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「王妃
あの小娘 何者かの?
可哀想だとか なんとか
言っておったが
王太子妃に収まりたかっただけであろうな」
「そうですねぇ
本当の愛ではございませんわ
陛下と私の様にはなれません……」
「私達の結婚にはリザに……公爵家にも
申し訳無いことをした
少しでもその恩に報いるつもりで
王太子との 婚約を結んだが結果
仇で返してしまった
どうだろう
第二王子に婚約者を変えるのは?
王太子も 変更する
あのバカ者が この先国王などなったら
国民に申し訳ない」
国王は王妃様ラブなので
側妃等は居ない
王子3人王女2人を産んだ
素晴らしい王妃様なのだ
第二王子は 王太子よりも評判が良く
成績も上位3位から落ちたこともない
「そうですわね
真実の愛とあの子が思うのであれば
それを 叶えてあげましょう
アンジェリカには
婚約者変更になりますが
リザに聞いてみて
OKが出たら 公爵家に打診してみては
どうでしょうか?」
「そうだな
決定事項で 話をしたら 公爵にどう思われるか
………怖い…」
「とりあえず
リザに手紙を出してみます」
「あぁ 頼むよ
あのバカ者2人は
其々 謹慎 部屋から出さないようにしよう」
「そうですわね」
そして王妃は
親友であり 公爵の妹のリザに
手紙を書いて 送った
その手紙はすれ違いになり
リザは少し遅れて受けとることになる
「父上に会わせろ!
王太子の言うことが聞けないのか!
フイ―ナはどこにいる!
ここから出せ!」
ドンドンドン!
と 扉を激しくたたいて叫ぶ
扉の外には 護衛……ここではもう
監視の兵が 立っているが 取り合わない
食事の差し入れ以外に扉を開けることは
国王から 固く禁じられている
廃嫡されるであろう 王太子の言葉には
誰も耳を貸さない
今までにないくらい 激しく扉を叩き
流石に手が痛くなってきた
「くそ!
こんな扱いを何故俺が受けるんだ!
それもこれも あの女が悪いんだ
澄まして人をバカにした態度をとって
ここを出たら 国外追放だ
公爵家も潰してくれる
覚えていろ!」
赤く腫れた手をさすりながら
毒を吐きまくる
扉の外で
「おい 中の王太子 ひどいな
これで次の国王されたら
この国終わりだな」
「ばか 滅多なこと口にするな
誰かに聞かれたら 首が飛ぶぞ!」
「そうだな
こんなバカの事で首が飛ぶなんて」
そんな兵達
同じ頃
場所が変わり
サウル王国 レイン公爵邸
「あなた?あなた~?」
レイン公爵婦人 リザ
「リザ 聞こえているし 公爵婦人が
大きい声で話さない
分かっているだろ?」
「あら 少し急いでいますもの
気が焦っているのですわ」
「そんなに
僕の元から 立ち去りたいのかい?」
「また そんな事を仰るのね
そんなはずが無いって
貴方が 一番分かっていらっしゃるでしょ?」
レイン公爵夫妻の毎回の甘い会話に
耳を傾ける使用人は 誰も居ない
「アハハハハ
分かっているよリザ
アンジェリカが 卒業なのだろう?
僕も行きたかったが 仕事が調整出来なくてな
義兄さんにも すまないと伝えておくれ」
「そうなのよ
卒業式にも出たかったのに
兄上に伝えておくわ
アンジェリカの結婚式まで
滞在するから 長くなるけど
貴方も結婚式までには 来てくれるのでしょう?」
「あぁ そのつもりだから 仕事は 先までこなしとかないとね」
「待ってるわね 早くいらしてね」
「あぁ 気をつけて 行っておいで」
公爵は優しく 婦人にキスする
もちろん使用人達は
「自分達は空気 空気 空気になりきるんだ」
そう 自分に暗示をかけるらしい
「行ってきますわ」
「あ!リザ!」
振り向き
「はい?」
「ラインハルト様も あの辺りに行くはず
どこかであわれるかもしれん」
「まぁ そうなんですの
お会いしたら 兄の所にお誘いしますわ」
「そうしてあげなさい」
「はい では 行って参ります」
「気をつけて
何かあったら 直ぐに連絡を寄越すように」
「もちろんですわ」
そうして やっと 予定より2時間遅れで出発した
あの小娘 何者かの?
