうに見えたんだろう。
新調した手袋の包みの他に、僕が抱えていたのは木材だった。急ごしらえで簡単なものになってしまうけど、フィッテルに着くまでに七枚の額縁を作るつもりだ。
一枚のカガミを広げて、買ってきた材の長さを当ててみる。
「うん、ちょうど良さそうだ」
思いついた勢いだったから、目分量で選んだ。カガミより少し長いくらい。しばらく仕事から離れても、目が狂っていなくてよかった。昼間、宿の客がいない間に寸法を整えれば、うるさいと文句を言われることもない。その先は組み立てるだけになる。他の町でも暇を見つけて作れば、仕上がるだろう。
「セコ、もしかしてカガミのわくを作るの?」
ユッポの声色が華やいだ。晴れた外から差し込む日差しが、目をキラキラと光らせる。
「当たり。……作りたいんだ。形だけでも、カガミのまま持って行きたい。ああいう枠のことを、額縁っていうんだよ」
これは、僕の願望で作るものであり、ユッポやその弟妹のために作るものでもある。
思いがけない効果があって、作業に集中している間は、早くフィッテルへ戻ろうと焦る気持ちを、抑えることができた。手伝いたいというユッポには、鋸で切った材の端を、やすりで整えてもらう。持ち手はあるが、少しずれるとユッポの手が削れてしまう。だから、予備が何枚かある、僕の作業用手袋をはめてもらった。指先が余ってぷらぷらしていても、作業に大きな支障はなさそうだ。
見よう見まねのやすりがけは、慣れればすぐに上手くなった。
昼までには、土台となる薄い板が形になり、日が暮れるころには、七枚とも部品の接着ができた。朝まで乾燥させて、小さなかすがいを打ちつける。後は道々、ニスを塗ることにした。旅に持ってきた小瓶では足りないから、塗り終えるのは僕の工房かな。それから留め具と裏板を付けて、完成する。
出来かけの額縁と、カガミ。綺麗になった鞄に荷物を詰め直して、あとは、防寒具を確かめる。
「なんだか、これまでで一番の大荷物だな」
「がくぶち、増えたんだもんね。荷物いっぱいでも、セコ、嬉しそう」
出発の準備が整い、この日は少し早く眠りにつく。朝一番の馬車に乗り、メイズに向かう予定なんだ。
「やっと、出発できるからね。おやすみ、ユッポ」
「うん、おやすみなさい」
また、悪夢を見ることがなければいいけれど。
翌朝、僕はユッポより早く目を覚ました。悪夢を見たのは僕の方だったんだ。つとめて忘れようとして、思い切り伸びをする。夢なんか、現実が始まれば呆気なく消えるものだ。
顔を洗おうと洗面台の前へ行ったら、頬にガーゼを貼ったままだった。手指の傷も動かすのに不自由はしないけれど、顔をざぶざぶ洗えば染みる。
結局、湿らせたタオルで拭くしかなくて、物音を忍んでいるみたいになった。おかげで、悪夢は頭の中に居座る。出端を挫かれた。
部屋に戻って、乾かしておいた額縁の様子を見ていると、ユッポが目を覚ました。僕は、つきかけた溜息を飲み込む。ユッポよりずっと嘘に慣れているから、夢見が悪かったことは隠し通せた、と思う。
「わたしが荷物を集めるよ。セコは、朝ごはんをたべなくちゃ」
いつだか、町で会ったおばさんに「朝ごはん食べないと大きくなれないよ!」と言われて以来、食欲がないと言わせてもらえなくなった。ほとんど強制的に、ユッポが僕を食堂へ送り出すからだ。健康的な生活にも、だいぶ馴染んできた。これで更に僕の背が伸びたら、ずいぶん大男になってしまうな。
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