【完結】婚約破棄された公爵令嬢 アンジェリカ様

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数日が経ち リザの懐妊のバタバタはまだ続いているものの(レイン公爵だけがまだバタバタしているだけ)
アンジェリカを始め 屋敷全体は落ち着きを取り戻していた

そんな中

「アンジェリカ ラインハルト様から
明日伺いたいと 先触れが来ているが
都合は良いかな?」
「叔父様 大丈夫ですわ」
「そうか 明日は着飾っているように
あと 数日うちには 王宮からお召があるはずだ 今度我が国に編入されることになった 各貴族の方々も来られる 久しぶりにご令嬢達と 会えるだろう」
「本当ですの!まぁ 嬉しいわ!
では 急ですが お茶会など開きたいですわ!」
「あぁ 手配しておこう 先方にも
こちらから 招待状を送っておこう」
「ありがとうございます!叔父様!」
その日は お茶会の為の準備に追われた


翌日
「さあ!お嬢様!やりますわよ!」
マリアが寝起きのアンジェリカに 襲いかかる 
「マリア……まだ眠いの……」
「何を仰っているのですか!
ラインハルト様がこられます!
昨日レイン公爵様から 着飾る様にと
言われたでしょう?さぁ 全身ピカピカにしなくては!」
こんな時のマリアは容赦ない
諦めたアンジェリカは マリアを筆頭に
数人の侍女に 身を預けた

「さぁ~ 出来ましたわ!」
そう言われて 鏡を見ると 本当に気合を入れて磨かれたらしい
髪も艶々 化粧は今までより大人っぽく
ドレスも同じだ 
「これなら ラインハルト様も
また お嬢様に惚れ直しますね!」
「ほれ…なおすって…もう!恥ずかしいわ!」


コンコン
「間もなくラインハルト様がお越しになられます」
「分かりましたわ」

ラインハルトからは 手紙を貰ってはいたものの 久しぶりに会う
少し 胸がドキドキ💗
「さあ お嬢様参りましょうか」
「ええ」

マリアに付き添ってもらって
エントランスで ラインハルトをまつ
ロータリーに 見慣れない紋章の馬車が入ってきた

「あの紋章は見たことないわ」
「ラインハルト様が新しく興される
公爵家の紋章だよ」
お出迎えに
レイン公爵夫妻
ブレシア公爵とアンジェリカ4人と
使用人たちが揃っている
馬車が止まり 侍従がドアを開けると
ラインハルトが降りてきた

「ラインハルト様 いらっしゃいませ」
「レイン公爵 出迎えありがとう
………っ…アンジェリカ嬢」
アンジェリカに視線を向けた
ラインハルトが固まっている

「?ラインハルト様 お待ちしておりました」
「はう!お待ちしておりましたって!」
アンジェリカの言葉に 心臓をやられたらしく 膝をつく

「まぁ!ラインハルト様 しっかりしてくださいませ!」
リザの一言で正気にもどり
「失態をお見せした さぁ 行きましょうか」
アンジェリカをエスコート
「はい でもラインハルト様 大丈夫ですの?」アンジェリカが ラインハルトより
下の方から 無意識で上目遣いになると
「はう!」
胸を押さえた
「ラインハルト様……」
またもやリザ

「大丈夫ですよ 大丈夫」
正気にもどり アンジェリカに笑顔で答える

「「「(´Д`)ハァ…」」」


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