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4章 伝承を紐解く
4_①
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チェルアから渡ってきたのは、落ち着いた雰囲気の港だった。他の航路から来た船も、船着場に多く停泊していて、行き交う人は多い。乗合馬車に揺られながら、ユニマは物珍しそうに景色を眺めている。天気がよく、幌を上げてあるから、道端も遠くもよく見えた。
「何だあれ? さっきから、随分いっぱい転がってるけど……」
駆け出し冒険者であるトラメは、森の奥に隠れ住んでいたユニマ同様、少し世間に疎い。道端に長い年月放置されている石像の残骸に気が付き、首をかしげている。
天使像や聖女像になるはずだったものだと、ライカが説明した。昔は、ここラルゴの港は大きな町で、石工や彫刻家が集まっていたのだ。今は小さな店と宿がある程度で、綺麗に整備された港の他は、のどかな漁村の雰囲気だ。人々に広く信仰される神殿を囲むように、いつしか町はその位置を変えた。参拝者と乗り合わせている今は滅多なことは言えないが、町は観光地と化している。この国において、神殿に訪れる人は重要な収入源であった。
「神殿……天使に関わる資料には、神官がふたり出てきたよ」
ライカとトラメにだけ聞こえるように、ユニマは小さく言った。旅の目的はまだ話していないが、興味を持って資料を読んでいただけあって、彼女は天使の伝承のことを好んで話した。世間の常識と知識を対比して、感心しているようにも思える。
一般に知られているのは、聖女と崇められる司祭だけだ。その石像が、神殿に飾られている。
神殿を囲む町に着いて、三人は賑やかさに面食らった。参拝目的の人々は大人しく町を歩くが、数が多いし店の客引きが騒がしい。ひとまず、適当な路地に入り一息ついた。ここなら、話の続きができそうだ。町の活気は、こそこそ話に耳を寄せない。
「ユニマ。ふたりの神官って、片方は司祭セイル様だよね。あとひとりは?」
「僧兵のフォート様。セイル様と夫婦だったらしいけど、家にも、詳しい資料がなかった。フォート様は……人間だからかも」
語尾にかけて小さくなる声を、ライカは聞き逃さなかった。丸くなった目で何を聞きたいか分かったので、セイルがユニマ達の先祖なのだと話をつなぐ。
「じゃあ、神殿にある像ってユニマと似てるのかな」
トラメの発言はお気楽だ。もとより伝承が頭に入っておらず、親類は似ているものという単純な考えが丸見えだった。
「何百年前の先祖と、そっくりってことはないでしょ。ま、面影はあるかもしれないけど」
苦笑するライカの隣で、ユニマは不安げだ。実際、聖女に似た少女が現れれば、厄介事になるだろう。神殿に入る必要はないし、今日は宿を取り翌日に備えようと話を切り上げた。
当たりが出ると幸運が舞い込むという、神殿クッキーには目もくれず、宿に行ったのは正解だった。昼ごろにもかかわらず、ほとんどの部屋が埋まっていたのだ。何日か滞在する人が多いせいかもしれない。ライカ達は一応部屋が取れたが、二人部屋に簡易ベッドを加えた、狭い三人部屋だ。入るなり、トラメはドアの近くにあった簡易ベッドを陣取る。落ちないの? とライカが冗談めかして言うのは、彼の気遣いに対する屈折した礼だった。
「ねえ、ふたりはどうして一緒に旅するようになったの?」
ユニマは、ライカ達がチェルアを訪れる以前のことを知らない。仲が良さそうなところを見ていれば、自然な問いだ。ちょっと顔を見合わせて、先に答えたのはライカだった。
「くされ縁?」
あっさりしたものだが、決して冷たい言い方ではない。やっぱりひとりは淋しかったし、今の方が楽しいに決まっている。できるなら、トラメやユニマともっと仲良くなりたい。ただ、どうやって壁を外せばいいかわからない。
(最初から、こうなるとわかっていれば……)
どんななりゆきで行動を共にしているのか、あとの説明はトラメに任せ、ライカは窓から外を見た。空に鳩が飛んでいって、少し目を細める。頭に浮かんだ考えを追い払いたくて、首を振る代わりに目を伏せた。
翌日、三人が目指したのは、神殿の南東にある森だ。ユニマの話によると、そこには古い時代からひっそり暮らす者達がいる。それを聞き、ライカも噂を思い出す。彼らは独特の文化を持ち、射撃に秀でた狩猟民族とされている。陸続きだが、ラルゴの一部ではない。
「狩猟民族? もしかしたら私の仲間かと思ったけど……違うのかな」
ユニマの家にあった資料には、何やら不思議な術も得意とする者達と書かれていた。蔵書は先祖の手記や古い本など多岐に渡るので、解釈次第であった。
徐々に木が増えて、元から薄い道がさらに霞んできた。この森は、大きな葉のせいで日光が遮られ、薄暗い。町では、最近ここでも魔物が増えていると耳に挟んだ。