可哀想だとか なんとか
言っておったが
王太子妃に収まりたかっただけであろうな」
「そうですねぇ
本当の愛ではございませんわ
陛下と私の様にはなれません……」
「私達の結婚にはリザに……公爵家にも
申し訳無いことをした
少しでもその恩に報いるつもりで
王太子との 婚約を結んだが結果
仇で返してしまった
どうだろう
第二王子に婚約者を変えるのは?
王太子も 変更する
あのバカ者が この先国王などなったら
国民に申し訳ない」
国王は王妃様ラブなので
側妃等は居ない
王子3人王女2人を産んだ
素晴らしい王妃様なのだ
第二王子は 王太子よりも評判が良く
成績も上位3位から落ちたこともない
「そうですわね
真実の愛とあの子が思うのであれば
それを 叶えてあげましょう
アンジェリカには
婚約者変更になりますが
リザに聞いてみて
OKが出たら 公爵家に打診してみては
どうでしょうか?」
「そうだな
決定事項で 話をしたら 公爵にどう思われるか
………怖い…」
「とりあえず
リザに手紙を出してみます」
「あぁ 頼むよ
あのバカ者2人は
其々 謹慎 部屋から出さないようにしよう」
「そうですわね」
そして王妃は
親友であり 公爵の妹のリザに
手紙を書いて 送った
その手紙はすれ違いになり
リザは少し遅れて受けとることになる
「父上に会わせろ!
王太子の言うことが聞けないのか!
フイ―ナはどこにいる!
ここから出せ!」
ドンドンドン!
と 扉を激しくたたいて叫ぶ
扉の外には 護衛……ここではもう
監視の兵が 立っているが 取り合わない
食事の差し入れ以外に扉を開けることは
国王から 固く禁じられている
廃嫡されるであろう 王太子の言葉には
誰も耳を貸さない
今までにないくらい 激しく扉を叩き
流石に手が痛くなってきた
「くそ!
こんな扱いを何故俺が受けるんだ!
それもこれも あの女が悪いんだ
澄まして人をバカにした態度をとって
ここを出たら 国外追放だ
公爵家も潰してくれる
覚えていろ!」
赤く腫れた手をさすりながら
毒を吐きまくる
扉の外で
「おい 中の王太子 ひどいな
これで次の国王されたら
この国終わりだな」
「ばか 滅多なこと口にするな
誰かに聞かれたら 首が飛ぶぞ!」
「そうだな
こんなバカの事で首が飛ぶなんて」
そんな兵達
同じ頃
場所が変わり
サウル王国 レイン公爵邸
「あなた?あなた~?」
レイン公爵婦人 リザ
「リザ 聞こえているし 公爵婦人が
大きい声で話さない
分かっているだろ?」
「あら 少し急いでいますもの
気が焦っているのですわ」
「そんなに
僕の元から 立ち去りたいのかい?」
「また そんな事を仰るのね
そんなはずが無いって
貴方が 一番分かっていらっしゃるでしょ?」
レイン公爵夫妻の毎回の甘い会話に
耳を傾ける使用人は 誰も居ない
「アハハハハ
分かっているよリザ
アンジェリカが 卒業なのだろう?
僕も行きたかったが 仕事が調整出来なくてな
義兄さんにも すまないと伝えておくれ」
「そうなのよ
卒業式にも出たかったのに
兄上に伝えておくわ
アンジェリカの結婚式まで
滞在するから 長くなるけど
貴方も結婚式までには 来てくれるのでしょう?」
「あぁ そのつもりだから 仕事は 先までこなしとかないとね」
「待ってるわね 早くいらしてね」
「あぁ 気をつけて 行っておいで」
公爵は優しく 婦人にキスする
もちろん使用人達は
「自分達は空気 空気 空気になりきるんだ」
そう 自分に暗示をかけるらしい
「行ってきますわ」
「あ!リザ!」
振り向き
「はい?」
「ラインハルト様も あの辺りに行くはず
どこかであわれるかもしれん」
「まぁ そうなんですの
お会いしたら 兄の所にお誘いしますわ」
「そうしてあげなさい」
「はい では 行って参ります」
「気をつけて
何かあったら 直ぐに連絡を寄越すように」
「もちろんですわ」
そうして やっと 予定より2時間遅れで出発した
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