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「ここに ラインハルト サウル
アンジェリカ サウルの婚姻を認める」
アンジェリカのベールを上げて
初めてのキスを終えた ラインハルトには
司祭の声は届いていない
「ラインハルト様 ラインハルト様」
小声でラインハルトに呼びかけるが
微動だにしない
惜しみない拍手が送られているものの
「?」
と思う出席者も居て……
「あれは 固まっているようね」
「そうだな ラインハルト 初キスで
意識ないんじゃないかな?」
「チッ 仕方ない」
「ラインハルトー!オメデトーー!!」
招待客のオスカーが 大声を出すと
ビクン!
漸く 意識を取り戻したらしい
「はっ?」
「ラインハルト様 大丈夫ですか?
お式は その…終わりましたの」
アンジェリカが またも小声で伝える
「えっ?」
「さっ バルコニーの方へ行かないと
不審に思われてしまいます」
「あっ!」
「オスカー様に後で お礼を申し上げないとなりませんわ」
「オスカー?」
「はい ともかく 参りましょう」
アンジェリカ主導である
「アンジェリカ嬢 綺麗だったねぇ
ラインハルト 大丈夫かしら?」
「あいつが あそこまでとは 思わなかったな」
「ヘタレ 健在だな」
「父上?クリスティーナいる?」
「アラン クリスティーナ嬢は
お留守番らしいよ 残念だったね」
「お留守番……」
「アラン?もう少し大きくなってから
お師匠様達のお許しが出てからでしょ?」
「あい アイリス叔母様 もう少しです」
「お利口さんだな アラン
叔父様もアランを応援するからね
頑張るんだよ」
「あい!ユアン叔父上!」
今回アランが来ることが 事前に分かったレイン公爵は 愛娘のクリスティーナを
結婚式には連れてこなかった
「(ΦωΦ)フフフ…」
少しヘタレのラインハルトを支えつつ
領地の為に貢献していくアンジェリカ
きっかけになったのは あの卒業式での
婚約破棄
それまで知らなかった世界を 満喫しつつ
心から自分を愛してくれるラインハルトと出会い いつしか自分もラインハルトを
いなくてはならない人と 心惹かれ
愛するようになった
「婚約破棄された公爵令嬢アンジェリカ様だったけど 今とても幸せよ」
そう笑いながら ラインハルトにキスをする
周りで「叔母様!私には刺激が強すぎますわ!お二人の時にどうぞ!」
と クリスティーナが手で顔を隠しながら
話すのであった
【完】
アンジェリカ サウルの婚姻を認める」
アンジェリカのベールを上げて
初めてのキスを終えた ラインハルトには
司祭の声は届いていない
「ラインハルト様 ラインハルト様」
小声でラインハルトに呼びかけるが
微動だにしない
惜しみない拍手が送られているものの
「?」
と思う出席者も居て……
「あれは 固まっているようね」
「そうだな ラインハルト 初キスで
意識ないんじゃないかな?」
「チッ 仕方ない」
「ラインハルトー!オメデトーー!!」
招待客のオスカーが 大声を出すと
ビクン!
漸く 意識を取り戻したらしい
「はっ?」
「ラインハルト様 大丈夫ですか?
お式は その…終わりましたの」
アンジェリカが またも小声で伝える
「えっ?」
「さっ バルコニーの方へ行かないと
不審に思われてしまいます」
「あっ!」
「オスカー様に後で お礼を申し上げないとなりませんわ」
「オスカー?」
「はい ともかく 参りましょう」
アンジェリカ主導である
「アンジェリカ嬢 綺麗だったねぇ
ラインハルト 大丈夫かしら?」
「あいつが あそこまでとは 思わなかったな」
「ヘタレ 健在だな」
「父上?クリスティーナいる?」
「アラン クリスティーナ嬢は
お留守番らしいよ 残念だったね」
「お留守番……」
「アラン?もう少し大きくなってから
お師匠様達のお許しが出てからでしょ?」
「あい アイリス叔母様 もう少しです」
「お利口さんだな アラン
叔父様もアランを応援するからね
頑張るんだよ」
「あい!ユアン叔父上!」
今回アランが来ることが 事前に分かったレイン公爵は 愛娘のクリスティーナを
結婚式には連れてこなかった
「(ΦωΦ)フフフ…」
少しヘタレのラインハルトを支えつつ
領地の為に貢献していくアンジェリカ
きっかけになったのは あの卒業式での
婚約破棄
それまで知らなかった世界を 満喫しつつ
心から自分を愛してくれるラインハルトと出会い いつしか自分もラインハルトを
いなくてはならない人と 心惹かれ
愛するようになった
「婚約破棄された公爵令嬢アンジェリカ様だったけど 今とても幸せよ」
そう笑いながら ラインハルトにキスをする
周りで「叔母様!私には刺激が強すぎますわ!お二人の時にどうぞ!」
と クリスティーナが手で顔を隠しながら
話すのであった
【完】
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