「僧兵を派遣して調べてるんだっけ。鉢合わせには気を付けよっと」
ライカのひとことに、トラメは深く頷いた。ふたりは以前、森で鉢合わせ、危うく剣を交えるところだったのだ。私も気を付けると言って、戦う気満々な所を見ると、ユニマは案外に芯が強い。彼女の術は、うっかり人に見られれば素性に感づかれる。それで、どういう目線を向けられるかは、もうわかっている。
「うまく、言えないけどね。私、外に出たんだから、隠しても仕方ないと思うの。人の目は……気にしないように、する」
他の亜人種と違い、コリトは見た目は人間と変わらない。だから差別の度合いもそこまできつくないのだが、世の中を見てきたライカは、ユニマの決意に目を見張った。小柄な自分よりも背の低い、華奢な少女を尊敬するなんて、出会ったときに想像しただろうか。
「……すごいなあ、そう思えるの」
つい本音が出てしまった。普段なら「いつまでそう言ってられるかな」と斜に構えがちなのに。ライカの目線はひとところに落ち着けず、周囲を警戒する振りをして泳いだ。
「本当に、気にしないでいられるか、わからないよ。でもライカとトラメがいるから、頑張れる。大丈夫だよ」
知った上で受け入れてくれた人がいれば、ぴりぴりした空気も、冷たい目線も耐えられるというものだ。ユニマの笑顔は明るかった。
そろそろ森も深くなり、不穏な気配が漂ってくる。話が途切れたことに、ライカはほっとした。多分、本音をこぼしたことはばれていないだろう。
「風が止んだな……」
トラメが警戒する方から、何かの足音が聞こえる。ただの獣にしろ、魔物にしろ、進んで関わることはない。三人は足音と逆方向へ進むことにした。まっすぐ東へと森を進んでいたのを、ここからは北寄りに行く。さっきの足音はすぐに遠くなり、今度は正面から何かが近付いてくる。がさり、がさりと茂みを掻き分けるのは、かなり大型の獣の足音だろう。
「魔物……だよね」
「だな」
小動物や小鳥の姿が、この森は極端に少ない。魔物自体、あるいはその存在感を恐れて隠れているのだ。と、茂みを分ける音が忙しくなった。耳を澄ますと、唸り声や他の足音も聞こえる。
「僧兵……のひと、かな?」
ユニマの心配げな声に、ライカとトラメが顔を見合わせた。
「何だあれ? さっきから、随分いっぱい転がってるけど……」
駆け出し冒険者であるトラメは、森の奥に隠れ住んでいたユニマ同様、少し世間に疎い。道端に長い年月放置されている石像の残骸に気が付き、首をかしげている。
天使像や聖女像になるはずだったものだと、ライカが説明した。昔は、ここラルゴの港は大きな町で、石工や彫刻家が集まっていたのだ。今は小さな店と宿がある程度で、綺麗に整備された港の他は、のどかな漁村の雰囲気だ。人々に広く信仰される神殿を囲むように、いつしか町はその位置を変えた。参拝者と乗り合わせている今は滅多なことは言えないが、町は観光地と化している。この国において、神殿に訪れる人は重要な収入源であった。
「神殿……天使に関わる資料には、神官がふたり出てきたよ」
ライカとトラメにだけ聞こえるように、ユニマは小さく言った。旅の目的はまだ話していないが、興味を持って資料を読んでいただけあって、彼女は天使の伝承のことを好んで話した。世間の常識と知識を対比して、感心しているようにも思える。
一般に知られているのは、聖女と崇められる司祭だけだ。その石像が、神殿に飾られている。
神殿を囲む町に着いて、三人は賑やかさに面食らった。参拝目的の人々は大人しく町を歩くが、数が多いし店の客引きが騒がしい。ひとまず、適当な路地に入り一息ついた。ここなら、話の続きができそうだ。町の活気は、こそこそ話に耳を寄せない。
「ユニマ。ふたりの神官って、片方は司祭セイル様だよね。あとひとりは?」
「僧兵のフォート様。セイル様と夫婦だったらしいけど、家にも、詳しい資料がなかった。フォート様は……人間だからかも」
語尾にかけて小さくなる声を、ライカは聞き逃さなかった。丸くなった目で何を聞きたいか分かったので、セイルがユニマ達の先祖なのだと話をつなぐ。
「じゃあ、神殿にある像ってユニマと似てるのかな」
トラメの発言はお気楽だ。もとより伝承が頭に入っておらず、親類は似ているものという単純な考えが丸見えだった。
「何百年前の先祖と、そっくりってことはないでしょ。ま、面影はあるかもしれないけど」
苦笑するライカの隣で、ユニマは不安げだ。実際、聖女に似た少女が現れれば、厄介事になるだろう。神殿に入る必要はないし、今日は宿を取り翌日に備えようと話を切り上げた。
