【完結】婚約破棄された公爵令嬢 アンジェリカ様

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馬車に乗り込んだリザ様
「先に ブレシア公爵領の城に 行くわ
お願いするわね」
と 御者さんに伝える
「あと 次に休憩で止まった時に
城によるからと 
手紙を至急で出してくれるかしら」

この人は何か天性の勘を
持っているのでしょうか
「畏まりました」

馬車が動き出した

「アンジェリカも卒業して
結婚なんて……ちゃんと恋愛してるのかしら
あんな バカの王太子なんて押し付けられて
あの時 もっと反対しとけば良かった
どうして
 王家はうちを取り込もうとするのかしら
別に反逆なんてしないのに」

でも そのバカ王太子がやらかして
反逆するかもです……リザ様

そんなことは リザ様は ご存知ないので
アンジェリカにあったら
 あれやこれや やってあげるリストを
どんどんあげていくのでした


リザ様が出発して数日経って
リザ様の旦那様のもとに
グリド国王からの手紙が届いた


グリド王国はアンジェリカ達の国です
今頃登場しました……


「おや 行き違いだね
彼女の事だから 王都ではなく
まず 領地に行ってるだろうから
あちらにまわすかな

誰かいないかい?」

「旦那様」

「ああ この手紙を 
ブレシア公爵の城に送っておくれ
至急に」

「畏まりました」



その頃 リザ様は
「アンジェリカ!」

「おば様!いらっしゃってくださったのですね
お会いしたかったです!」

「私もよ!
でも なんでここにアンジェリカが
今 いるの?
結婚式の準備があるでしょう?」

「まぁまぁ リザ
ついて アンジェリカばっかりかい?」

「お兄様 お久しぶりですわ
あら?公爵家全員揃ってますの?」

バイスとジアンの姿も確認している

「おば様お元気でしたでしょうか」
「お久しぶりです おば様」


「ミャ~」

「あら 猫……ラインハルト様いらっしゃるのね
色々と説明してもらうことが ありそうね」

「そうなんだが お前が喋っているから
さぁ  中に入ってひとまず 落ち着いてくれ」

「まぁ お兄様 私はいつも 落ち着いておりますよ」

「さぁさぁ」


一行は 城の中に

応接室には  ラインハルトが座って待っていた

「リザ殿 お久しぶりです」

「ラインハルト様 お久しぶりですわ
主人が ラインハルトは 多分この国に
いらっしゃるだろうと 言っておりましたが
兄の所とは」

「これも説明がいりますね」
ラインハルトが笑って言った

そして 皆でお茶を飲みつつ
今までの経緯を説明していった
かなりの時間が かかったのは仕方ない事……
なぜなら リザ様が都度等 
「なんですって!」
「バカ王太子!」
「国王………覚えておきなさいよ…」


ぞく!
「なんだか今 リザに呪われた気がする…」
「陛下 そんな……気のせいですわ」
ある国の国王夫妻の会話


「アンジェリカの事は分かりましたわ!
ラインハルト様にご説明願いましょう」

次は サクッと済んだ

「まぁ 不思議な巡り合わせですわね」
ニコリと微笑み 扇で口許を隠して
ラインハルトを見つめる

「名前が一緒の縁だね
アンジェリカ殿には 失礼だったけど
猫と名前が同じなんて」

「とんでもないですわ
同じ名前の猫ちゃんですもの
親近感が 湧きますわ」

「それで リザ
アンジェリカのこの後について
相談があるのだが
食事の後にいいかな?」

「ええ お兄様 
もともと アンジェリカに会いに来たのですもの
時間はいくらでも有りますわ」

「では 頼むよ」

そう言って公爵達は席を外した

「この猫ちゃんがねぇ……ふふふ」

「とても 可愛いのです!」
猫のアンジェリカをなでなでしながら
アンジェリカが 話を続けていった


そして夕食後


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