【完結】婚約破棄された公爵令嬢 アンジェリカ様

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レイン公爵の力を借りて
問題を解決しようと　立ち上がったラインハルト

ふむ　流石は陛下の御子息　王太子殿下の弟君　かなり緩めに教育をされてきたが
本質はサウル王家の血か
ここで鍛えねば　後々アンジェリカが
困ってしまうからね　覚悟されて下さい
ラインハルト王子様
そんな事をひっそりと考えているレイン公爵


「それでは　現在までのフィーナ嬢の事と　婚約破棄になってからの　義兄上達の動向　グリド王国の人物についても　お教えいたしましょう　長くなりますよ」
「長くても構わないよ　それだけのの知識を入れておかないと　大変だからね」
自信なさげな顔は消えてしまって
堂々とした王族がそこにいた






こちらは　リザ様御一行
「アクア様とは　どの様な方なのですか？叔母様」
「そうね　前にも言ったけど　貴女と気が合うのじゃないかしら　ラインハルト様とは幼い頃からの馴染みだし　大人しいのだけど　芯が強くてね　人を思いやる事の出来る令嬢ね」
あの　人に対して厳しい評価をするリザが
高評価をつけている
「叔母様がそこまで褒められるのは　珍しいですね」
「あの子は　本当はラインハルト様にどうかと思っていたのだけどね
貴女が　あのアホ王子と婚約していたから　ラインハルト様の思いは叶わないだろうと私も旦那様もそう思っていたのよ」
「そうなのですね」
「ま　ラインハルト様は　幼馴染だし
会話はするけれど　貴女一筋だったから
婚約すらしなかったでしょうけど」
自分一筋と聞いて　毎度のことながら　真っ赤になるアンジェリカ
「あ」
「どうしたの？」
「いえ　オスカー様の所に行くのなら
アイリス様に会えないなって」
「どうかしら　来られるのじゃない？」
「でも　ユアン陛下とサウル国王陛下に会われる予定なのですよね？」
「ええ　ベルトロン侯爵家の件と　関係者の捕縛をされに来るらしいから
それが終わったら　婚約式に来られるわよ　弟君のクリストファー様とアクア嬢の婚約式」
「ええ！？」
「アンジェリカ？貴女　昔に戻りつつあるわね　うふふ」
「どう言うことですか？」
コテンと首を傾げるアンジェリカ
「だって　昔は　お転婆で義姉上様が
いつも　怪我したりしないか心配されてたのよ？」
「まぁ！」
「王妃教育や王族とのかかわりあいで　少しずつ貴女らしさが無くなって来ていたのよ　お兄様も旦那様も私もね　寂しかったの　義姉上様に貴女の事は頼まれていたけれど　余りにも忙しい貴女と余り一緒に居れなかった」