当たりが出ると幸運が舞い込むという、神殿クッキーには目もくれず、宿に行ったのは正解だった。昼ごろにもかかわらず、ほとんどの部屋が埋まっていたのだ。何日か滞在する人が多いせいかもしれない。ライカ達は一応部屋が取れたが、二人部屋に簡易ベッドを加えた、狭い三人部屋だ。入るなり、トラメはドアの近くにあった簡易ベッドを陣取る。落ちないの? とライカが冗談めかして言うのは、彼の気遣いに対する屈折した礼だった。
「ねえ、ふたりはどうして一緒に旅するようになったの?」
ユニマは、ライカ達がチェルアを訪れる以前のことを知らない。仲が良さそうなところを見ていれば、自然な問いだ。ちょっと顔を見合わせて、先に答えたのはライカだった。
「くされ縁?」
あっさりしたものだが、決して冷たい言い方ではない。やっぱりひとりは淋しかったし、今の方が楽しいに決まっている。できるなら、トラメやユニマともっと仲良くなりたい。ただ、どうやって壁を外せばいいかわからない。
(最初から、こうなるとわかっていれば……)
どんななりゆきで行動を共にしているのか、あとの説明はトラメに任せ、ライカは窓から外を見た。空に鳩が飛んでいって、少し目を細める。頭に浮かんだ考えを追い払いたくて、首を振る代わりに目を伏せた。
翌日、三人が目指したのは、神殿の南東にある森だ。ユニマの話によると、そこには古い時代からひっそり暮らす者達がいる。それを聞き、ライカも噂を思い出す。彼らは独特の文化を持ち、射撃に秀でた狩猟民族とされている。陸続きだが、ラルゴの一部ではない。
「狩猟民族? もしかしたら私の仲間かと思ったけど……違うのかな」
ユニマの家にあった資料には、何やら不思議な術も得意とする者達と書かれていた。蔵書は先祖の手記や古い本など多岐に渡るので、解釈次第であった。
徐々に木が増えて、元から薄い道がさらに霞んできた。この森は、大きな葉のせいで日光が遮られ、薄暗い。町では、最近ここでも魔物が増えていると耳に挟んだ。
「僧兵を派遣して調べてるんだっけ。鉢合わせには気を付けよっと」
ライカのひとことに、トラメは深く頷いた。ふたりは以前、森で鉢合わせ、危うく剣を交えるところだったのだ。私も気を付けると言って、戦う気満々な所を見ると、ユニマは案外に芯が強い。彼女の術は、うっかり人に見られれば素性に感づかれる。それで、どういう目線を向けられるかは、もうわかっている。
「うまく、言えないけどね。私、外に出たんだから、隠しても仕方ないと思うの。人の目は……気にしないように、する」
他の亜人種と違い、コリトは見た目は人間と変わらない。だから差別の度合いもそこまできつくないのだが、世の中を見てきたライカは、ユニマの決意に目を見張った。小柄な自分よりも背の低い、華奢な少女を尊敬するなんて、出会ったときに想像しただろうか。
「……すごいなあ、そう思えるの」
つい本音が出てしまった。普段なら「いつまでそう言ってられるかな」と斜に構えがちなのに。ライカの目線はひとところに落ち着けず、周囲を警戒する振りをして泳いだ。
「本当に、気にしないでいられるか、わからないよ。でもライカとトラメがいるから、頑張れる。大丈夫だよ」
知った上で受け入れてくれた人がいれば、ぴりぴりした空気も、冷たい目線も耐えられるというものだ。ユニマの笑顔は明るかった。
そろそろ森も深くなり、不穏な気配が漂ってくる。話が途切れたことに、ライカはほっとした。多分、本音をこぼしたことはばれていないだろう。
「風が止んだな……」
トラメが警戒する方から、何かの足音が聞こえる。ただの獣にしろ、魔物にしろ、進んで関わることはない。三人は足音と逆方向へ進むことにした。まっすぐ東へと森を進んでいたのを、ここからは北寄りに行く。さっきの足音はすぐに遠くなり、今度は正面から何かが近付いてくる。がさり、がさりと茂みを掻き分けるのは、かなり大型の獣の足音だろう。
「魔物……だよね」
「だな」
小動物や小鳥の姿が、この森は極端に少ない。魔物自体、あるいはその存在感を恐れて隠れているのだ。と、茂みを分ける音が忙しくなった。耳を澄ますと、唸り声や他の足音も聞こえる。
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ユニマの心配げな声に、ライカとトラメが顔を見合わせた。
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#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
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追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
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